「昭和Nostalgia」(371)

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そう言えばこのところ、駅などの公衆トイレの入り口で、こんなチリ紙の自販機をすっかれ見かけなくなったものです。

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旅先で急に催したりした時など、50円だったか100円だったかで、こんな束になったチリ紙を大慌てで手に入れ、幾度となく窮地を救ってもらった経験がございます。

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今にして思うと、一束50円にしろ100円であったにせよ、割高感は否めませんが、緊急事態の折にそんな悠長な損得勘定など、とやかく言っている場合じゃありませんから、藁にも縋る思いでコインを投入し、ハンドルレバーを引き下ろした記憶がございます。

そう言えば小学校の3~4年生の頃。

当時ぼくはカブスカウトに入っていて、日曜日の度にバスや市電に地下鉄なんぞを乗り継いで、八事や覚王山の集会に参加していたものです。

その集会もお昼頃には終わり、腹を空かせたぼくはバスや地下鉄を乗り継ぎ、わが家へと一目散で帰ったものでした。

ところがある日の事。

地下鉄の東山線に乗り、中村公園を目指している途中、どうにもこうにもお腹が痛くなり始め、とうとう伏見駅に列車が到着した時にはもう爆発寸前!

肛門括約筋を最大限に絞ったまま、世にもけったいな格好をしながら、駅のトイレに駆け込みどうにかこうにか難を逃れたものです。

ところが!

一難去ったものの、今度は個室内に目を凝らしても、どこにもチリ紙やらトイレットペーパーの類がみあたらないじゃあないですか!

すわ一大事!

はてさて、後始末の最後の一拭きをどうするのか?

チリ紙に代わる古新聞も、筆記具のノートもありません。

そしてついにぼくは、無い知恵を絞りからかして、最後の策を講じることに!

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当時男子の多くが履いていたのは、こんな木綿のパンツで、ぼくもご多分に漏れず同様の物を履いておりました。

ぼくが無い知恵を絞りからかして思い付いた最後の手段は、パンツの前にある二重になった社会の窓の表側を破って、それをチリ紙の代わりにすると言う策!

ところがこれが頑丈に縫製されていて、素手で引き千切って破り取るまでにどれだけ時間を費やしたことやら。

しかも和式便所に屈んだまま!

何とかかんとか、引き千切ったパンツの一部で、危機を逃れはしたものの、家に帰ってからお母ちゃんに破れたパンツの訳を問われ、緊急事態勃発時の説明に苦慮した記憶がまざまざと蘇ってまいりました。

多分あの緊迫した折には、トイレの入り口で、チリ紙の自販機を見定める余裕すらなかったでしょうし、よしんば自販機を目にしたとしても、チリ紙をそこで買ってしまったら、中村公園からのバス代が消え果てしまったやも知れぬと躊躇したやも知れません。

もうそれからと言うものは、いかなる時もハンカチとチリ紙を、必ずポケットに入れる習慣が自然と身に付いた気がいたします。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「昭和Nostalgia」(371)」への6件のフィードバック

  1. このエピソード、映画化希望!読んでいてドキドキしました〜。

  2. 子供の頃、繊細だった私(今もきっと繊細)
    どれだけお腹が痛くて、下痢気味だったとしても
    公衆トイレに入るなんて出来なかった!
    誰が見ている訳でもないのに緊張して!
    真っ青な顔をして家まで我慢していたもんです。
    今?勿論、繊細だけど、トイレ行くよ!
    身体に悪いしネェ!

    1. そうそう、もうお互いそれなりの齢ですから、出物腫れ物所嫌わずですよ~っ!
      我慢なんて、体にも精神的にも、これからは良いことなんて一つもないんじゃないですかねぇ。

  3. 手に汗握るお話… ドキドキしちゃいましたよ(笑)
    息子達のトイレ申告は 割とギリギリなので 外出時は 表情や歩き方や体の前屈度を常に気にしながら 早め早めの声掛けをしています。
    勿論 トイレの場所も事前にチェック!
    スリルがあり過ぎる時があるので これまた冷や汗ものです(大笑)

    1. なるほどなるほど、子どもさんたちの行動から学ばれた、体験学習が身に付いていらっしゃるんですねぇ。

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