「昭和Nostalgia」㉑

いよいよ飛騨市の「広報ひだ」で、「飛騨びと 言の葉綴り」の連載が始まりました。広報ひだ 2024年4月号 – 飛騨市公式ウェブサイト (city.hida.gifu.jp)

飛騨びと~言の葉綴り~ – 飛騨市公式ウェブサイト (city.hida.gifu.jp)

広報ひだの本誌は、紙面のスペースに限りがあり、掲載文は抜粋版となっております。文字数制限のないweb版も波岡孝治さん(神岡町)  – 飛騨市公式ウェブサイト (city.hida.gifu.jp)中谷節子さん(宮川町)  – 飛騨市公式ウェブサイト (city.hida.gifu.jp)併せてご覧いただければなによりです。

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市の雰囲気を歌い上げま~す!


今日の「昭和Nostalgia」、銭湯シリーズ⑥はコチラ!

写真は参考

脱衣場の鏡の前に、こんなドライヤーがあったものです。

この写真では、10円2枚の20円となっていますが、ぼくの子供の頃は10円だったように記憶しています。

そう言えば40年以上前、東京都大田区蒲田のアパートで暮らしたことがありました。

もちろんアパートにはお風呂が無く、歩いて1分ほどの醤油風呂と呼ばれて人気のあった、鎌田温泉へと通ったものでした。

これこれ、醤油風呂!
写真は参考

ぼくは当時籍を置いていた、原宿にあったプロダクションから蒲田のアパートに帰ると、仕舞い湯の頃の遅がけの時間になってから鎌田温泉へと通ったものでした。

ですから仕舞い湯の頃には、もうほとんど客もおらず、いつも顔を合わせるのは、サザエさんのお父上、磯野浪平さんのようなツルツルの頭頂部に、4~5本髪が辛うじて残っている、そんなご隠居さんくらいなもの。

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初めてそのご隠居さんと出逢った時に、直ぐに妙な違和感を感じました。

なぜなら、ご隠居さんの洗面器には、シャンプーと希釈用のリンスが入っていたのです。

写真は参考

「ええっ?まさかあの頭で、ご隠居さんが使うんだろうか???」

だってどこにも友連れなどいません。

するとご隠居は、洗い場の鏡の前で頭からまず被り湯をして、鏡に映った頭頂部の髪の毛4~5本の根元をしっかりと指先で抑え、シャンプーを開始。

と言ったって、直ぐに終わっちゃいますが!

次に洗面器に湯を張り、そこへ希釈用のリンスを入れ、おもむろにかき回し、次に頭頂部を浸して、やはり頭頂部の髪の毛4~5本の根元をしっかりと指先で抑え、わずかばかりの髪の毛を大切そうに浸すではないですか!

湯船の中から覗き見ていたぼくなんて、もうのぼせそうで危機一髪。

そうそうに脱衣場へ上がり、扇風機で火照った体を冷やしていると、ご隠居さんも上がって見えました。

さすがにシャンプーとリンスの効果か、ご隠居さんの頭はますますピッカピカ。

すると体を拭き終えたご隠居さんは、脱衣場の鏡の前に置かれたドライヤーに10円玉を投入。

やっぱり頭頂部の髪の毛4~5本の根元をしっかりと指先で抑え、あろうことか4~5本の髪にドライヤーを当てだすじゃないですか!

でもロングヘアーの女性の髪とは違いますから、ものの数十秒もしない内に乾燥終了。

確かコイン式のドライヤーは、3分10円だったような?

だから残りの時間まで、ドライヤーからボーッと温風だけが、無情にも噴き出していたものです。

でもそんなことなどお構いなしで、ご隠居さんは満足げな顔をして、脱衣かごの着衣を纏い、鼻歌交じりにそそくさと帰って行ったものでした。

そんな光景を何度となく目にしたものでした。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「昭和Nostalgia」㉑」への8件のフィードバック

  1. 驚きました。
    見事なまでに 醤油色なんですね。
    初めて見た時は驚かれました?

    入浴剤をしばらくの間 使っていなかったのでホームセンターの入浴剤コーナーに行くと お店がリニューアルされてて ここでそんなに悩む?と思いながら 結局、薬局 いつものシュワシュワするのにしました。

    1. 蒲田温泉の醤油風呂に最初に入った時は、やっぱり二の足を踏んだものでした。
      でも一度恐る恐る入って見てからは、もう病み付きものでした。
      そう言えば、飛騨古川の駅からすぐのところに、「田んぼの湯」と言う温泉宿があり、そこのお湯も蒲田温泉に負けず劣らずでした。
      入浴だけの利用も出来るんですよ!
      https://www.hida-kankou.jp/reserve/322

      1. ありがとうございます。
        北海道と九州と温泉の地名を見て行ったつもりで 眺めていましたけれども 
        ラジオ番組で紹介されていた「田んぼの湯温泉」なんですね。

        この醤油色には驚きますよね! 
        体に良さそう〜癒されそう〜 です。

  2. 只々 淡々と工程を進めるご隠居さん。
    もしかしたら 表情は真剣そのものだったりして。洗髪にドライヤー… 確か 波平さんもドライヤーや朝のスタイリングを丁寧に行ってたような。かつお君に指摘されてましたから。
    でも ドライヤーの残り時間が…
    もったいな〜い。(笑)

    1. ドライヤーの残り時間がもったいないですよねぇ。
      それが事前にわかっていたら、ご隠居さんのドライヤーをが終わるのを待ち受けて、ちゃっかりご相伴にあずかるのも一つの手かも!

  3. 実家の近くの銭湯では 茶色のお風呂を『クスリ湯』と言ってましたよ
     (#^.^#)ヽ
    漢方薬の臭いがしてました。
    ピリピリする『電気風呂』もありましたが 私は ちょっとご遠慮 (/_;)/~~

    私もシャンプー リンスを持って行ってましたが、前にもお話したように、時々お会いできる 夜の蝶のお姉さま方に い~い匂いがする 新しいシャンプーやツルツルになるリンスを使わせて頂いた時は うれしくてうれしくて  ♡(*^▽^)♡ 

    そうそう 原宿のど真ん中 ビルの中に銭湯ができるそうですよ。
    昭和で言うと100年 昭和の良かったところも見直されていて うれしいですね!

    飛騨古川祭り お天気にも恵まれ大盛況でしたね お疲れさまでした (*^.^*)
    又 お話し聞かせてくださいね。

    1. ぼくが通った銭湯にも、「クスリ湯」ありました~っ!
      でも子供の頃は苦手だったような?
      今年の古川祭りは、両日とも天候に恵まれ、桜も満開でさぞや盛り上がったと思います。
      ぼくは起こし太鼓の前日、4/18に日帰りで古川中学校の講堂におりましたが、よんどころのない事情もあって、夕方のワイドビューで名古屋に戻りました。
      でも前日とは言え、祭りの準備は酣で、役場の職員さんらも既に祭モードでした。
      なんせコロナの制約から解放されて初となる開催でしたから!

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