「金糸雀(かなりあ)」No.29

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ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。

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佳 代「悩みかぁ・・・」

マリー「私さぁ、小さな頃から姉のお下がりの洋服ばっかり着せられて育ったの。

   貧乏だったから、仕方なかったんだけどねぇ。

   中学入っても、下着はいっつも姉のお古。

   でも私抵抗なかったのよ。

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   むしろその方が落ち付いたくらい。

   同級生たちがみんな、憧れの女の子に夢中になってたのに、私は野球部の先

   輩の事で頭が一杯で。

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   今風に言えば、性同一性障害っていう、立派な心の病だったみたい。

   でも私が先輩のこと好きだってバレちゃったら、みんなの見る目が急に変わ

   っちゃって、あいつはおかしいって散々苛められたわ。

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   でも私の中では違ってた。

   私は姿形が男に生まれただけで、心は女なんだって、そん時思ったの。

   それから私の生き方が変わったの。

   とにかく自分に正直に生きてやろうって。

   たとえ人からどんな風に思われようと、別に世間様に迷惑掛けるわけじゃな

   いんだからって。

   でもやっぱり所詮は紛い物。

   偽物なのよ。

   最後まで、本物の女にはなれないわ。

   でも私、後悔なんてしてない!

   だってもしも中学の時、自分の中の女を押し殺して、いやいや無理して男で

   生きる辛さを考えたら、まっぴら御免。

   今の方がよっぽどましだわ」

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佳 代「自分の中の、もう一人の自分・・・かぁ」

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「金糸雀(かなりあ)」No.29」への6件のフィードバック

  1. 性同一性障害・・
    世間では同性婚、認める認めないと裁判をしていますが
    色々意見はあると思いますが
    私はどちらかと言うと賛成派です。
    たまたま好きになった方が同性だった。
    因みに❢
    私は昔から女性大好きですけどねぇ ❢

    1. 神秘に満ちた人間の心と体には、人間とはこうだというようなスタンダードなタイプ一辺倒ではなく、それこそ十人十色ってもんじゃないんでしょうかねぇ。
      自分の心と体は、周りの皆と比べるとちょっと違和感があるって感じながらも、絶対数の多い皆の部類から零れ落ちたくないからって、自分の心と体の一部を強引に歪め捻じ込んだりしちゃってたのが、これまでの現実だったのかも知れませんよねぇ。
      でも昨今は、それらが開放的な方向へと向かっているようで、それはそれでよい気がしますねぇ。
      性同一性障害ってぇのは、今に始まった事じゃないんでしょうし、そんな違和感を感じながら生きて来られた方も昔からいらっしゃったように思えます。

  2. ヤマモもさんのコメントを読んで。
    年に一度、地元の「誰でも参加できる音楽劇」に参加していますが、最近参加するようになった若者が、声は男性なのに見た目は完全に女子。初めて身近にそういう方が現れました。
    でも、何故か親近感。
    意外に、もし今、自分が10代や20代だったら女子の格好してるかもしれないな、と思いマシタ~!
    ヤマモもさんももしかして、、、。

    1. 心もバリアフリーに振舞える時代になったとはいえ、人の目を気にせず自分らしく生きるって、とっても強い心の持ち主なんでしょうねーっ。

  3. 私は 双子なので お姉ちゃんのお下がりの服を…という経験がない。
    小学3, 4年生の頃までは 常にふたり同じ洋服を着てました。時々色違いのも…あったりして。大体 妹は 赤系。私は 青系。
    高学年になると ようやく自分達の好みの服が着れるように。
    でも不思議なもので この後も私達が選ぶ洋服の色は あまり変わらないんです。小さい頃からなので その色に染まってしまったのか?自分の視界に入る色が しっくりきてたのか? 性格とマッチしてたのか?
    とにかく 準備をしてくれてた母は 大変だったでしょうね。
    今でも 面会に行くと まず私達の服装のチェックから始まります。
    ダメ出しがあったり「どこで買ったの?」と言ったりして。
    先日の面会時 私達と母とで衣替えをして 本人了解の元 着ないような服を持ち帰ったんですが 予想通り 数日後 施設から連絡が!
    「あの子達が服を持って行っちゃった」と訴えてま〜すと(笑)
    来週 それに代わる新しい洋服を購入して 喜んでもらおうかなぁ〜と思っています。

    1. いくつになってもお洒落をすると、心が若返るものなんでしょうねぇ。
      女性ならば、ちょっと紅を注すだけでとか。
      男もやっぱりお洒落れ心を失いたくはないものですねぇ。

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