7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.4

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

翌朝も夏の太陽がジリジリと照り付けていた。

チーン、チーン。

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「ごめんね、お義母さん、お義父さん。うっかり迎え火焚くの忘れて、今朝になっちゃって。お盆ももう今日一日しか残ってないけど、ゆっくりしていってね」。

仏壇に手を合わせながら話し掛けているママの元に、眠い目をこすりながら木乃葉が歩み寄った。

「オハヨウ、ママ」。

「アラッ、コンチャンおはよう」。

「ねぇママ、茄子やキュウリのお馬さんに乗って、ばあちゃんとじいちゃんがお家に帰ってくるんでしょう」。

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「うん。だけどママうっかりしてたから、今日一日だけになっちゃった」。

「ふぅーん」。

木乃葉は、ママの膝の上に座り込み、小さな両手を合わせた。

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7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.3

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催

「ただいま~ッ」。

木乃葉は靴を乱雑に脱ぎ捨て、玄関から居間へと駆け込んだ。

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「あれっ、もう帰ってきちゃったの?モッくんと今日は遊ばないの?」。

洗濯物をたたみながらママが振り返った。

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「うん」。

「あれッ?何だ、また喧嘩しちゃった?」。

「喧嘩なんてしてないもん」。

「じゃあどうしたのよ」。

「モッくんち、明日っからキャンプなんだって。それで今日は用意しなきゃいけないから、遊べないって」。

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「ふ~ん。そうなんだ」。

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7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.2

完売御礼!!!!

皆様のお蔭をもちまして、完売いたしました。                  後は心を込めて歌わせていただくだけです。                   誠にありがとうございました!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.2

3丁目公園では、子供達の元気な声が飛び交っている。

木乃葉は水筒を小脇に抱え、公園までの最後の直線コースを全力で走り抜けた。

「おせえぞ!木乃葉」。

同じクラスのモッくんの大きな声が、木乃葉を迎えた。

「ごめん・・・」。

ピーッ!

ボランティアで少年サッカーの審判をしている、5年生の良太のお父さんがホイッスルを鳴らしてキャプテンを集めた。

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2丁目チームのキャプテンと3丁目チームのキャプテンは、試合のスタメンを発表し合っているようだ。

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3丁目チームのキャプテン、裕也が戻って来た。

「フォワードは一平に大樹。・・・・・・そしてバックスに基喜。キーパーは俺」。

モッくんのお兄ちゃんであるキャプテンは告げた。

「あ~あ~。また選ばれなかった」。

「仕方が無いよ。木乃葉は女なんだもん」。

「女だったらサッカーやっちゃいけないってわけ?」。

木乃葉はふくれっ面でモッくんをにらみつけた。

ピィーッ。

試合の間中、木乃葉はママの作ったクルクルサンドを頬張りながら、3丁目チームに声援を送った。

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「試合終了!2丁目チームの勝ち」。

あっけなく3丁目チームは敗れた。

「おーい木乃葉。三好屋にアイス買いに行くぞ。兄ちゃんがおごるって」。

モッくんは汗まみれの顔を、ユニフォームの袖で拭きながら言った。

「ヤッター本当?ねぇねぇモッくん、明日TVゲームする?」。

「わりぃ。オレんち父さんが休み取って、明日からみんなでキャンプに行くことになっちゃったんだ」。

「へぇー。キャンプか・・・いいなあ。どこへ行くの?」。

「志摩の英虞湾とかって言ってたかなあ・・・でもあんまりよく知らねぇ」。

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「ふうーん。そっか・・・」。

「オレさあ、木乃葉にカブト虫取ってきてやるよ!」。

「ええっ!本当に?」。

「ああ、絶対!」。

「約束だよ!」。

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7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.1

今回からは、ぼくのたった一人の娘に毎日送り続けた、132通分の物語「明朝新聞」を少しずつアップさせていただきます。

ちょうど単身東京で、TVドラマのシナリオを書いていた時代。

遠く離れて暮らす小学1年生の娘に、毎日夕方電話をかけていたのですが、毎日の会話ときたら「今日は何をやってたの?」とか「何を食べたの?」だったり。

これもいささか寂しいと思い、娘と実在する娘のお友達を登場人物に少しでも勇気の持てる様な物語をと認めたものです。

完売御礼!!!!

