「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔い Live 2024~結葉の季(むすびばのとき) in C♭」開催決定!(※詳細は、2/20のこのブログをご覧ください!)
コーヒーカップの上澄みに、思い思いの図柄を浮かべ、やがて儚く溶け行く粉末クリーム。

母はどこで覚えたのか、或いは自分だけの験担ぎのつもりだったのか、粉末クリームが描く図柄に、ささやかな愉しみを見出していたに違いない。
そして繰り返し押し寄せる、背中合わせの吉凶さえも、一杯のコーヒーと共に呑み込んでいたのだろう。

「なんか母ちゃんのコーヒーの甘さとは、ちょっと一味違うな?」
弟が昔のように妹を茶化す。

だがぼくには、砂糖たっぷりで堪らなく甘いはずのコーヒーが、どうにもほろ苦く感じられてならなかった。(完)
このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。
お母様のほんの束の間のコーヒータイム。
もしかしたら 座ると同時に「ふぅ〜」っと 息を吐いてから 溶けていく粉末クリームを見てたのかなぁ〜。
まずは何も考えずに… そして 少しずつ全身が綻んで 柔らかな笑顔になっていく…。
変わりゆくクリームの模様を楽しみながら。
ご家族の方々が その事を知っててくれたのは なんだか私まで嬉しくなってしまいます。( ◠‿◠ )
毎日同じ繰り返しに見える日々であっても、ちょっとした工夫で、自分なりの小さな愉しみだって見出せますものねぇ。
ちなみにグラスにビールを注いだ時の、泡の立ち方でその日を占ってみたり!
って、ビールを呑むのは夜だから、今さら今日を占ったって、眠りに就くまでの数時間だけかぁ!
なんてこったぁ!