2001年2月6日 毎日新聞朝刊掲載
「バックパッカーと機関銃」
日本を発って3日目の午前11時。
やっと航空会社から連絡が入り、空港へ向う事となった。
やがてホテルの玄関に1台の大型バスが到着。
窓ガラスには、投石の痕が生々しい。
バスの前後左右中央部には、機関銃を携え武装したネパール軍兵士8名と、インド人や外国人が10名ほど乗り合わせている。

まさかこんなバスに乗せられようとは、ぼくらを含めフライト・キャンセルとなった外国人旅行者達は、誰も想像していなかっただろう。
しかしどこをどう眺め回したところで、後にも先にもこのバスしか見当たない。
まるで強制収容所に連行される難民のように、鮨詰め状態でバスに押し込まれ、ものものしい状態のまま、厳戒態勢下のカトマンズ市内を走行し空港へ向って走り出した。
間近に機関銃の銃口をさらされ、誰しもが緊張状態にある中、バスの後方から一人のネパーリーが大声を張り上げ、鮨詰めの人ごみをかき分けながら前方へと強引に進んで来る。

どうやらその男は、このバスの車掌らしく、乗客から一人70ネパールルピーの運賃を、この非常事態にもかかわらずせっせと徴収して回る。
それでも何とか十分足らずで空港に到着し、難民バスから開放され、バラナシ行きのチェックインを済ませる。
フライト・キャンセルとなった外国人旅行者全員の顔には、やっと安堵の色が広がりネパールのイミグレーションを再出国。
航空会社が用意した、ランチボックスをむさぼり始めると、またもや昨日の航空会社職員が現れ、今度はバラナシ行きがキャンセルになりデリーに変更となったので、もう一度チェックインをやり直すようにとのこと。
しかし我々外国人旅行者は、もう誰も刃向かう気力も無く、訪れる運命の悪戯に翻弄されながらも、それを必死で受け止めようと、航空会社職員の後を追った。
またしてもイミグレーションを再再再入国して、エアー・インディアのカウンターで、バラナシからデリー行きに変更しチェックインを完了。

またまた出国書類を調え、再再再出国を果たす。
しかし誰もがまだ、決して気を許したわけではない。
出国したとは言っても、ゲート一つ隔てただけのこと。
また何時連れ戻されるかも知れないのだ。
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オカダさんのような体験はした事ないし、
したいとも思わない❕
想い出話にはなったけど二度とこんな体験は嫌でしょう❕
いくら取材だからと言って死ぬ気で海外へ行きたくない・・
そう考えると「戦場カメラマン渡部陽一さん」は凄いねぇ⤴
いつも覚悟を持ってカメラ撮影に行くんでしょうか?
ヘタレの私には絶対に無理 ❢
けど、私だって今・・
コロナウイルスと言う戦場の場で立派に戦っている。
カッコイ~~イ⤴
昨日の夕方、月に一度の定期診療のため、主治医の元にまいりましたが、発熱外来待ちの患者さんが結構並んでいました。
それに待合室にいると、発熱外来の受診に来られたであろう方たちが、何度も何度もインターホンを鳴らす音が立て続けに聞こえ、電話も鳴りっぱなしで、受付事務員の女性や看護師さんがバタバタされていてビックリ!
もうオミクロンが至近距離まで押し寄せているんだと、ひしひしと感じられたものです。
インドは平和な国としか思っていなかったので そこにたどり着くまでの緊張感が伝わってきます。ひさびさの
ドキドキで手が震えてきます。
よく ご無事で戻られました。
それでもチャンスがあったら、もう一度インドをゆっくり旅してみたいとおもっちゃうから不思議ですよねぇ。
ヒョェ〜! ホテルに到着して一安心も束の間、まだまだ大変だったのですね。
普通じゃ味わえ無い恐い体験しちゃいましたねぇ( ・ั﹏・ั)
でもそんなハプニングも、旅の忘れ得ぬ貴重な体験の醍醐味なんじゃないでしょうか?
当時の国際情勢とインドおよびネパール特有のお国柄が相乗的に作用して、すごい体験をなされたのですね。オカダさん、波乱万丈に生きられるような運命が定まっておられたようにイカじじい69は思うのです。
確かに波乱に満ちた人生かも知れません。
でもだからと言って、他の人生を生きられたかは、さぞかし疑問でもありますけどねぇ。
穏やかに生きたいと願っても、荒波ばかりを乗り越え続けねばならない人生。
それも天命と受け止めて、笑って生きるしか術はないのかも知れませんが・・・。
物凄い経験…
ちゃんと今 命があってよかった〜。
再再再が続いてる旅 まだこの後 一波乱もニ波乱もありそうですね⁈
なんだかニュースを見てるみたい。
おいそれと一筋縄ではいかない!
それがまた異国情緒なんですよねぇ。
エキゾチックで!
ナンよりも安価なチャパティーや、もっと安価で庶民の味のというべき焼き立てのロティーを頬張りながら、カレーを思う存分味わってみたいものです。
もちろんキリン一番搾りの代わりに、キングフィッシャーをブッハァとやりながら!