皆様のお蔭をもちまして、完売いたしました。                  後は心を込めて歌わせていただくだけです。                   誠にありがとうございました!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

7歳の娘に毎日送ったハガキ~132通の物語『明朝新聞(みょうちょうしんぶん)』No.1 始まり始まり~っ!

マンションのベランダから鳥たちのさえずる声が聞こえる。

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カーテンの隙間からは、真夏の太陽がジリジリと顔をのぞかせ始めている。

「アッ!大変」。

木乃葉は、壁の時計が7時を少し回っていることに気付き、あわてて玄関へ駆け出した。

ドアの新聞受けから朝刊を取り出し、まだ眠い目をこすりながらダイニングテーブルの上に新聞を広げた。

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そして大好きなアニメ番組のタイトルを小声で繰り返し、テレビ欄を人差し指の先で追った。

ジリリリリリ~ン!

隣りの部屋から目覚まし時計が騒ぎ出した。

「お・は・よ・う」。

ねぼけ(まなこ)のママがやって来た。

「ねぇママ。今日、土曜日でしょう。何で“わがままドミソ”やらないの?この新聞、明日の日曜日のアニメ番組になってるよ」

木乃葉は不満げに、新聞のテレビ欄を指差してママにたずねた。

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「何でって、ママだってわかんないわよ」。

ママはボサボサの髪のまま、木乃葉の脇から新聞を覗き込んだ。

「何言ってるのよ、ちゃんと6時から“わがままドミソ”って書いてあるじゃない!」。

「うそっ!書いてないん・・・だ・・・もの・・・???」。

木乃葉は、ママが指差す新聞を見つめた。

「ほら、ここ。嘘なんかじゃないもん!」。

「ちょっとコンチャン!あんた熱でもあるんじゃないの?それとも2年生になったっていうのに、まだ寝惚けちゃってるのかな?」。

そう言うといきなりママは、木乃葉の額に手を当てた。

「熱なんてあるわけないもん!何でママには見えないの…?ほらここも、あっ、ここにも。ほら、明日のテレビの番組ばっかじゃん!」。

木乃葉はどうにも納得がいかない様子で、新聞を折り畳んでは広げてみたり、ひっくり返したり。

「ネェネェ。それよりもあんた、今日モッくんとサッカーの試合に行くって約束してなかったっけ?」。

カウンターキッチンの奥からママの声が聞こえた。

「アッ!そうだった。どうしよう、遅れちゃう!」。

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木乃葉は慌てて着替えを済ませ、玄関に向かって猛然とダッシュした。

「ちょ~っと待った!」。

ママがサンドイッチと水筒を持って追いかけて来た。

「これ忘れちゃ、腹ペコさんだぞ!」。

「やったーっ!ラッキー、クルクルサンドだ!」。

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クルクルサンドとは、耳を落としたサンドイッチ用の食パンに、みじん切りにしてマヨネーズであえたゆで卵を塗り、文字通りロール状に巻き上げたものだ。

そしてロール状のパンをラップで巻き、両耳の部分をキャンディーのようにひねった、木乃葉お気に入りの定番メニューのお弁当。

「車に気を付けてね」。

「うんッ!行って来ま~すッ!」。

「転んだらチャント起きるんだよ!わかった?」。

「うん、わかった!じゃ~あネ。バイバイキ~ン!」。

木乃葉はTVアニメのキャラクターの台詞を真似て、勢いよくマンションの階段を駆け下りて行った。

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「マミーズ・フォレスト」(最終回)

完売御礼!!!!

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天空に長い枝が伸び、大きく広がっています。

枝のあちらこちらから明かりが溢れ出し、真っ暗な天空は星空のように瞬き始めました。

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小さな星がいくつもつながり、あっと言う間に一つの輪郭を描き出しました。

