毎日新聞「くりぱる」2006.2.26特集掲載⑥

素描(スケッチ)漫遊(まんゆう)(たん)

「球児たちへの給仕」

「バレンタインのチョコを、啓成野球部60人に持ってったんだわ。だから彼氏が60人!旦那のは買わんとね」。

写真は参考

稲沢市北島町の鉄板焼お好み焼「いし」のS.Kさん(51)が、あっけらかんと笑った。

「でもその後、野球部の子たちから菓子折り貰ってねぇ」と、娘のSさん(25)がこれまたあっけらかんと笑った。

啓成野球部のグランドは、目と鼻の先。

志穂さんは、啓成高校の前身である稲沢女子高等学校の卒業生。

卒業と同時に「いし」が開店し、元の担任の先生が校内に広め、やがて野球部の監督も来店。

写真は参考

その内に、野球部寮生の食事の面倒を見るように。

「旦那と息子の弁当のおかずと、同じものでよければって始めたんだわね」。

いつしか3人が10人に、そして野球部全員の夜の弁当を賄った。

今ではすっかり「お母さん」「お姉さん」と、球児たちの心の支えだ。

「もちろん夢は優勝!」。

商売そっちのけで、甲子園で激を飛ばすことだろう。

鉄板焼お好み焼 いし 稲沢市北島町千野地(2006.2.26時点)

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「毎日新聞「くりぱる」2006.2.26特集掲載⑥」への4件のフィードバック

  1. お好み焼き
    昨日も食べてた ❢
    家の近くに、どんな飲食店がオープンしても
    長続きしなくて、そこでやって来たのが
    お好み焼き「道とん堀」がオープン ❢
    もう何十年となるけど頑張って営業しています。
    初めて道とん堀へ行った時、驚いたねぇ!
    行った人なら分かると思うけど
    お店の可愛い?女の子が・・
    「いらっしゃいませ ぽんぽこぽ~ん♬」って
    言うのです。
    三大焼きの「お好み焼き、焼きそば、たこ焼き」
    大好き ❢
    だから、私のお腹も・・
    たこ焼きのように「ポッコリ」丸いのです~ぅ⤴

    1. 「いらっしゃいませ ぽんぽこぽ~ん♬」なんてお出迎えされちゃったら、すっかり調子が出ちゃいそうですねぇ。
      粉もん文化の極みですなぁ!

  2. 先日 駐車場の草むしりをしていたら 久々にてんとう虫をみつけました。なんだか幸せ気分になれました。それから長茄子とピーマンを頂いて新鮮野菜の香りに元気を貰いました。
    ピーマン大好きです。

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