「素描漫遊譚」
「三重県明和町斎宮界隈」
今回の「素描漫遊譚」は、三重県明和町にお住まいの読者Sさんからのリクエストで、斎王まつりが雅やかに繰り広げられた、斎宮のある明和町へ。
本来ならば、この町をSさんの案内で訪ねてみたかった。
しかしご本人は幼い頃よりの難病で、現在も入院加療中とのこと。
Sさんが愛して止まない明和町への想いを感じながら、王朝浪漫にひたる道程をのんびり漫ろ歩いてまいります。
「ここらはなあ、何もあらしませんのさ」。
斎王まつりの実行委員長を5年務める、Y.Hさん(54)が笑った。
待ち合わせた国史跡斎宮跡休憩所では、斎宮で賑わいを見せた当時のレシピが再現され、砂糖や醤油も一切使わない、酢味噌を中心とした斎王御膳(¥2.000-)や斎王弁当(¥1.000)が楽しめる。
「御糸の海岸で青柳がようけ取れるんさ。剥き身んしてな、盥ん中の塩水につけて時計と反対周りにぐるぐる回すと、不思議な位に砂を吐き出すんさ。それを天日で干物にしたら最高やさ」。
Hさんは郷土の恵みを誇りながら、自慢げにつぶやいた。
「ここがなあ、菖蒲の原種と言われる天然記念物の、野花菖蒲の群生地なんさ」。

普通の菖蒲の半分の背丈にも満たない、野花菖蒲が辺り一面を深い藍色に染め上げている。
花屋の店先で見かける菖蒲とは、明らかな違いだ。
背丈も然ることながら、花弁の青色が全く異なる。
野花菖蒲の深く濃い藍色は、500人を従えたと言われる斎王郡行の、雅に彩られた色香を今に放つようだ。
いや、待てよ!
今確かに・・・、十二単に身を包んだ高貴な皇女の乗った葱華輦(斎王を乗せる輿)が行過ぎていったような気が・・・。

「紫陽花の 斎宮園に 酔う至福」
どなたかが詠まれた連句の一遍。
さあそれでは、斎王まつりに彩られる明和町の王朝浪漫を、のんびりと漫ろ歩いてまいりましょう。
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二枚目の写真を見て
駕籠舁き(かごか・き)
昔の人は、華奢(きゃしゃ)な人が多かったのか?
お殿様でも豪華な駕籠に乗って異動・・
テレビで見るほどの豪華さはなかったと思うけど
さぞかし重かったでしょう ❢
でもさぁ⤴
そんなに❓乗り心地って良くなかったでしょう
わしが落武者になる前、殿様だった頃
船酔いならぬ駕籠酔い ❢
そりゃ~ぁ⤴ひどく揺れたもんですぅ⤴
駕籠かきさんは、お六尺とも呼ばれていたようですよねぇ。
乗り心地はとってもラグジュアリーじゃなかったでしょうねぇ。
あんな狭い籠の中で正座なんてしてたら、脚が痺れちゃってそりゃあもう!
ぼくにゃあ、とても無理!
先日、小学校の卒業式の模様をテレビで見ましたが、羽織り袴の女の子が多かったのに驚きました。トイレは大丈夫なのかと勝手に心配したりして・・・(^o^;
着物姿の女性のおトイレは、見たことありませんが、想像するだけでも大変そうですよねぇ。
だって男だって大変なんですから!