「昭和Nostalgia」(377)

※遅まきながら、ぼくもフェイスブックとやらを始めました!まだまだ充実しておりませんが、ぜひ一度お越しください!Facebook


今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

写真は参考

線路のレールに耳を当て、機関車の軌道音に耳を澄ましたことはありませんでしたか?

危険極まりない遊びで、決して褒められる事ではありませんが、ぼくも半世紀以上前の中学生だった頃、一度だけ友に誘われレールに耳を宛がったことがありました。

しかも友が、「10円玉のD51(デコイチ)プレスしてみよう!」と言い出し、愚かなるぼくも10円玉をレールの中心において、線路からちょっと離れた茂みに身を隠したものでした。

ぼくが通っていた中学校のすぐ北側を、関西線が通っていて、当時はまだD51が白煙を巻き上げ、現役で走っていたものです。

写真は参考

ドキドキしながら茂みで隠れていると、遠くから蒸気機関車の汽笛が聞こえてまいりました。

すると友が、「でもどうしよう?もし俺たちの10円玉で、D51が脱線でもしちまったら大変だぞ!国鉄から物凄い賠償金を請求されるんじゃないか?」と、真顔で言うじゃないですか?

そんな事、今さら言うなよ!

ぼくはそう思って、レールに載せた10円玉を取りに行こうとしたものの、もうD51は目と鼻の先まで迫っているじゃないですか!

万事休す!

D51が脱線する轟音から耳を守らねばと、両手で耳を塞いで、薄目を開けてD51の雄姿をドキドキしながら眺めたものです。

ところがD51は巨体を唸らせながら、長い貨物列車を何十両も従え、走り去ってしまいました。

ヤレヤレと、冷や汗を拭い、やっとのこと安堵したものです。

写真は参考

その時の戦利品「10円玉のD51(デコイチ)プレス」は、その後いったいどこへいっちまったのやら?

あんなに罪悪感に苛まれながら、肝を潰す思いをした10円玉だったのに!

時効とは言え、当時の国鉄の皆さんに、やんちゃな遊びをしたことを、心よりお詫び申し上げます。

どうか良い子の皆さんは、こんなやんちゃなオッサンの真似はなさらないで下さいね!


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「昭和Nostalgia」(377)」への6件のフィードバック

  1. 映画のワンシーンの様に情景が浮かびます。国鉄中央西線もD51が走っていたのをうっすら覚えています。トンネルに入る時は窓を閉めましたネ!それから多治見駅には機関車の向きを変える転車台がありました。

    1. 蒸気機関車に乗っていて、トンネルに差し掛かると、「間もなくトンネルに入りますので、窓をお閉め下さい!」ってな、車掌さんの案内放送が流れたものでしたねぇ。
      中央線の多治見駅やら中津川駅には、ホームの何か所かに10人くらいが並んで利用できる、長細い洗面台が設置されていた記憶が!

  2. 鉄道と言えば・・
    昨年、嫁の仕事に便乗して、69年生きて来て
    初めて新幹線グリーン車に乗りましたが
    うん⤴いいね~~ぇ❢
    シートは勿論ゆったりとしていて
    「こだま」だったんでそんなに乗客もいなくて
    静かに車窓の窓から富士山を見る事が出来たのです。
    小市民には、かなりの贅沢でした。
    でもさぁ⤴70歳の思い出がまた、ひとつ出来たと、思えば・・
    *この歳になると想い出作りは財産だねぇ❢
    我ながらエエ事言うな~~ぁ⤴

    1. そいつぁ~、とっても良い旅になりましたねぇ!
      まるでフルムーン旅行の様じゃないですかぁ!

  3. ヒェ〜!
    場面を想像するだけで恐ろしや〜。この後に起こり得たであろう状況を想像すると重ねて恐ろしや〜。
    でも レールに耳を当てて…には心惹かれるなぁ〜。

    1. さすがに令和の今の時代だったら、それこそ大騒動でしたでしょうねぇ!
      何と無く映画「Stand by Me」のような感じだったんでしょうかねぇ?

ヤマもモ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です