勇輔くんと美希ちゃんの記憶の中にある、いつもやさしく微笑みかけてくれた、お母さんの顔です。

お母さんが大きく両手を広げて言いました。

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『さあ、勇輔、美希。健一くんを連れてこっちにおいで』

3人は光に導かれ、大木の根元へと入っていきました。

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「ケン、ユウ、ミキーッ!」。

神社の境内に、3人を呼ぶ声が響きます。

カラスが鳴き声を上げ、羽ばたきました。

すっかり日も暮れた境内奥の森に、懐中電灯の明かりの輪が揺れています。

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「あっ、ここだ!」。

3人は苔生した平らな石の上に、倒れこんでいました。

「おい、しっかりしろ!」。

懐中電灯の光の輪に、3人の驚いた顔が浮かび上がりました。

「誰だお前ら!何をするんだ!」。

健一くんは素早く立ち上がり、光に向かって威勢良く叫びました。

そして両手を大きく広げ、勇輔くんと美希ちゃんを必死で守ろうと、光の前に立ちはだかったのです。

「ケン兄」。

勇輔くんと美希ちゃんは、健一くんの足元に擦り寄りました。

「なに寝惚けてんだよ!」。

健一くんのお父さんの声がしました。

「さあみんな、もうお家に帰るわよ」。

健一くんのお母さんの声も聞こえました。

懐中電灯の光の輪を先頭に、お父さんとお母さん、そしてしっかりと手を繋ぎあった3人の兄弟は、森の入り口の鳥居をくぐって町明かりの彼方へと消えて行きました。

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どうやら3人の兄弟は、どんな宝石や小判よりも、光り輝くかけがえの無い宝物を、この森で手に入れたようですな。

やれやれ……、サワサワ…サワサワ。

風も止んだというのに、神社の森の大楠は、恍けたふりをして、サワサワと葉を揺らしました。(おわり)

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「マミーズ・フォレスト」⑧

完売御礼!!!!

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『勇輔、もうお止しなさい』

「えっ?」。

聞き覚えのある優しい声が、森中に響き渡りました。

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『健一くん。なぜこうなったのかわかるわね。神社の境内で押し潰したあのカマキリは、お母さんだったのよ。お腹には、枝に産み付けるはずの卵が一杯だったの』

「へんっ、それがどうしたんだよ」。

身体中を這うカマキリをどうすることも出来ず、健一くんは泣きじゃくりながらそうつぶやきました。

『森に暮らす全ての動物も植物も虫たちも、みんなそれぞれに役目を持って生まれてくるの。クモやネズミ、カラスにヘビだって、もちろんカマキリもそうよ。でも人間は、汚らしいとか醜いとか、自分勝手な都合で良し悪しを決めてしまう。森の神様から遣わされた全ての生き物は、森にとっての大切な宝物なの。どれ一つ、失っていい命なんて無いのよ』

「――――」。

健一くんはうな垂れ、静まり返った森に響き渡る、透き通った声に耳を澄ませました。

『健一くん、あなたは自分のお腹を満たそうと、木の実を取るために枝を折ったでしょう。木は一度その場所に芽を出したら、もう何処にも行けないの。あなたのような乱暴者が現われて、枝が折られてしまっても、その場所で命が尽きるまで生きて行かなくてはならないのよ』

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「だってそんなこと、ぼく知らなかったんだもん……」。

健一くんは、手探りで投捨ててしまった木の実を拾い集め、抱きかかえました。

『あなたがもしこの暗闇の森から一生出られなかったら………。そしてあの枝のように片腕をもぎ取られてしまったら、あなたのお父さんやお母さんは、哀しまないかしら?森は、森で暮らす全ての生き物たちのお母さんなの。あなたに潰されてしまったカマキリも、この森の神の子だったのよ』

「……ゴメンナサイ!ぼく、もう二度と生き物や植物をイジメたり、絶対しません…」。

健一くんは泣きながらそうつぶやくと、その場にへたり込んでしまいました。

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すると大きな木の根元から、3人を包み込むように、暖かな光が溢れ出して来ました。

「ああっ、お兄ちゃん」。

「やっぱり!母さんだ!」。

美希ちゃんと勇輔くんは、天空を見上げてつぶやきました。

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「マミーズ・フォレスト」⑦

完売御礼!!!!

皆様のお蔭をもちまして、完売いたしました。                  後は心を込めて歌わせていただくだけです。                   誠にありがとうございました!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

●日 時:2023年 4月16日(日)

     14:00開場、14:30頃開演、16:00頃終了

●会 場:MUSIC & BAR 『C♭』

 岐阜市神田町7-7-3 神田セブンビル 2F 058-266-4477

●出 演:オカダミノル & ヤマもモ(友情出演)

●参加費:お一人様Live Charge \4,000-(「キリン・一番搾り」「キリン・氷結レモン」「キリン・ホワイトホースハイボール」「キリン・グリーンズフリー(ノンアルコールビルー)」の飲み放題)*感染症予防への取り組みで、缶商品でのご提供となります。

*ソフトドリンクをご希望の方は、「C♭」で1ドリンク500円でご注文いただくことも可能です。またソフトドリンクの持ち込みも可能です。

*おつまみは参加者各自1品持ち込みで、みんなで持ち寄ったおつまみをみんなでシェアーしていただきます。(おつまみは、自作自慢の1品でも、スーパーのお惣菜でも、市販のコンビニおつまみや、缶詰とかお菓子類でもOK)

*参加者全員に、KIRIN BEERさんからのお土産もご用意いただけます!

