7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.36

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

「おおっ、そうだそうだ。おおいっ、みんな!今から肝試しを兼ねてかくれんぼしようか?」。

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突然酔っ払いのモッくんパパが、ふら付きながら立ち上がった。

「オオイッ、ミンナ。キモラメシガネテ、カクレンボシルジョウ」。

顔中ハチミツだらけの美代が、パパの台詞を真似、裕也と基喜に駆け寄って行った。

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「こんな遅くに?」。

「なあんだ裕也。お前本当は怖いんだな?」。

「こっ、怖くなんかねぇよ」。

裕也は憮然として言い返した。

「エエッー、マジー?」。

基喜が不満の声を上げた。

「基喜、お前怖いんだろう?」。

今度は基喜に向かって、モッくんパパは詰め寄った。

「ウワーイ、基喜本当は怖いんでちょう」。

美代が基喜を茶化した。

「そっ、そんなわけねぇよ。ミヨちゃんと違ってオレ男だし、ちゃんとチンチンも付いてるからなあ・・・怖くなんかねぇよ」。

「モトキーッ、チンチンあったら怖くにゃいの?」。

「それが男ってもんさ」。

「ねぇ、パパーッ。ミオもチンチン欲しい!」。

「美代ちゃんはチンチンなくってもいいの。女の子だからねぇ。じゃあ、かくれんぼは、美代ちゃんとパパが一緒のチームで、鬼をやろう。そしたら美代ちゃんパパと一緒だから怖くないでしょう」。

「うん。わーいわーい、パパといっちょのチーム、チーム」。

「じゃあ決まりだ!折角のキャンプなんだし、子供達と一緒に思い出深い遊びの一つでもしとかないとな」。

モッくんパパと美代が鬼になり、肝試しを兼ねたかくれんぼが始まった。

テントの中からは、モッくんママの小さな寝息が聞こえ始めた。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.36」への2件のフィードバック

  1. 今日で三月も終わりか~ぁ⤴
    早いな~ぁ⤴
    毎日、のほほ~ん!と暮らしているけどさぁ
    ブラックな会社で30年以上勤めていたから
    少しは、のほほ~んとしてもイイかと自分に言い聞かせている。
    オカダさんのライブまで後2週間ほど・・
    期待が膨らんで皆さん楽しみですねぇ!

    1. 月日の経つ速度は、子供の頃とは比べ物にならないほど速い速度で過行くものですねーっ。
      年々その速度が増しているようです。

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