「天職一芸~あの日のPoem 2」

今日の「天職人」は、岐阜県郡上市八幡町の「郡上魚籠」の老職人。

乙姫川に 桜ひとひら 瀬音に揺られ 吉田川      釣り人垂れた 竿先を かすめて流る 長良川      川面に映える 銀鱗と 飴色焼けした 郡上魚籠

鮎掛けさん垂涎の逸品、嶋さんお手製の逆さ合掌造りの郡上魚籠。

腰当て板に揮毫された嶋さんの署名の墨痕は、まるで品質の保証書のようです。

でも、実際こんな高価な魚籠を使っている鮎掛けさんは、本当に少ないでしょうが!

このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「天職一芸~あの日のPoem 2」」への5件のフィードバック

  1. 天職一芸を何回目かな少しずつ読み返しています。読んでいると落ち着くんですよね。

  2. おはようございます。(天職一芸) 郡上魚籠 貴重な籠ですね。鮎仕掛けさんが、使う籠ですね。鮎仕掛けさんの商売道具ですね。お値段高いでしょうね。魚籠作りの職人さんが見えたのですね。

  3. 今は メッシュの物が多いんじゃないでしょうか⁈
    破れたら また新しい物に…
    でも 職人さんが竹籤をしっかり編み込んだ そして ちゃんと理に適ってる魚篭。使えば使うほど 色合いも良くなりきっと愛着も湧くんでしょうね ( ◠‿◠ )
    やっぱり心を込めた本物の作品は ずっと生き残るんですよ!

    1. ものすごい手数と手間と根気を、一つの作品に注ぎ込む姿には、正直心を打たれます。
      嶋さんは三代目でしたが、初代は郡上青山藩の下級武士だったようで、食い扶持を稼ぐための手段として、傘張りならぬ郡上魚籠製造を始められたのだとか。
      初代が生きた時代の郡上では、この魚籠は生活必需品であったのでしょう。
      ところが三代目の時代になると、江戸末期の和時計が刻んだ時の早さとは、比べ物にならぬほどの速度で時代が様変わりし、昔の実用品は大量生産品に駆逐され、美術品の域へと押し流されていったのかも知れませんね、
      何人たりと、時代の流れに抗うことなど出来ぬものなのでしょうね。

井坂十蔵 へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です