「転生の追憶」19話

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「転生の追憶」19話

「あいつなんです!あいつが私を突き落として、赤ちゃんの命を奪ったんです!」

「で、警察は何と?」宮脇が尋ねた。

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「警察は酔っていた事もあり、本人が足を踏み外して転倒したのだろうと…」美恵が志津絵の代わりに答えた。

「違う!私は確かにあの時、あいつのコロンの香を嗅いだんだから。日本では発売されていない、ドルチェ&ガッバーナのザ・ワン・フォー・メンだった。だから、絶対に間違えたりしない!」美恵の胸元で志津絵は擦れた声を上げた。

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散策路のフェンスに両肘を付いたまま、揺れる明かりをぼんやりと見つめながら宮脇がつぶやいた。

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「男と女の美しいはずの恋愛が、瞬時に醜い結末を迎えることなんて、その辺にゴロゴロしているだろう。でも罪も無い小さな命を奪ってまで、自らの保身に走るような卑劣な男は断じて許せない」会社では一度も見せたことのない、宮脇の毅然とした表情は、まるで名立たる名刀の抜き身が月の薄明かりを浴び、怪しげな光を夜空に放つような鋭さを秘めていた。

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宮脇の引き締まった横顔を見つめる美恵は、身体を貫く何か得体の知れぬ予感のような衝撃を感じ取っていた。「課長…」

「いい考えがある。俺に任せてくれ」宮脇が毅然として二人に言い放った。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」19話」への6件のフィードバック

  1. 昨日、あまりにも天気が良かったんで
    自転車に乗って近所を巡回・・
    そしたら、結構繁盛していた「コンビニ」が閉まっていて
    家の近所は、コンビニ、薬店がひしめき合って激戦区 ❢
    経営者は大変な苦労だと思います。

    1. 昔は薬局の半径何百メートルとかの場所には、薬局を作れないって、そんな薬事法が幅を利かせていたとか。
      しかしそれが緩和されてから、仰る通りのあり様。
      どっちがいいのやら?

  2. オカダさん!敬老パスは更新しましたか? せめて、支払った分だけは使用しましょうね•̀.̫•́✧
    先日、バス停で中々来ないバスを待っていて隣の男性と立ち話。敬老パスは一年間の使用回数が730回の縛りがあるのですが、その人はそれを越えてしまい二ヶ月実費だったとか。中にはそういった強者もいるんですねぇ(^。^)

    1. ぼくも更新しましたぁ!
      しかしその男性、毎日毎日どこへお出掛けなんでしょうねぇ?

  3. オカダさ〜ん 私は歌で初めて知った香水の名前を もうご存知だったんですね。
    凄いですね。
    子供の頃に知っていたのは映画の評論家の方が言ってみえたCHANELの5番くらいです。

    1. ぼくもオーデコロンって結構好きです。
      コロンを付けると、それでスイッチが入る気がします。

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