毎日新聞「くりぱる」2006.2.26特集掲載⑤

素描(スケッチ)漫遊(まんゆう)(たん)

「慶事の生菓子」

父が会社から半ドンで帰ってくる日は、子供心に期待を抱いたものだ。

父の勤務した小さな会社は、設立記念日に祝いの引き出物を持ち帰らせた。

杉板の御重には、彩り鮮やかな鶴亀を模った生菓子。

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切るのがなんだかもったいなかった。

「今は生菓子を出されるところも、随分少なくなりましたね」。

京菓子司「松屋長春」二代目の西村郁夫さん(58)は、ショーウィンドーの中の生菓子の木型を見つめた。

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「1000種類は下らんでしょうな。時代と共に形も変わっていきますからね」。

「なおい神事(裸祭り)」の「なおい」の文字の使用が許された「なおい最中」は、国府宮でもここだけの逸品。

写真は参考

京菓子司「松屋長春」  稲沢市小沢

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「毎日新聞「くりぱる」2006.2.26特集掲載⑤」への4件のフィードバック

  1. 懐かしいなぁ~
    結婚式の引出物に欠かせない「生菓子」「砂糖菓子」
    でも、昭和30年代、40年代の頃の話
    子供の頃、親の兄弟姉妹が多かったせいか
    結婚式が一年に一回はあったので、よく食べてました。
    スナック菓子なんて無かった時代だもんねぇ ❢
    大人になるとお菓子も食べなくなってきたな~ぁ⤴
    唯一、食べるのが「チョコピー」これ絶対 ❢
    ゴディバの少ない数で何千円するチョコより
    100円そこそこで売っているチョコピーの方が好き ❢
    だからさ~ぁ⤴美熟女の皆さん
    バレンタインのチョコはチョコピーでお願いします。

    1. ぼくも「生菓子」スキだったものです。
      でも落ち武者殿の家とは違い、親類縁者が少なく、そうそう慶事も無く、たまぁ~のたまぁに生菓子の折り詰めが卓袱台にデーンと鎮座されていた時は、どんなに嬉しかった事やら!
      もう何十年も食べて無いなぁ。

  2. 若い頃は生菓子は好きではありませんでした。年寄向けだと思っていたのです。どうやら、この思いは自分にとっては正解でした。今は地元の和菓子屋さんに週に一度は通い、塩豆大福やねりきりを買ってお茶の時間をたのしんでいます。おいしい、ねりきり!

    1. やっぱり年相応に、食の嗜好ってぇのも変化してくるものですよねぇ。

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