「素描漫遊譚」
「裸宿の美人女将」
褌姿の裸男に力水をつけ、祭りへと送り出す「裸宿」。

「一番大変なのは、祭りの後。酔いつぶれて迷子になる者や、怪我して病院に担ぎ込まれる人達を、宿まで連れ戻さなきゃあ」と、一宮市大和町のお好み焼・焼そば「のんのん」の美人女将・伊藤敏子さん(55)は笑う。
なるほど、宿を出る男たちの身体には、マジックで大きく宿の電話番号と、「のんのん1」の認識番号が描かれている。

まるで安全祈願の護符のようだ。
宮崎県出身の敏子さんと、大分県出身のご主人・浩志さん(60)は、共に九州の故郷を出て一宮に就職。
二人は一宮の地で出逢い結ばれた。
「お父さんは、私と結婚する前からはだか祭りにはまって、友達と一緒に毎年褌参戦する始末」。
20年ほど前に「のんのん」を開業。

以来、店のお客さんや口コミで集まる、はだか祭り好きのために宿を提供し始めた。
宿といっても、完全な無料奉仕。
「裸男が店に入りきれないほど集まる年は、さすがに溜め息が出たほど」。
祭り当日。
男たちは店の風呂場で冷水を浴びて身を清め、二人掛かりで褌を締め上げる。
冷酒を浴びるように喉に流し込んで、粗塩で身体中を揉みしだく。
裸男の身体には、冒頭の電話番号と認識番号、そして「○子命」といったメッセージが書き込まれ、胸にガムテープでお賽銭が貼り付けられる。

そして腰元の褌にスルメを差し、紙パックの酒を片手に、国府宮目掛けて「天下御免」と走り出す。
「祭りも終わり夕方になると、必ず電話で呼び出されるの。『お宅の番号が書かれた裸男が、田んぼの中で倒れてる』とか」。
戦線離脱した裸男の回収を無事済ませ、全員が風呂から上がると大宴会。
「でも肝心の裸男たちは、気が抜けたように放心状態だったりするの」。
精も根も尽き果てて、寒風吹きすさぶ裸宿の長い一日が暮れる。
「お父さんはここ2~3年腰を痛めて、あれだけ楽しみにしているはだか祭りに出てないの。『今年の還暦には赤褌で最後を飾る』って張り切ってたのに。今年はどうだろうかね」。

敏子さんのしみじみとした言葉には、夫の最後の赤褌姿を見送ってやりたいと願う、微笑ましい夫婦の情愛が滲んでいた。
ちなみに「のんのん」名代のお好み焼は、500円。
焼そば450円、それに何と言っても人気は、懐かしの「せんべい焼き」100円。
いずれも裸男が作る豪気な料理で、味は絶品。
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18日に接種した、ワクチンで副反応が出て❢
最近感じた事のない「倦怠感」が凄い❢
あと微熱・・
個人差があると思いますが
皆さんも気を付けて下さいねぇ❢
何やかんやで、今日はブログのコメント欠席させて頂きます。
大人しくしています。
人それぞれで、副反応も随分と異なるようですねぇ。
ともかくご自愛くだされ!
って、コメントしてはるやん!
たしかに・・・。
まぁ、ありがたいことですけどねぇ。
先週の日曜日、大きな声では言えませんが、{まん延等防止条例中}還暦同級生の有志で国府宮参りしました。
今年は規模を大幅に縮小して行われた様子でしたね。厄年に行って以来でした。
そうでしたかぁ!
ぼくは去年からお伊勢さんにも詣でられていませんねぇ。
早く落ち着いたら出掛けたいと思っていますが・・・なかなかコロナは手強いですねぇ。
ここ数年、焼きそば、お好み焼きは家でしか食べてないな。ビール片手にプッハァ⤴️ところで、オカダさんはお好み焼きにマヨネーズは有り派?私は絶対有り派です\(^o^)/
ぼくはお好み焼きにマヨネーズ、あっても無くても平気です。
でもどちらかと言うと、お好み焼きよりもついつい焼きそばを注文しちゃいますが!
子どもの頃なんて、お好み焼きが大好きだったのに?
やっぱり永遠に少年( ◠‿◠ )
でも 幾つになっても祭りに参加出来るのって素敵な事ですよね⁈
私も世話好きおばさんだから「何やってんの!」って言いながら おさんどんしちゃうでしょうね。
一人一人が主役であることが、お祭りらしさなんでしょうねぇ。
裸男ばかりじゃなくって、お世話係として祭りを支える方も一緒に楽しんじゃうんでしょうねぇ。