「名駅摩天楼計画」②
『板場の心意気!』
「♪包丁い~っ本 晒しに巻いて 旅に出たの~は 板場の修業~♪」。
ガラス戸の向うには、普段お目にかかることさえ出来ない、板さん御用達とも思える庖丁の数々。

「祖父が戦前に店を構えて、私は三代目の嫁」。
駅前中央市場の一角、丸五庖丁店の田中由美子さん(51)。
「だんだん寂しくなってきたわね。だって今の若い人達って庖丁使わないでしょ!カット野菜とかあるし。100円ショップの庖丁で、十分って思ってる人が多いでしょう」。
名古屋独特と言う、鰻を割く鰻割庖丁を取り出しながら、由美子さんがつぶやいた。

ショーケースの中では、鱧切庖丁からうどんやそばを切る庖丁までもが勢揃い。

蛍光灯の明りを浴び、鈍い光を放っている。
「それ全部、家の工場で打ったオリジナルなの」。
確かに、柄には丸五と焼印で銘が打たれている。
さすがに売りっ放しではなく、砥ぎも修理も手掛ける専門店だ。
「なんだぁこりゃあ?」。
思わず天井から吊下がるクレーンを見上げ、素っ頓狂な声を上げてしまった。
「ああ、それは廻り砥石。鮪を捌く時とか、日本刀のように刃の長い庖丁を砥ぐもの。今じゃあ、あんまり使わなくなったけどね」。

数少なかったに違いない、母の嫁入り道具。
長い年月で柄が細り、付け根も朽ち欠けた菜切り庖丁。
母はたったそれ一本で、全ての料理をこなした。
「あの庖丁は何処へ」。
もう二度と食べられない、母の剥いたウサギの林檎が、何故か無性に懐かしくて仕方なかった。

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先日、テレビで
浅草かっぱ橋 調理器具とか建ち並ぶ
ある店で、外国人、人気の包丁店
日本の包丁は見た目が綺麗で切れ味がピカイチだそうで
料理に使わなくてもショーケースに入れて飾っているそうです。
日本の職人技は凄いもんです。
円安もあって日本人だったら買わないような
高価な包丁を皆さん買い求めていました。
高山の鍛冶屋さんを取材した20年ほど前。
鍛冶屋の大将が仰ってました。
「この果物ナイフのような包丁は、江戸時代の人斬り包丁の慣れの果てや。研いで鍛えて研いで鍛えて、200年ほどしたらこんな小さな庖丁になって、それでも人様のお役に立つんやさ」と。
とても説得力を感じたものです。
雪でも降り出しそうな 寒さですね。
うさぎの紅りんごに元気になります。近くのスーパーで買い求めるりんごが 今年は甘くて美味しいです。
ウサギのリンゴは、きっとどなたにとっても、お母さんの面影が偲ばれるモノなんじゃないでしょうか?
それにしても寒波到来ですねぇ。
毎回熱の出る ワクチン接種が近づいているので 熱が出ても大丈夫なように りんごうさぎを
冷蔵庫に冷やしておきます。
それはとてもいい考えですねーっ。
5回目のオミクロン対応のワクチンは、侮れない副反応がある方もおいでのようですから、くれぐれもお大事に!
オカダさんのご母堂さまに対する思慕がいたいほど伝わります。りんごのウサギ、懐かしいなぁ。
とっておきの遠足やら運動会の時にしか、お目に掛れなかったりんごウサギちゃんでしたが!