今日の「天職人」は、三重県津市の「時計職人」。
肩に回したぼくの腕時計 何度見つめても時は止まらない だけど君を抱いたあの夜から ぼくの人生を刻む時は 君の前に立ち尽くした 二人で一つの時を刻みたい 心の速度がずれないように
三重県津市の林時計舗、四代目の林俊一さんを訪ねた。

「これは曾お爺ちゃんが、戦争中に付けた傷。そっちはお父さんが、まだ学生やったころのもん。本当にいい時計って奴は、そうやって家族の年輪と想いを刻み込んでくもんやさ」。俊一さんはショーケースの中の一角にある、年代物の懐中時計と腕時計を指さした。
伊勢商人発祥の地とされる分部町(わけべちょう)。林時計舗は、明治23(1890)年に開業。俊一さんは、創業当時の林時計舗を描いたという、錦絵を広げて見せた。俊一さんはこの店の三代目の弟であった教師の父の元に誕生。そして中学を卒業と同時に、子供に恵まれなかった三代目の養子として迎えられた。

高校を出たその日から、祖父の丁稚仲間であった愛知県津島市の時計店へ修理技術の修業へ。一年で帰郷すると今度は、東南アジア七ヵ国を巡る船旅へと向かった。一ヵ月の給料がわずか一万円の時代、五十五日間の船旅の食費に、五万五千円もの大金を費やした。「本当はなぁ、スイスに行きたかったんさ」。
俊一さんの心に、四代目としての自覚が芽生えようとしていた。
来る日も来る日も、機械式時計を三十分でばらしては、また三十分で組み立て上げる練習の繰り返し。「あの頃の時計は、給料の二~三倍。親子三代が使えやんと価値もないでなぁ」。
小さな水晶が振動し、一定の力を歯車に伝えて秒針を運ぶ。「機械仕掛けは、時計職人が産んだ芸術みたいなもんやさ」。

しかし様々な技術革新は、時計産業にも変化をもたらせた。小さな電池一つで動き続けるクォーツの到来で、先代時代からの時計職人が姿を消していった。「ある日のことやさ。記念にもうたクォーツ時計が壊れたゆうて、修理に持ってこられたんやけど、家(うっ)とこでは出来やんでメーカーへ送ったんやさ。で、そん時に『これではあかん』、そう思てな」。俊一さんは、クォーツからデジタルへと日々進化を遂げる近代路線への決別を覚悟した。

「精密な時計は、みな戦争用に作られたもんやでなぁ。すぐに壊れたら、兵士や国の命に係わるで」。

アナログな機械仕掛けにこだわり、精密度を高める時の番人は、三十歳の冬に恋に落ちた。「初めて飲みに行った場所でプロポーズして、一週間断られ続け、ついに八日目にOKをもうたんさ」。妻、恵理子さんと共に、運命の時を刻み始めた。
「時計は生き物。頭と同じで、いつも回転させてやらんとなぁ」。

目を閉じて耳を澄ます。店内のあちらこちらから、小さな小さな振り子の音が聞こえる。
一人に一つの人生という、確かな時を刻む音が。
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おはようございます。
時計職人のお話ですね。
町の時計屋さんは、歩けば(自転車)何軒か有ります。
今は、時計屋さんは、臨時休業です。
時計は生き物。頭と同じで、いつも回転させてやらんとなぁ その通りですね。
・私は、時計屋さんで、電池交換を頼むか腕時計を、買います。
・(電池交換)腕時計によっては、電池が2個いる商品(ジーショック系の仲間)が、有ります。
・腕時計は、デシタルよりもアナログの方が好きです。文字盤の表示がシンプルなタイプ(時計の3の所が日付表示,曜日表示)が、良いですね。女性用よりも男性用の方が文字盤が大きいので見やすいので好きです。アルバのクオーツのみのタイプ(10気圧防水か20防水の方が有難いです。)が、良いですね。ソーラー機能は、要りません。
(ソーラー機能の腕時計は、ソーラーの電池を交換にお金がかかるからです。)
・私は、祖母の女性用の腕時計を、持って行って時計屋さんに電池交換を、してもらいました。
時計屋さんに教えてもらいました。
状況によっては、分解掃除を、しないと駄目と言われました。
・分解掃除は、値段が高いです。
・分解掃除と言われたら私の場合は、腕時計を買い換えします。
ボクもアナログ時計、愛用しています。三十数年使用したものが、さすがにボロくなったんで、コロナ騒動が出る前に松坂屋で新型を購入しました。手巻きなので毎朝ネジを巻くのが日課です。
手巻きのあのまどろっこしさが、機械時計ファンには、たまらないものですものね。
でも正直、面倒くさいものですが!
初めて腕時計を買ってもらったのは、高校入学の時でした。
ちょっと大人になったみたいで、とても嬉しかったですね。
今もお気に入りの大切な時計です。
ぼくも高校の入学時に、近所の時計屋さんであれやこれやと品定めして買ってもらったものでした!
最初の頃は、誰かに「今何時?」って聞いてほしくし聞いてほしくって。
何度も何度も袖をめくって腕時計を眺めて、一人で悦に入っていたものです。
中学3年の時 軟式テニス部の部長になったお祝いに生まれて初めて腕時計を買って貰いました。
週末 試合をする為 自転車に乗って他校に行くのに必需品でしたから かなり重宝しました( ◠‿◠ )
走ってる途中 時間を確認する為に右手首(数字盤を外側に)に着ける癖がそのまま残り 今でも右側に。
女性って左手首に着けて 時間を見る時少し捻りながら手首内側の数字盤をチラッと見るイメージが私にはあって なんだか女性らしいなぁ〜なんて思ってるので 私は真逆で男性っぽいなぁ〜って腕時計を着ける度に感じてます(笑)
確かに、そんなルールのような時計の着け方が、男女で違いがありますねぇ。
どんな女性が最初に、そんな風に手首の内側に文字盤を着けたんでしょうねぇ。
昔、慰安旅行で香港に行った時
同僚が、怪しげな店で、腕時計を買いました。
パッと見はROREXなんですが、よぉ~~く見ると
「REREX」で本物とそっくり!
でも2~3日経ったら動かなくなりましたけど・・・
私も「バッタもん」ですから、その内メッキが剥がれるかなぁ~?
まぁ~⤴前頭部は剥がれているけどねぇ!
いつもながら自虐ネタ、絶好調ですねぇ!
ぼくの友人もソウルの怪しげなオッチャンから、ROREXならぬPOREXだったのを想いだしましたぁ!
私は フランク・ミュラー
もちろん コピー (#^.^#)
もう 10年以上使っていますが 電池交換 が ・・・
正規取り扱い店では NG !Σ(×_×;)!
なので 街の小さな 時計屋さんに お願いいていますよ
フランク・ミューラーなんてお洒落ですねぇ!