7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.21

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

とても残念ながら、お客様にもそれぞれご事情があり、2席キャンセルが生じました。もしお出掛けになろうかなってお考えの方がまだおいででしたら、ぜひご参加いただければ幸です。お問い合わせは、メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係までお気軽に!        

●日 時:2023年 4月16日(日)

     14:00開場、14:30頃開演、16:00頃終了

●会 場:MUSIC & BAR 『C♭』

 岐阜市神田町7-7-3 神田セブンビル 2F 058-266-4477

●出 演:オカダミノル & ヤマもモ(友情出演)

●参加費:お一人様Live Charge \4,000-(「キリン・一番搾り」「キリン・氷結レモン」「キリン・ホワイトホースハイボール」「キリン・グリーンズフリー(ノンアルコールビルー)」の飲み放題)*感染症予防への取り組みで、缶商品でのご提供となります。

*ソフトドリンクをご希望の方は、「C♭」で1ドリンク500円でご注文いただくことも可能です。またソフトドリンクの持ち込みも可能です。

*おつまみは参加者各自1品持ち込みで、みんなで持ち寄ったおつまみをみんなでシェアーしていただきます。(おつまみは、自作自慢の1品でも、スーパーのお惣菜でも、市販のコンビニおつまみや、缶詰とかお菓子類でもOK)

*参加者全員に、KIRIN BEERさんからのお土産もご用意いただけます!

●定 員:30名(全席自由席)

●申込み:メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係まで。*万が一キャンセルの場合は、必ず2023年 3月31日(金)17:00までにメールでご連絡願います。その時点を過ぎると、全額負担とさせていただきます。

●締 切: *先着順、残りキャンセル分2席

●問合せ:herakozu@yahoo.co.jp

●主 催:オカダミノルほろ酔いLive実行委員会

●協 賛:KIRIN BEER

「そちらにもおじゃましておりませんか?・・・そうですか。それじゃあまた」。

電話を切りながらママは溜息を漏らした。

マンションのベランダの遥彼方で淡い稜線を描く鈴鹿山脈に、真夏の太陽がゆっくりと傾き始めていた。

写真は参考

壁の時計は、もう4時30分を回っている。

『あの子ったら、お昼には帰りなさいって言って置いたのに。お約束破ったことなんて、今まで一度もなかったのに。コンチャンはこんな夕方まで、一人で一体どこへ行っちゃったんだろう・・・。あの子に限って・・・・ま、まさか誘拐?・・・い、いや、きっと時間も忘れてお友達と遊んでるんだわ!そ、そうよ、そのうち絶対チャイムを鳴らして元気良く戻って来るに決まってるわ!「ママーッ、お腹ペッコペコ!」って言って』

ママは不安な思いを断ち切るようにキッチンへと向かった。

ピンポーン・ピンポーン

写真は参考

<ほら、やっぱり帰って来たわ!>

「ハ~イッ!」。

玄関のロックを外すと、そこには意外なことに淡いピンクの半袖ボタンダウンシャツに、緩めたネクタイ姿のパパが立っていた。

「ただいま」。

「あらっ、あなた?」。

「明日急に四日市に出張になったから、今日の内にこっちに戻っておこうと思って」。

「あらっそうだったの」。

「電話した方が良かった?」。

「・・・・・」。

「あっそうか!ご飯、俺のぶんが無いんだ!まいっちゃったなあ・・・」。

「ご飯なんてなんとでもなるからいいんだけど・・・木乃葉がねぇ、朝から遊びに出かけたまま、まだ戻って来ないのよ!」。

「まあどうせ仲の良いお友達の家で、TVゲームにでも夢中になって、帰る時間を忘れてんじゃないのか?」。

単身赴任先の東京から戻って来たパパは、冷蔵庫から缶ビールを取り出してソファに腰掛けた。

写真は参考

「そうだったら心配ないんだけど。さっきから仲良しのお友達の家に何軒か電話してるんだけど、どこにもいないのよ!」

「じゃあ、お前の知らない新しいお友達の所とか?・・・おいおい、何か大事な記事でも載ってたのかい?」。

写真は参考

パパは新聞を広げながらママに尋ねた。

「エエッ?大事な記事?」。

このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.21」への6件のフィードバック

  1. 私なんか、子供の頃
    悪ガキ達と陽が落ちるまで遊んで・・
    誰かが帰ると言う間で遊んでいたもんでした。
    親も心配する事無く、汚れた体で家に入る前に
    銭湯へ行って、また、そこで悪ガキ達と
    ひとしきり長湯して・・
    こう考えると子供の頃、勉強しないで遊んでばかりいた!
    それでも、こんな立派な大人になるもんだぁ!

    1. 昭和の腕白坊主どもは、全国各地同様だったんでしょうねぇ。
      ぼくなんて落ち武者殿とまったく同じような子供時代を過ごしたものです。

  2. 今 思い出しても胸が張り裂けそうになるぐらい 探し回った事が何度か。
    そのひとつ… 長男が小学生の高学年の頃 夏休みに家族で蒲郡ラグーナテンボスへ。水着に着替えた私と娘が外に出ると 長男がいなくなったと…。ほんの数秒目を離した隙に一人でプールに行ったらしい。『なんで目を離したの?』と大声で怒鳴りたくなる気持ちを抑えて 手分けして探す事に。いろんなタイプのプールが何ヶ所もあるし 芋洗い状態だから その中に入るわけにいかず。目立つ服を着てるわけでもない。目を凝らして上から探し回る中 最悪な状態が頭をよぎる。何分か経った時 スピーカーから休憩の案内が流れ お客さん達が一斉にプールサイドに上がって来た時 プールの中心に立ってた噴水の棒の横に長男が!
    飛び込んで連れ戻し一喝。本人キョトン。怒れるやら泣けるやらで この後全く楽しめなかったです。
    今となっては笑えるけど こんな事が何度か…。
    心臓がいくつあっても保ちません。

    1. それはスリリングな想いをされ、さぞや胸が張り裂けそうだったでしょうねーっ。
      とってもわかります。
      それだけ我が子愛がテンコ盛りって事です。
      親ならばそれが当たり前なんでしょうが・・・昨今の痛ましい事件が報じられると、我がことのように切ない思いにさせられちゃいます。

  3. 稜線を描く鈴鹿山脈のシーン ここで描かれていたのですね。
    好きなワンシーンです。けれども結末を忘れてしまっているので コンチャン! ママ!! パパ!!!
    ジイジ!!!! 
    がんばって〜!!!!!

    1. そうでしたか!
      前のブログにリンクさせていた「明朝新聞」もお読みいただけたんですねーっ。
      ありがとうございます。
      でも文章だけじゃなく、イメージ写真があるとまた違って感じられるかも知れませんねーっ。
      この後もどうかお楽しみください。

夢ちゃん へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です