「まあちゃんのママゴト」⑥


「もう~っ!はっきりしいや!ほんまに!あんたぁ、仕事で疲れてはるんやろ。ほな先にお風呂でも入ったら?」

参考

まあちゃんお母さんは、そう言ったかと思うと、粉ミルクの空き缶に砂を一杯詰め込みます。

写真は参考

「お父ちゃん、はよこっち来て!背中流したろ!」

そう言ったと同時に、まあちゃんお母さんは、ヒロくんの背中に空き缶の砂を掛けました。

「どや?ええ湯加減やろ?」

参考

まあちゃんお母さんの手元が滑り、ヒロくんは頭から砂まるけ。

ヒロくんは、泣きながらお家へと逃げ帰りました。

参考

「ほんま、すぐに泣き出しよって!」

まあちゃんは、ヒロくんの後ろ姿に向かって、石礫のように独り言を投げつけました。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「まあちゃんのママゴト」⑥」への2件のフィードバック

  1. ヒエ〜!
    ママごとで よく砂を使って 料理の真似事をしてみたり コーヒーの代わりにカップに入れたりはしてたけど まさかの流し湯。
    まあちゃんお母さん 恐るべし(笑)
    母ちゃん 強かね〜。

    1. 子どもたちの想像力は、とんでもなく逞しいものですから・・・。
      こんな子どもも本当にいるかもしれませんよ~っ!

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