「ギヤマンの欠片(かけら)」No.45

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まずはぼくの楽曲「花筏」をお聴きいただきつつ、物語の世界をお訪ねいただければこの上なく幸せです。

「ギヤマンの欠片(かけら)」No.45

高遠城から見下ろす伊那谷は、どこまでも深い闇が垂れ込めている。

写真は参考

「なあ、定安よ。結局、国元を追われざるを得なくなった高崎は、今頃どうしておろうのう?」

「風の噂によれば、越後へと落ち延びた後、帰農したとか。そして勘定奉行の西部は、頼りにしていた高崎の失脚がよほど堪えたのか、一気に呆けてしまい、甲斐の国境へと落ち延びたものの、先頃息を引き取ったとやら」

「まあ、それも仕方あるまい。そもそも佐渡の組頭と結託し、江戸の金接ぎ職人を密かに掻き集め、がらくたのような骨董の焼き物に金接ぎを施し、各地の俄か成金らに売り捌いて、私腹を肥やしておったその報いよ」

「そればかりか、そうして集めた資金を元に、先代の重臣らを抱き込み、その謀略が発覚するのを恐れ、藩医に命じ先代に一服盛って薬殺を図った大罪人」

写真は参考

喜八郎の盃に、小姓が酒を満たした。

写真は参考

「しかし殿は、その大罪人たちを追い詰めようともなさらなかった。いやそればかりか、主犯の高崎と西部を罷免追放、家禄召し上げだけと言う、何とも温情あるご沙汰を下されました。恐れながら、殿のあの時の真意とは?」

定安は一息に杯を乾した。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「ギヤマンの欠片(かけら)」No.45」への4件のフィードバック

  1. 今日も今朝から暑いですね〜。
    今週前半は 実家や両親がメインだったので 今日は我が家に目を向けて 掃除や片付けをしなきゃ!と思っております(笑)
    塩分と水分が補給出来る『うめソルティー』なる飲み物を見つけたので これを相棒にゆっくり頑張りま〜す!

    1. これだけ暑いと、もうただ事じゃありませんよねぇ。
      でも、その分ビールは格別ですけど!

  2. 暑いと何かに付けて・・
    億劫になるのは、私だけでしょうか?
    これだけの猛暑だと大好きな自転車にも乗れない
    嫁からも自転車禁止令が出ているので
    ジィ~~っと我慢・・

    1. 確かに外は危険レベルがただ事じゃありませんものねぇ。
      ぼくの自転車もしばらくお休み中です!

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