7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.56

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」無事に終了いたしました。誠にありがとうございました。

砦岬キャンプ場の入口は、深夜とは思えぬほど騒然としていた。

赤色灯を回転させる警察車両や救急車、それに猛獣の応急処置に駆け付けた獣医の車。

写真は参考

「木乃葉ちゃん、さっきはありがとう」。

麻美がサーカス団のトラックの窓から、木乃葉に手を差し出した。木乃葉も真新しい包帯の巻かれた腕を上げ、握手に応えた。

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「今度ティグの赤ちゃんが生まれたら、連絡するから絶対見に来いよな」。

卓磨も木乃葉に別れを告げた。

「うん、絶対!」。

「本当に木乃葉ちゃんの勇気に感謝だよ。テディもティグも、今日から木乃葉ちゃんのお友達だからね」。

満は木乃葉に向かって手を振った。

「ほっ、本当?」。

「本当よ!だつて命の恩人なんだもの」。

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麻美の頬を涙がつたった。

サーカス団のトラックは、真っ赤なテールライトを左右にゆったりと揺らしながら、闇の向こう側へと消えて行った。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.56」への4件のフィードバック

  1. ブリキのおもちゃ・・
    懐かしいねぇ!
    多分?遊んだと思うけど覚えてない
    もし?今、箱と一緒にブリキのおもちゃ持っていたら
    イヤらしい話、高値で売れるんだろうな~~ぁ⤴
    オカダさんの書いた数々の本
    これ大切に取って置いて、ひ孫ぐらいの時代になったら
    ネットで高値で取引している時代になってるかも?
    *ほろ酔いライブから一週間経ったけど早いねぇ!
     次回の開催が待ち遠しい~~ぃ⤴

    1. ブリキのおもちゃは、確か湯船に浮かべて遊ぶ、ポンポン船を買って貰ったような記憶が・・・。
      後は、屋台の夜店や一文菓子屋で売っていた、セミの姿のブリキを押すと、ポッペンポッペンとなったセミの玩具くらいだったような・・・。
      しかもそれさえ、何度となくねだってねだって、やっと買って貰えたような気がします。

  2. 最悪な終わり方じゃなくて良かった〜。後半 場面を想像するだけでドキドキしてたから。
    小さい頃 ブリキ製のおままごとセット持ってましたよ。かなり赤色が目立ってて。
    今で言うところのレトロ感満載かな。
    もちろん もう手元にはないですけどね。
    最近だとブリキで出来たインテリア雑貨をよく見かけますよ。おしゃれだなぁ〜って思うけど どの部屋にも似合わないんですよね(笑)

    1. ブリキの雑貨に目を奪われることって、こんなぼくにもありますが・・・。
      ついついサビちゃったりするんですよねぇ。
      そうなると昔の面影も無くなって・・・。
      ちょっと切なさを感じさせるブリキの雑貨ですよねぇ。

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