●定 員:30名(全席自由席)

●申込み:メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係まで。*万が一キャンセルの場合は、必ず2023年 3月31日(金)17:00までにメールでご連絡願います。その時点を過ぎると、全額負担とさせていただきます。

●締 切: *先着順、定員となり次第締め切り

●問合せ:herakozu@yahoo.co.jp

●主 催:オカダミノルほろ酔いLive実行委員会

●協 賛:KIRIN BEER

*Live終了後はオカダミノルもご一緒させていただき、二次会打ち上げパーティーを開催いたします。(*二次会のご飲食代は、別途実費精算となります)ご希望の方は、お申し込み時に「二次会出席希望」とお書き添え願います。二次会参加者人数が確定した段階で、詳細の参加費が算出されるため、参加者人数確定後に参加費のご連絡を申し上げます。

大木の枝が、まるで鳥の羽ばたきのような音を立て、闇の天空を揺らし始めました。

大きな枝がワサワサと音を立てて揺れ、大木のあちこちから光が溢れ出しました。

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天空から一筋の強い光が降り注ぎ、刺すような勢いで健一くんを捕らえたのです。

洋ナシのような実に、かじりついていた健一くんの手が止まりました。

「ギィヤーッ!」。

口元の洋ナシのような実から、小さなカマキリが次から次へと鎌を振り上げ、湧き出してきます。

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小さなカマキリは信じられないほどのスピードで成虫になり、鎌をもたげ次々に健一くんの身体中へと這い出して来ます。

写真は参考

「ケン兄、今助けるから!」。

勇輔くんが駆け寄り、カマキリの首をつかんでは森の中にそっと放しました。

「勇輔!そんな恐々やってんじゃねぇよ!さっさとぶっ潰しちまえよ!」。

泣き声を震わせながら、健一くんは命じました。

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「マミーズ・フォレスト」⑥

完売間近!!!!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

●日 時:2023年 4月16日(日)

     14:00開場、14:30頃開演、16:00頃終了

●会 場:MUSIC & BAR 『C♭』

 岐阜市神田町7-7-3 神田セブンビル 2F 058-266-4477

●出 演:オカダミノル & ヤマもモ(友情出演)

●参加費:お一人様Live Charge \4,000-(「キリン・一番搾り」「キリン・氷結レモン」「キリン・ホワイトホースハイボール」「キリン・グリーンズフリー(ノンアルコールビルー)」の飲み放題)*感染症予防への取り組みで、缶商品でのご提供となります。

*ソフトドリンクをご希望の方は、「C♭」で1ドリンク500円でご注文いただくことも可能です。またソフトドリンクの持ち込みも可能です。

*おつまみは参加者各自1品持ち込みで、みんなで持ち寄ったおつまみをみんなでシェアーしていただきます。(おつまみは、自作自慢の1品でも、スーパーのお惣菜でも、市販のコンビニおつまみや、缶詰とかお菓子類でもOK)

*参加者全員に、KIRIN BEERさんからのお土産もご用意いただけます!

●定 員:30名(全席自由席)

●申込み:メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係まで。*万が一キャンセルの場合は、必ず2023年 3月31日(金)17:00までにメールでご連絡願います。その時点を過ぎると、全額負担とさせていただきます。

●締 切: *先着順、定員となり次第締め切り

●問合せ:herakozu@yahoo.co.jp

●主 催:オカダミノルほろ酔いLive実行委員会

●協 賛:KIRIN BEER

*Live終了後はオカダミノルもご一緒させていただき、二次会打ち上げパーティーを開催いたします。(*二次会のご飲食代は、別途実費精算となります)ご希望の方は、お申し込み時に「二次会出席希望」とお書き添え願います。二次会参加者人数が確定した段階で、詳細の参加費が算出されるため、参加者人数確定後に参加費のご連絡を申し上げます。

