今日の「天職人」は、愛知県小坂井町の「布団綿入れ職人」。
親許離れ初めての旅 修学旅行胸躍る 古都の名刹数あれど 枕ぶつけが待ち遠しい 狸寝入りも束の間だけで 枕一つで大騒ぎ 教師の渇で静まれど 枕違いで寝付かれぬ
愛知県小坂井町の昭和4(1929)年創業の、丸文中村ふとん店、三代目の綿入れ職人、中村重蔵さんを訪ねた。

「昔の人らにとって、布団はひと財産だぁ。今でもおとましい(もったいない)って、戦前の布団を打ち直しに持ってくるらぁ」。重蔵さんは、打ち直し前の弾力を失った綿を取り上げた。
重蔵さんはこの家の長男として誕生。「店は弟に任せるつもりで、元々継ぐつもりはなかっただ」。大学へ進学し、農学部で育種を専攻。奈良県の農業試験場で園芸用苺の栽培に従事。しかし三年後。弟が店から独立し、止む無く家業を継ぐ決心を固めた。
二年に及ぶ見習い修業を終え、静岡の布団屋を後に店へと戻った。それまで店の綿入れを一手に取り仕切っていた叔母が、高齢のため引退したからだ。
打ち直しの場合、綿生地を検めて製綿機でほぐしながら、新しい綿を加える。次に布団生地の中に綿を重ね、耳を整えながら中心が舟形を描くよう丸く高く盛り付け、全体を仕上げ綿で覆う。「そのあと口の開いた生地をくける(縫う)らぁ。そうして袋状の中の綿を慣らして、移動せんように生地と綿を一緒に縫い込んで閉じるだ。

座布団なんかは、手前から見ると真ん中が『人』って言う字になるように閉じるじゃんねぇ」。最後の仕上げは、綿が逃げず偏らぬよう、四隅の耳に房を取り付ける。「木綿は重たいが、吸湿性に優れとる。だけどお年寄りは軽い方がええで、ポリエステルの綿を芯にしたり。人それぞれの好みを聞いて打ち直さんとかんだぁ」。

綿と一口に言っても、原産地と用途によって異なる。敷布団には、繊維が太く短めのインド・アッサム地方の手摘み綿。掛布団には、繊維が細長く肌着(はだつ)きの良い、アメリカやメキシコ産が最適とか。「いい綿は、五十年経っても変色一つせんだ。だもんで昔の人は、布団を財産のように大切にしたんだらぁ。綿は打ち直せば、四~五回は生き返るだで」。

