今日の「天職人」は、三重県尾鷲市の、「尾鷲わっぱ塗師職人」。
神々御座す 山海の 恵み与えし 尾鷲港 夜も明けやらぬ 入船に 勝鬨挙がる 初さいろ 海を恐れぬ 男衆 赤い真潮が 身に滾る 闇より深い 情愛と 塗師の漆黒 曲げわっぱ
*「さいろ」は尾鷲地方の方言で「秋刀魚」の意。
三重県尾鷲市で明治20(1887)年から続く、尾鷲わっぱ ぬし熊の四代目世古さんを訪ねた。

尾鷲檜の一枚板を曲げ、桜の皮を糸代わりに縫い留め、手製の和釘のように強靭な竹串で底板を繋ぎ止める。そして仕上げに三週間を費やし、生漆が丹念に布で直にすり込まれる。尾鷲わっぱの工程は、四十五手にも及ぶと言う。
尾鷲わっぱは、元は山師の弁当箱として重宝がられたそうだ。「漆には殺菌効果があり、何より飯が旨いんやさ」と世古さん。山師は飯を山盛りにした一対のわっぱをぶら下げ、神々御座す尾鷲檜の山へと分け入る。蓋の大きな方の山盛り飯が朝飯。昼には空になった蓋に川の水を汲み、焼き石と味噌を一緒に放り込む。小さい方の山盛り飯と、具の無い味噌汁で腹を満たしたとか。

いかにも飯が旨そうな、小判型の尾鷲わっぱ。いつかこんなわっば飯を食べて見たいものです。
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おはようございます。尾鷲わっぱ塗師職人さんのお話ですね。
漆塗りの曲げわっぱの弁当箱綺麗ですね。作るのに手間がかかりますね。
わっぱは、実際に見た事有ります。
だいぶ前の職場の方が曲げわっぱの弁当箱を、持っていました。
私もこのわっぱで、ご飯を食べて見たいです。
わっぱ飯は父ちゃんが伐採師をしていた頃、毎日、持って行ってました。白いご飯に少し麦が入り、梅干しと卵焼きが定番でしたね。時々、わっぱの中に季節の恵みがあり家で家族で食べました。わっぱ飯は冷めても美味しいですよ。
わっぱ飯は、理にかなっているんでしょうね。
いいお父ちゃんですね!
曲げわっぱ 一度は手にしてみたいんですけど なかなか…
いいお値段しますからね。
水分調整もしてくれて ほのかに木の香りも。盛り付けた時に見栄えもしますから。
曲げわっぱに入った白米 食べてみたいなぁ〜。 おかずはいらないから(笑)
ぼくは、胡麻塩があれば、それで十分おご馳走です!
私も、わっぱ弁当箱、見た事あります。
今の顔より小さい弁当箱より良いですね。
私なら、生姜漬けを入れて持って行きたいな。
今持っていたらカッコ良いだろうな。
けっこう最近では、曲げわっぱの弁当箱が、若い方にも人気だそうですねぇ。