梅雨の真っただ中では、三角ベースの草野球もままならぬ。
となればお目当は、新発売の野球盤ゲーム。

ご近所でもハイカラと評判の友の家。
そこに野球盤が入ったと聞きつけ、仲間と興味津々で押し掛けた。
本物さながらの野球場を模した、60㎝四方の盤には、ダイヤモンドが描かれている。
投手役が、ボールに見立てたパチンコ玉を、レバー操作で打者に向かって放つ。
一方の打者役は、指先でバットのレバーを手前に引き、投球に合わせボールを打つ。
打球が内野と外野に設けられた穴凹に入ると、その表示に従いゲームを進めるのだ。

野球小僧4人にとって、それこそまさに垂涎の的。
本物の野球盤を目の当たりにし、もう誰もが大興奮。
早速野球盤でのプレーが始まった。
まずは皆でジャンケン。

対戦相手と順番を決めるためだ。
夏に始まる高校野球を真似、自分の好きな名門校を選ぶ。
しかし当然、皆が我先にと選ぶのは、郷土愛もあり地元東海三県の名門高校に絞られる。
しかも一番人気は、その前年に春夏連続優勝を果たした、中京商業と相場は決まっていた。
しかし所詮ゲームはゲーム。
草野球の上手い下手など以ての外。
ただ偶然の運の良さだけが頼り。
高校野球の名門だろうが、そんなの糞喰らえ。
あれほど血眼になって一番籤を引き当てた、優勝候補の中京商業など、初戦で敢え無く敗退。
優勝は、ジャンケンで一番カスを掴んだ、野球盤の持ち主の友だった。
本物の草野球では、いつも精彩を欠くのに、野球ゲームだけは別格。

恐らくこっそり、一人で練習を繰り返していたのだろう。
だがそんな野球盤ゲームのブームも束の間。
擬似的な野球に飽き果て、梅雨が明けるや否や皆一斉に、いつものどんぐり広場へと飛び出し、三角ベースの草野球に興じた。
だから唯一野球盤ゲームだけが自慢だった、お金持ちの友の家へなど、もう誰一人足を向けることもなかった。
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私達の悪ガキ達は
誰一人、高価な野球盤ゲームを持ってる奴は居なかったです。
「あんな子供だましの野球盤ゲームなんて面白ないてぇ!」
と、悪ガキ同志、慰めあっていました。
だから、この歳になっても一度も野球盤ゲームした事はありません!
それに、この自粛期間で「ボードゲーム」の人気だとか?
自慢しますが「人生ゲーム」だってやった事ない!
まぁ~⤴あたしの場合「リアル人生ゲーム」だからさぁ!
正直ぼくも子どもの頃は、野球盤を買って貰えませんでしたが、いい加減大人になって、ってかすっかりオッサンになってから、まるで息子の玩具を買う振りをして、自分用に衝動買いしたことがあります。
息子なんていないのに!
でも野球盤は一人じゃできなくって、一人娘に相手を頼んでもまったく興味がなく、一二度相手をしてくれただけでもうそれっきり・・・。
私は ボウリングゲームかな。
レーン手前の人形の手にボウリング玉に見立てたパチンコ玉?を乗せて…。
2,3人でお友達の家にお邪魔して遊ばせてもらってました( ◠‿◠ )
でもすぐに飽きちゃうから 結局外に出て走り回って。
当時は それだけで十分楽しかった気がします。
そんなもんですよねぇ。
やっぱりしょせん子供騙しってやつですものねぇ。
それよりも外を走り回った方が、どんなに楽しかったやら。