

遥けく高き秋の空 鳶が大きく輪を描いた
鵜舟洗いの船頭も 眩く仰ぐ鵜飼〆

鵜匠囲んだ船頭も 漁を納めの秋宴
鮎の熟れ鮨肴にし 差しつ差されつ長良川
「練り歯磨き粉のチューブと搾り器」

「ちょっと!何べん言われたら分かるんや、この子は!練り歯磨き粉のチューブは、ちゃんと下の方から順繰りに押し出さなかんって、お母ちゃんいっつも口酸っぱしてゆうとるやろ」。
寝乱れたパジャマの上から毛糸の腹巻き。
ざんばら髪の寝ぼけ眼。
タイル貼りの流し場兼洗面所で、歯ブラシに練り歯磨き粉を付けようと、鷲掴みにしてチューブを搾っていると、お母ちゃんの雷が炸裂した。

「あんたがやたらめったら、チューブを搾りたくるで、後でお母ちゃんがどんだけ苦労しとるか知っとるの」。
隣のガス台で味噌を漉しながら、母のお小言が続いたもの。
確かに母の言い分にも一理ある。
昭和半ばの歯磨きチューブと言えば鉛製。

だから現在のラミネートチューブに比べれば、すこぶる柔軟性に乏しく、一旦指先で押し込もうものなら最後。
二度と元の状態へは戻らない。
となると後は、グチャグチャに変形したチューブを押さえ付け、尻の方から順に巻き上げ、鉛のチューブを破らないよう、そっと絞り出すしか術がなかった。
しかもこれでもかと、最後の一滴まで搾り切った後、巻き上げたチューブをもう一度引き伸ばし、真ん中あたりに鋏を入れてチューブを切り割き、微かな搾り残しの歯磨き粉まで、直接歯ブラシで擦り取ったほどである。
そんな庶民の苦労を知ってか知らずか、プラスチック製のチューブの搾り器なるものがやがて世に現れた。

一言で言うなら、コンビーフ缶付属の、専用缶切りのような物。
缶の側面に巻かれた帯状の金属の先端を、缶切りの切れ込みに差し込み、そいつをグルグル回して巻き取る。

しかし巻き方が悪いと、徐々にアンテナを伸ばしたようにずれ果て、三角錐のような格好となる。
そうなったらもうお手上げ。
母が見るに見かね、ペンチで力任せに剥ぎ取ったものだ。
それと同じ方法で、歯磨きチューブの尻を、搾り器の切れ込みに差し込み、尻の方からグルグルと巻き上げる。
この搾り器の登場以降、最初からチューブの尻を、搾り器の切れ込みに差し込み使用する事となった。
だがこれがとんだ食わせ物。
左手に歯ブラシ、右手にチューブ、歯ブラシの上へと練り歯磨き粉を、適量押し出したまではよしとして、その先が問題。
寝ぼけ眼のまま歯磨きを終え、変形したチューブの形を整えんと、搾り器をグイッと巻き上げた途端。
チューブの先っちょから、練り歯磨き粉がブニュ~ッと一気呵成に飛び出す始末。

如何せん寝ぼけたままの朝。
先端のキャップの締め方が緩く、キャップが歯磨き粉に押し飛ばされる無様な大失態もしばしばだった。
しかしこの鉛製のチューブは、空になった後も、父が鮒釣りの錘として再利用する重宝物。
「あっちゃー!今度、釣りの錘にしようと、空の歯磨きチューブを取っといたのに、誰やあ!ほかしてまったんわ!」っな具合に、日曜日の明け方、父がゴミ箱をひっくり返し大騒ぎ。
だがやがて鉛の有害性が指摘され、いつしかその役目をそっと終えた。

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味付きの歯磨き粉、懐かしい!
やっぱ!バナナ味がイイねぇ!
誰かが?言ってた!
「芸能人歯が命!」
なんでやねん⤴
一般市民でも、歯は命だわぁ!
私は小学校の頃、虫歯で苦労したトラウマがあるので・・
大人になった今、月一で歯科に通っています。
歯が痛いと夜も眠れないもんねぇ!
少し前になるけど、通っている歯科に
それはそれは、超美人の歯科衛生士さんが居て
治療する椅子に座るだけでも緊張しまくった。
もう一回言わせて、それはそれは超美人でしたぁ⤴
男ってつくづく男なんですよねぇ。
でもそれも足蹴く歯科医院通いの大切な要因なんでしょうねぇ。
歯磨きだけじゃなく、残り少なくなってきた辛子やわさびなどのラミネートチューブの蓋をしっかり絞めて、蓋部分の反対側、つまりお尻部分を持って少し強めに振ると残りが出口に集まって来ますよ。その変わり、くれぐれも蓋はしっかり締めないと大変な事になりますよ。ある日、それをやったらしい家族から「あ〰〰〰っ!!」っと言う声が聞こえてきました。くれぐれも蓋はしっかりと。
へぇ~っ!
そうかぁ!そんな奥の手がありましたかぁ!
ぼくもやって見ます!
蓋をしっかりと閉めてから!
追伸
チューブは空気を入れて膨らました状態で。
薬局や病院で購入する皮膚用の塗り薬って鉛製ではないだろうけど ラミネートチューブじゃなくて 写真のような歯磨きチューブのような物があり 使い始めはスムーズに使えるけど 途中から形が元に戻らなくなって 無理に押さえると折れ目の付いた箇所から 薬がムニュ〜って(泣笑)
次に使う時 薬が2箇所から出ないように押さえる箇所を考えながら使ったり。
最後まで使い切った事がないなぁ〜。
それって大いに難しいものでした。
家のお母ちゃんなんて、チューブを鋏で切り開いて、根こそぎ歯磨き粉を使い切っていたものです。
私もバナナ味の歯磨き、覚えてます。祖父母の家に遊びに行くと、バナナ味の歯磨きがありました。甘かったことを覚えています。
あと、ディズニーのスプーンやフォークを用意してもらっていて。
いま、自分たちが同じ立場にあって、改めて孫に対する祖父母の想いを知った次第です。ありがとうございました。
子どもの頃って、フルーツ味の歯磨き粉をチューブから食べちゃってる子もいたほどです。
でもよくよく考えて見ると、フルーツ味の歯磨き粉の方が、遥かに駄菓子屋のチョコチューブよりもお高いものじゃなかったろうかと思います。
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