7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.27

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

とても残念ながら、お客様にもそれぞれご事情があり、2席キャンセルが生じました。もしお出掛けになろうかなってお考えの方がまだおいででしたら、ぜひご参加いただければ幸です。お問い合わせは、メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係までお気軽に! Liveの詳細は、3月16日のブログをご参照願います。

「ねぇねぇ父ちゃん、こんな大きなトラック運転出来るの?」。

写真は参考

満と助手席の麻美に挟まれた状態で座る卓磨が、怪訝そうに父親の顔を覗き込んだ。

「バカな事いっちゃいけねーや!父ちゃんに不可能なんてないのさ!」。

「ちょっ、ちょっとおじさん。赤信号!ああっ!」。

写真は参考

キキーッ!ズズズズズーッドガン!

「とっ、父ちゃん。いっ、今の、なっ、何の音?」。

「なっ、何かに、ぶ、ぶつかっちゃった?」。

卓磨も麻美も顔をうつ伏せたまま呟いた。

「いっ、いや、何にもぶつかっちゃいねぇ。・・・なっ、なあに後ろの熊と虎の檻が、急ブレーキの反動で運転席の後ろ側にぶつかった音だ」。

写真は参考

「ふぅーっ!」。

卓磨と麻美は顔を上げ見詰め合った。

「まっ、まあこんな事も・・・たまにゃああるさ!大丈夫、大丈夫」。

「本当かなあ・・・」。

卓磨と麻美は手を握り合ったまま、溜息をついた。

「ねぇ父ちゃん、檻大丈夫かなあ?」。

「大丈夫、大丈夫!いくらおめえ、虎に熊ったって、鉄の檻はぶち壊せめえ」。

「まあ、いざとなりゃあ、麻美お姉ちゃんもいることだし。ネッ」。

「さあ、先を急ごう!みんなに随分置いてかれてちまったし」。

写真は参考

再び猛獣車は夕暮れを追いかけるように、鳥羽方面へ向かって走り去って行った。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.27」への2件のフィードバック

  1. トラックの運転手さんも運転上手いけど・・
    バスの運転手さん、ホント運転が上手い!
    家のバス路線は比較的、民家のすぐ脇を通って行くけど
    ホント上手い・・
    同じように香港の運転手さんも上手い!
    香港の街の中、細い路地も何のその、ものの見事にくねくね・・
    私は最近、目が見えにくくなって仕方ない!
    これでは、美熟女の皆さんの顔も見られなくなってくるかも?

    1. そうですかぁーっ。
      もちろん慣れってぇのもあるんでしょうが、巧みな運転技術は、運動神経の良さと一定の若さも重要なんでしょうねーっ。

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