大地に根を張り、実を結ぶ綿は、摘み取られた後も、暮らしの中で息づく。

「今や不況産業だで、年々手作り布団の専門店も店じまいだぁ」。人生の三分の一は布団の中。その土地の気候を熟知し、心地良い眠りを誘う綿入れ職人。しかし大量生産の影が、ここでもまた一つ伝統の技を蝕んでいるようだ。
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おはようございます。
布団綿入れ職人のお話ですね。
・布団の綿入れのプロのが、見えるのですね。勉強になりました。
・綿も用途,原産地に、よって違うのですね。知りませんでした。勉強になりました。
・今は、色々な種類の布団(羽毛布団等)が、有りますね。
・自分の体に合う良い布団,枕で寝れば良いですね。
・私は、羽毛布団を、持っていません。
・実際に、布団の綿入れを、している所を、見た事が有りません。
おはようございます。
西川さん布団 名前よく聞きますね。
本来なら、今日は友だちとミュージカルを観に行ってるはずだったのです。先行予約で昨年12月に、ネットに繋がるのに1時間も掛けて取ったチケットだったのに、う〜ん残念‼ でも今は仕方無い。
勿論、払い戻しはされますが、劇団の行く末が心配です。
以前、布団屋さんが近くにあったので、お布団を打ち直しに持って行った事があります。唐草模様の大きな風呂敷に包み、自転車に乗せて持って行ったのですが、恥ずかしかったなぁ。若かったんですよ(>ω<)
でも綿布団って重たいながらも、あの重たさが妙に懐かしいものです。
※ お布団の打ち直し 懐かしいですね~
実家の近くにもお布団の打ち直しをされているお店があったので 幼少の頃 興味津々 よく見に行ってました。
その近くには 畳屋さんや下駄屋さん等
職人さん達が沢山みえましたよ。
息子が授かった時 母親が、私が実家で使っていたお布団を打ち直して 黄色いスヌーピー柄の 敷布団 掛け布団を作ってくれました。
そして 息子が大きくなり足が出てしまった頃 又 打ち直して 大きめの 座布団二枚に変身 ‼️‼️
今も我が家では使い続けていますよ (^_^)v
やっぱり綿は、布団は、財産という言葉が、なるほどと感じさせられました。
子供の頃は「せんべい布団」で寒い冬の夜には「湯たんぽ」をしてました。
これも時代の流れと共に電気式毛布・電気式敷毛布と変わって行きましたが
今年、私は電気式敷毛布を一度も使う事無く冬を乗り切りました。
それもこれも、夜寝る時ように「靴下」をはいて寝るんですが
これが!あったかぁ~~ぃ⤴
足先が冷えると寝られませんもんねぇ!
余談ですが
私のウォーキングコース
「花筏」ならぬ「桜花びらロード」で綺麗です。
神様~~ぁ⤴
早く新型コロナウィルスが終息して皆さんにお会い出来ますように!
特に、美熟女のみなさぁ~~ん⤴
なぁ~んだ!
ぼくじゃなくって、やっぱ美熟女の皆様でしたかぁ!
我が家では まだ綿布団使ってます( ◠‿◠ )
と言っても 長男だけですが…
さすがに夏になると使いませんが 今この時期でもしっかり両手で鼻の辺りまで引き上げて眠りについてます(笑)
あの重さが良いみたいです。
私もずっと使っていて 息子同様あの重さが良かったけど 年齢を重ねるごとに「あれっ?寝返りが… 」(泣笑)
腰を痛めてからは尚更。
でも 息子の寝てる姿を見ていると まるで旅館にいるようで笑えますよ( ◠‿◠ )
綿布団の首元には、自分の匂いがして、安心したりするものですよねぇ。
ぼくはお母ちゃんの布団の匂いは好きでしたが、お父ちゃんの布団は寝煙草をするので、煙草臭かった記憶がありますねぇ。
オカダさんこんばんは(^-^)/
布団の打ち直しじゃあないけどお父さんの親でおばちゃんが良く布団に穴があいて布で縫ってくれたのを覚えがあります。その穴の原因は昔住んでいた家はトイレも風呂も家の離れでどぶがあってねネズミが家に入って来て布団かじってしまってその布団打ち直ししょうと母が言ったらおばちゃんまたネズミがかじるからやめときわしが直すと言って布で直してくれましたがネズミを捕まえないとね。それで母はネズミ取りを3つ買って来て用意しましたがネズミも頭が良いし賢いからなかなか捕まらないですよ!
昔の布団は重たいので嫌でしたが今の布団は綿が柔らかく軽いので最高ですよ(^-^)
ネズミたちは、しかし何でも食い荒らしちゃうもんなんですねぇ。
遠い昔の若き日。
名古屋の丸太町で、ぼくのアパートに転がり込んで来た、H.Iさんと共同生活をしていた頃。ある日突然テレビが映らくなってしまい、いろいろ探ってみると、何とネズミがアンテナのコードを食いちぎってしまっていたことがありました。
もうただただ、びっくり!
昔、からっとした晴れの日は、パンパンって布団をよく干してましたよね。
夜寝る時、日なたの香りが残ってて、ふっかふっかで気持ち良かったぁ~。
お布団にしてもタオルにしても、日向の匂いがいいものです!