川面浮かべた 灯篭は 初雪よりも穢れない
芽生えた恋の渡し船 三寺まいり 雪の宵
瀬戸川揺れる 恋灯り 二人屈んで手を合わす
千の灯りと千の恋 飛騨古川は 雪の中
まずは、ぼくの楽曲「三寺まいり」をお聴きください。
これは他紙の連載で、10年以上も前に、和蠟燭職人の三嶋さんの取材記事に添え、ぼくが認めた一編の枕詞のような詩である。

当時は、三寺まいり当日に飛騨古川を訪ねたわけでも無く、観光案内の中にあった、一枚の写真だけが頼りで、詩を捻り出したと記憶している。
その写真には、雪が深々と降り積もる中、白壁土蔵の居並ぶ瀬戸川沿いに、着物姿の女性たちが一列に並んでいた。

そして紅い焔を揺らす和蝋燭を、川沿いに献灯し、一心に両手を合わせ、祈りを捧げる。
そんな姿がぼくの脳裏に鮮明に焼き付いたものだ。
奇しくも今ぼくの目の前に、その恋絵巻が惜しげもなく再現される。
今年は例年になく雪が少なく、関係者をやきもきさせたとか。
しかし満を持してこの冬最大級の寒波が、1m30cmほどもの大雪を運んだ。
「只今より、雪像ロウソの点灯式を執り行います」。

屋台会館前のお祭り広場の一角には、雪を固めて造られた、直径約1m、高さ約2mにも及ぶ巨大なロウソクが聳え立つ。
すると中折れ帽に黒マント姿の粋な御仁が、どこからともなく現れ出でたではないか!
よくよくそのお顔を除き込んで見れば、山高帽に黒マントに身を包んだ飛騨市の都竹市長だ。
着物姿のお嬢様から松明を受け取るや否や、直径10cmはあろうかと言う灯心に、松明の火を翳した。
ついに飛騨古川の風物詩、「三寺まいり」が幕を開けた。

古川ヤンチャ男が、奇祭の「動」なる「起し太鼓」なら、淑やかな女は「静」なる「三寺まいり」。
古川に、今なお連綿と受け継がれる、男と女の恋絵巻。
千の灯りと 千の恋
飛騨古川は 雪の中
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三寺まいり
ちょっと、季節外れだけど、残暑厳しから涼し気でイイかも?
しかしさ~ぁ⤴
近年、暖冬で雪ロウソクを作るのも一苦労だと思う!
コロナウィルスが終息したら・・
飛騨古川観光大使のオカダさん企画
飛騨古川絡みで何か?イベント出来るといいですねぇ!
そんな日が訪れてくれるのを心から願うばかりです。
身近に忍び寄るコロナの恐怖に、なんとしても打ち勝ちましょうね。
初めて三寺まいりを知ったのはオカダさんと出会ってから⤴️ご一緒は出来ませんでしたが、たまたま見てた情報番組でオカダさんが雪像ローソクに点灯する姿が懐かしいく思い出されますʕ•ٹ•ʔ
黒いマントをはおらせていただいての、恐れ多い雪像ローソクに点灯でした。
もう一度、雪が深々と舞い降りて来る三寺まいりの和蝋燭の揺れる、幻想的な灯りを眺めたいものです。
今 コロナ終息や平和を願う 8月2日と3日に打ち上げられた 長岡の花火の様子をBSで見ています ☆☆☆
朝晩は少しだけ 秋を感じられる心地良い風が フワ〜ッ と ♥
三寺まいり まで あと 5ヶ月を切りましたね ☆☆☆
瀬戸川沿いにずらーり並んだローソク
ロマンティック でした
あの時は 白いローソクに灯しましたが
今度は 赤いローソクを灯に行けたら ♥
こんな混迷の時代ですが、希望の赤い灯を燈しに行かなくっちゃいけませんよねぇ。
ロマンティックで神秘的…
恋物語がなくても そっと手を合わせたくなりますね。
一度も行った事はないけど もしも その地を歩く事が出来たなら 心静かに願いを呟いてみたいものです。
シーンと町全体が静まり返り、ひそひそ声の話し声すら、降りしきる雪が包み込んでしまい、ただただ千の灯りが仄かに揺れる姿には、心の奥底までが洗い清められるようです。