「これぞ青森県産の珍味!」

さて皆様、このグロテスクな物が何だかお判りでしょうか?ぼくにはどうみても、獣の爪のように見えて仕方ありませんでした。ヒントは、船底や海水に浸かった岩陰なんかでも見かけることが出来ますが、なんせこんな大きなものは見たことがありません!むしろこんなに大きく成長するものだとも、まったく想像もつきませんでした。

これは、青森県産なる珍味中の珍味と言われる「フジツボ」なんです。

フジツボなんて、船底にこびりついた状態の物しか見たことがありませんでしたから、こんな長さが3cm、太さも2.5cmほどもあろうかと言う、巨大なフジツボには思わずビックリ!

お店の方に伺うと、見た目はグロテスクでも、味は絶品だからと、さっそくカニフォークでツボの中身をエイッ!ツボから取り出して見ると、何とも表現が難しいお姿!あんまり見つめていると、口に入れるのが憚られそうでしたので、エイヤッと口の中へ。実に不思議な食感!エビでもカニでもない、舌の上で蕩けそうな食感はなに?!味もエビでもカニでもないのに、エビやカニもビックリなほど、身は柔らかく甘いじゃありませんか!そしてツボに溜まった出汁を、そのまま口に運んで飲むようにと、お店の方の指示に従うと、これがまた磯の香り満点で、熱燗にゃ最高の肴じゃないですか!さすが珍味中の珍味と仰るはず。恐れ入りました!

フジツボに度肝を抜かれてしまい、地酒の「亀吉」を煽っていると、「水揚げしたばっかりの白子はどう?」と絶妙なタイミングで進められ、そう言われたらもうNOとはとても言えません。仰せのままに白子を注文!これまた言わずもがなの旨さ!天晴れねぶたの國!

さすがに東北!お銚子は2合徳利からしか、ご用意ありませんと来ちゃいますから、やられちゃいますよねぇ。でも「亀吉」の超熱燗、キリッとした辛口でこれまた美味しかったあ!

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「これぞ青森県産の珍味!」」への13件のフィードバック

  1. フジツボですか?❓️?食べるとこがあったんですね❓️味噌汁の出汁をとるのに良いと聴いた事があります。興味津々、1度、口にしてみたいものですね。白子と地酒が美味しいだろうな?と朝からヨダレ、生つば飲み込み、早々と「夕御飯は」と考える私です。

    1. ええっ、そうなんですか!
      フジツボで味噌汁の出汁ですか・・・。
      そりゃあ間違いなく旨いだろうなあ!

  2. 他の食材にも言えるけど 最初にそれを食べた人って凄いですよね!
    食感も味も想像出来ないけど やっぱり磯の香りには惹かれてしまう(^。^)
    食べてみたいなぁ〜
    それにしても お銚子が2合徳利からなんて! 1 合だと飲んだうちに入らないようですね(笑) 私は ぬるめのお酒がいいなぁ〜(^。^)

    1. 以前、秋田のH.Iさんの実家に連れて行っていただいた時は、ぶち抜き24畳の広間に親戚中が集まり、大宴会で迎えていただいたことがありました。
      その時は、あちこちに置かれたストーブの上に、アルマイトの薬缶が置かれ、そこに一升瓶から直接酒が投入され、燗を付けておられました!
      しかもお猪口は湯呑みサイズのグラスですから、すっかり酩酊状態でした。

  3. おはようございます。青森の珍味フジツボ知りませんでした。見た目は、グロテスクですね。フジツボ食べる所があったのですね。私も食べてみたいです。私は、見た目だけでは分かりませんでした。オカダミノルさん亀吉(辛口の日本酒)を、飲めて良かったですね。飲み過ぎないで下さいね。白子美味しそうですね。日本酒にあって良かったですね。

  4. おはようございます。オカダミノルさん聞きたい事が、有ります。
    12月14日のライブの時に差し入れ(日本酒,食べ物等)を、持って来てもいいのですか?教えて下さい。
    差し入れは、どのタイミングで渡したらいいですか?教えてください。宜しくお願いします。
    私は、ライブの時に差し入れを、渡した事が有りません。

    1. いやいや、探訪ではなく、たまさか偶然、フジツボの掘り出し物に巡り合ったようなものですって!

  5. こんにちは、オカダさん
    フジツボ、美味しそうですね。
    青森では昔から食べていたんでしょうね。
    海に行ったら、フジツボを見て美味しそう!とせっせと取ってしまうと思います。

    1. でも、あんなに大きなフジツボは、少なくともぼくの61年の人生で、一度も目にしたことがありませんでした。

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