「天職一芸~あの日のPoem 4」

今日の「天職人」は、愛知県津島市の「津島あかだ職人」。

牛頭天皇の 御旅所跡に 実らぬ雄の 大銀杏      幹に刻みし 古傷は 戦国(いくさ)を偲ぶ 太刀筋か  社に続く 禰宜町通り 祝(はふり)行き交う 祝詞ごと 天王川を 彩る藤と 講会(こうえ)詣でに 賑わうあかだ

津島神社の門前、あかだ屋清七商店の、「あかだ」と「くつわ」。写真の上二つの丸い輪っかのものが「くつわ」、下の丸い小さな団子状のものが「あかだ」。

今を遡る1200年以上前。弘法大師が津島神社で悪疫退散祈願の折り、米団子の油揚げを供えたのが由来とか。

「あかだ」の由来は、薬師如来が手にする薬袋(やくたい)の中の丸薬を、梵語で「アキャダ」と呼ばれ、それが後に訛って「あかだ」とか。

天保7(1836)年の「尾張名物見立番付」によると、堂々東前頭四枚目を張っています。

一つ一つがまったくの手作り。そしてほんのり甘く、すこぶる硬い!入れ歯の方は要注意です!でも噛むほどに昔ながらのコメの旨味が広がる逸品です。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「天職一芸~あの日のPoem 4」」への12件のフィードバック

  1. 先日の大河ドラマ「麒麟がくる」で足利義輝が座っていた側に巾着型の唐果物(揚げ菓子)が置いてありましたが、それに似ていますね。(食べ物やお酒には、つい目がいってしまいます。)
    津島神社の門前にも同じようなもの(まだ分かりませんが)が伝わっていたとは。やはり繋がりがあるのでしょうか。
    由緒もありがたく、寿命が延びそうです。^ – ^
    手作りというのも嬉しいですね。
    是非、食べてみたいです。

    1. でも、物凄く硬いので、ご用心を!
      素朴な味わいにホッと心が和むはずです!

  2. おはようございます。津島のあかだ職人さんのお話ですね。あかだ(揚げドーナツ)美味しそうですね。赤と黄色のあかだのパッケージのデザイン良いですね。 由来に、弘法大師様が関係しているのですね。

  3. 噛めば噛む程、味の有る男になりたい。
    65歳になった今、憧れる!
    そうそう、話は変わるけど
    この前、誕生日だったんで昼食を食べに「食べ放題の店に」入ったら
    何と!65歳からシルバー料金
    嬉しかったけど、えっ!65歳ってシルバーなんだと、思い知らせれて、少しショック!
    まぁ~少しお値打ちに食べられたから「良し」としょっと!
    シルバー魂で頑張るぞ~~ぉ!

  4. 昔ながらの硬いお菓子が今の時代でもちゃんと受け継がれ 皆さんの手元に届くという事は 愛される美味しさと共にその硬さと歴史に惹かれるものがあるんでしょうね。
    硬さの想像が出来ないけど きっと歯の痛みより前に顎が痛くなりそう(笑)

    1. 歯と顎のためには、そこそこ硬い物も必要なんですよね。
      そう言われてみると、昔に比べ何でもかでも柔らかくなっているような気がしますねぇ。

  5. 硬い物を食べると(よく噛むという事) 脳の血流量が多くなって 脳の活動が活発になるそうですよ ( ◠‿◠ )
    硬さにも限度があるでしょうけどね!

  6. オカダさんこんばんわ(^_^)
    何か見た感じ硬い麩に見えました(^^;
    仙台のあぶら麩後、車麩は硬い麩ですか?
    どうやって食べるのかなぁ?
    私だったら親子丼みたいにして食べると柔らかくなって食べやすいかなぁ(^_^) 
    オカダさんちょっと聞いて良いですか。酒粕はどのようにして食べますか。私が幼児頃昔おじいちゃんがストーブの上にアルミホイルを引いてその上に酒粕を置いて焼いて醤油つけて食べていました。私は砂糖醤油につけて食べていました。後おばあちゃんが火鉢の上で酒粕で甘酒を作ってくれました(^_^) 酒粕を甘酒を飲むとおじいちゃんおばあちゃんを思い出します(^-^)/

    1. 仙台の油麩は硬くはなく、サクサクッとしていますし、金沢の車麩はおでんの出汁でしっかり煮込まれてもいいように、硬くできていますねぇ。
      正直ぼくは酒粕が苦手なんです。
      でも焼いて醤油を付けて酒のあてに頂いたこともあります。元文の原さんに教えていただきました。それはそれでなんとも美味しかったものです。
      ぼくは以前、元文の酒粕にHoney Babeの豚カツ用ロース肉を漬けて、ポークソテーとしていただいた事があります。
      もともと甘みのあるHoney Babeがさらに元文の酒粕をまとったことで、より薫り高く美味しくいただけたものです。

  7. こんにちは
    このお菓子、昔食べて
    こんなに硬いもの食べれるか!と思った記憶です。
    その時、地元の方にお聞きしたら、
    それが、忘れられなくて癖になるんだよ(≧∇≦)と笑いながら教えてくれたのを想い出しました。

    特徴があるほど想いに残ると言いますが実は販売戦略なら見事!の一言ですね。

    1. 昔は防腐剤も無いため、日持ちさせる上でも、水分を完全に飛ばし切っていたから、あんなに硬いのでしょうか?
      素朴な味は、時に華美な飾り付けや味に、時代の片隅に追いやられてしまうこともありますが、やっぱりとどのつまりは、素朴な飾り気のない自然な味へと回帰していくものかも知れません。
      それが証拠は、ラーメンです。あれもこれもとてんこ盛りの、コッテコテのラーメンより、年齢的にも昔ながらの志那そばが恋しくなります。

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