
「カーン」。
「それーっ、隠れろ!」。
「チーちゃんみ~っけ!」。
昭和半ばの時代。
広っぱや空き地には、缶蹴りに高じる子どもたちの黄色い声が、いつでも響き渡っていた。

先日の小春日和の昼下がり。ウォーキングの途中、街中の広場を通りかかった。
いつもは子どもの姿など、トンと見かけたことも無かったが。
休みの日だったせいもあってか、春を思わせる陽気に誘われたのか。
お父さんと小学校低学年と思しき男の子が、サッカーボールを操り、パス回しに没頭しているではないか。

何だか広場に、あるべき主役が戻って来たような気になり、ついつい眺め入ってしまった。
しかしそう言えば、子どもたちの缶蹴りを、最後に目にしたのは、今から何十年前の事だったろう。
昭和半ば育ちのぼくらには、空き缶一つさえあれば、いつでも何処でも直ぐに、男女入り乱れて、缶蹴りが始まったもの。
専門の道具や、ユニフォームもいらず、遊びでありながらも、スポーツのような感覚で、手頃に重宝して楽しめたものだ。
当時の缶と言えば、直ぐに錆びの浮くスチール缶。

今のようなアルミ缶は、直ぐに変形してしまい、缶蹴りには不向きである。
しかしスチール缶は硬く、缶を蹴るズック靴の、穴の開いた爪先が痛くてならなかった。

それでも鬼を翻弄させようと、より遠くへ缶を蹴り出そうと、皆夢中になったものだ。
中学校のグランド。
サッカー部が他校との、対抗試合の真っ最中だ。
グランドの片隅では、エースストライカーのマア君の動きを、瞬きもせず見つ続ける女生徒たちがいた。
その中には、幼馴染みのチーちゃんの姿も。
チーちゃんも、エースストライカーのマア君も、共に広っぱで缶蹴りに高じた幼友達だ。
赤茶けた錆びだらけのスチール缶は、五角形と六角形からなる、プラトンの立体と呼ばれる、正多面体のサッカーボールになった。

そしてチーちゃんとぼくの目の前で、マア君が繰り出したシュートが、相手チームのゴールネットを大きく揺らせた。

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久々にブログを見ましたよ。
ありがとうございました。
缶蹴り、懐かしいですねえ。
skypeのかなちゃん
ようこそご覧くださいました。
いいんですよ!
久々だろうが毎日であろうが!
思い出していただけただけ、ぼくだって十分幸せですから。
また無理せずブログを開いてみてください。
今となっては
カン蹴りの遊びを知っているのは昭和生まれの世代でしょうか?
私の子供時代は車も少なくて
路地に入った所で、カン蹴りで遊べた。
平成、令和、全く見掛けません。
でもさ~ぁ⤴
昔はそんな遊びで子供同士の人間関係が学べた気がする。
ぼくらの時代は、赤チン片手に体を張って、広っぱを駆けずり回っていましたものねぇ。
でももう今となっては、きっと息が切れちゃいそうです。
子供の頃、遊び道具なんてなかったですよね。『かくれんぼ』に『だるまさんが転んだ』子供が集まれば何でも出来た。最近、とんと子供の姿を見かけなくなりました。コロナの影響もあるんでしょうねぇ。
確かに以前、鳩に餌をやった公園では、お母さんに連れられた幼児が、滑り台や砂場で遊ぶ姿を見かけるくらいでしたねぇ。
缶蹴りは、普通にやっていました。今は缶よりもペットボトルが沢山ありそう。でも、ペットボトル蹴りにはならないなー。テレビゲーム、ゲームボーイ、プレイステーションが普及して集団遊びは壊滅状態?鬼ごっこ{どろけー}など、小学校の体育でやってみては?缶蹴りも。「昔遊び体験コーナー」という時間を設けて!
「昔遊び体験コーナー」っていいんじゃないですかねぇ。
でも小学生相手だと、ボランティアで教える側のぼくらオッチャンの方が、息も絶え絶えになって音を上げちゃいそうですけどねぇ。
缶蹴り やってましたよ!
同級生や通学団の先輩方と。
懐かし過ぎる〜。
けんけんぱ、ゴム飛びなんかも。
小学5,6年のお姉さん達に教えてもらいながら。
ちゃんと覚えてますよ( ◠‿◠ )
昔は 公園なんてなかった気がします。
そうそう、舗装されていなかった路地の地面に、棒っきれで線をひいたり円を描いたりして、けんけんぱも始まったものでした。
缶蹴り 私はした事が無いですが 息子はサッカーの練習が終わってから 迎えに行くまで やっていましたよッ (. ❛ ᴗ ❛.)
私は 幼稚園の頃は『ママごと』『ケンケンパ 』 その後は 『あやとり』『ゴム跳び』 等 毎日 外遊ひ 1年中 まっ黒でした ( ◜‿◝ )♡
ちょっと涼しくなってきたので 外に出て体 動かさないと〜
来週 健康診断 なんで・・・
(。•́︿•̀。)
朝夕ずいぶん涼しくなって、体調管理が難しい限りです。
コロナさえなければ、缶ビール片手にローカル鉄道でぶらり旅なんぞに出掛けて、初めての町を漫ろ歩きたいものです。
缶蹴り、やってました。原っぱで。不器用なので、いつも『鬼』やってました。あと、「チョンパ」や「懲役」といった遊びもありました。いやはや、半世紀前の遊びでした。
遊びの呼び名も、同じような遊びであっても、各地それぞれで微妙に異なっていたのだと、大人になって知った次第です。
子どもの頃は、全国各地同じ呼び名だと信じて疑ったこともありませんでしたねぇ。