「転生の追憶」10話

「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

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「転生の追憶」9話

◆   ◆   ◆

九龍インターコンチネンタルホテルは、チムサッチャイ・ウエストの南端に位置する一流ホテルだ。

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ホテル北側の車寄せには、ヨーロッパの高級車がひしめき合って止められている。道路を一本隔てた北側には、旧日本軍が三年八ケ月間に渡って司令部を置いたペニンシュラホテルが、威風堂々とした構えを見せる。

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磨き抜かれた赤御影石のロビーの傍らでは、志津絵と美恵が敵の到着を今や遅しと待ち構えていた。二人はエレベーターホールの前にあるソファーに深々と腰掛け、英字新聞とファッション雑誌を広げ、ページを繰る振りを装いながら正面玄関を見据えている。

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張畑龍之介と妻の玲華は、ホテルリムジンの後部座席から、眼前に広がるチムサッチャイの風景を楽しんでいた。

やがてインターコンチネンタルホテルの車寄せにリムジンが滑り込んだ。(うやうや)しく出迎えるポーターを後に、龍之介は玲華をエスコートしてチェックインカウンターへと向った。

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「勝った!どう見たって、私の方がイケてるわよね!」志津絵が英字新聞を捻り潰した。

「先輩のノーヒットノーラン、完全試合だわ!」美恵はファッション雑誌を放り出し、志津絵と抱き合って歓喜の声を上げた。

table trip

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」10話」への2件のフィードバック

  1. ホテルの煌びやかさが眩し〜い!
    ほんの数回だけ足を踏み入れた事があるけど 恐らくおのぼりさん状態だったんだと思います。
    でも今なら キョロキョロしないで胸を張って歩く事が出来るんじゃないかなぁ〜って。
    年の功でしょうね(笑)
    30年程前 TBSで放送されてたドラマ【 HOTEL 】高嶋政伸さんが主人公で ホテル『 プラトン 』が舞台。大好きでずっと見てました。あと島田歌穂さんが唄う挿入歌も大好き。元気を貰えるから。
    あの番組を見て ホテルのお仕事に憧れたものです♡

    1. ホテルもピンキリなんでしょうが、チョイスしたホテルのクオリティーやサービスによっては、せっかくの旅も台無しになっちゃいますし、逆にもう一度滞在したいって思えるホテルに出逢ったりすると、とっても満足感が高まっちゃいますよねーっ。

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