ギィエーッ キーッキーッ ギィエーッ

真っ暗な闇のあちこちから、獣達の鳴き叫ぶ声がひっきりなしに聞こえています。

その度に3人は身を屈め、獣達が襲いかかって来ないかと息を潜めました。

「お兄ちゃん、蝶々が光ってる」。

写真は参考

美希ちゃんは、光る蝶々に心を奪われたかのように、小走りに駆け出しました。

二人とも美希ちゃんに曳かれるように、一緒に駆け出しました。

「おい、美希、いかれちゃったんじゃねぇか?何処にも光る蝶々なんていやしねぇ」。

勇輔くんは、美希ちゃんと手をつないで駆けながら、健一くんを振り返りました。

『どうしてケン兄には、あの美しく光る蝶々が見えないんだろう』

3人は蝶々を追い、随分遠くまで来てしまったようです。

「あ~あ、腹がペッコペコ!」。

健一くんは、うんざりといった様子です。

「あっ、お兄ちゃんあそこ!」。

美希ちゃんが指差した方向に、明かりがこぼれています。

3人は夢中で駆け出しました。

大きな大きな木の根元は、パックリと口を開け、辺り一面を柔らかな光で包み込んでいます。

大木の天辺は、闇を突き破り天空の明かりをこの森に取り込んでいるようです。

写真は参考

勇輔くんと美希ちゃんは、テレビ塔よりも背が高そうな大木に目を見張りました。

すると傍らから、枝が折れる大きな音が聞こえました。

健一くんが枝を圧し折ってしまったのです。

茶褐色の洋ナシのような実を取ろうとして。

『痛い!』木の呻き声が聞こえました。

いや、勇輔くんと美希ちゃんには、確かにそう聞こえたのです。

二人は呻き声を上げた木にそっと両手をあて、お腹が痛くなると昔お母さんがそうしてくれたように、やさしく幹をさすりました。

健一くんは無我夢中で、茶褐色の洋ナシのような実を、強引に枝から引きちぎり噛り付いています。

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一口かじってはその実を投げ捨て、また新しい実にかじりついては投捨てました。

その度に、枝を折られた幹から小さな呻き声が上がりました。

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「マミーズ・フォレスト」⑤

完売間近!!!!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

●日 時:2023年 4月16日(日)

     14:00開場、14:30頃開演、16:00頃終了

●会 場:MUSIC & BAR 『C♭』

 岐阜市神田町7-7-3 神田セブンビル 2F 058-266-4477

●出 演:オカダミノル & ヤマもモ(友情出演)

●参加費:お一人様Live Charge \4,000-(「キリン・一番搾り」「キリン・氷結レモン」「キリン・ホワイトホースハイボール」「キリン・グリーンズフリー(ノンアルコールビルー)」の飲み放題)*感染症予防への取り組みで、缶商品でのご提供となります。

*ソフトドリンクをご希望の方は、「C♭」で1ドリンク500円でご注文いただくことも可能です。またソフトドリンクの持ち込みも可能です。

*おつまみは参加者各自1品持ち込みで、みんなで持ち寄ったおつまみをみんなでシェアーしていただきます。(おつまみは、自作自慢の1品でも、スーパーのお惣菜でも、市販のコンビニおつまみや、缶詰とかお菓子類でもOK)

*参加者全員に、KIRIN BEERさんからのお土産もご用意いただけます!

●定 員:30名(全席自由席)

●申込み:メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係まで。*万が一キャンセルの場合は、必ず2023年 3月31日(金)17:00までにメールでご連絡願います。その時点を過ぎると、全額負担とさせていただきます。

●締 切: *先着順、定員となり次第締め切り

●問合せ:herakozu@yahoo.co.jp

●主 催:オカダミノルほろ酔いLive実行委員会

●協 賛:KIRIN BEER

*Live終了後はオカダミノルもご一緒させていただき、二次会打ち上げパーティーを開催いたします。(*二次会のご飲食代は、別途実費精算となります)ご希望の方は、お申し込み時に「二次会出席希望」とお書き添え願います。二次会参加者人数が確定した段階で、詳細の参加費が算出されるため、参加者人数確定後に参加費のご連絡を申し上げます。

ドスッ

鈍い音と共に勇輔くんの身体は、穴の底に投げ出されました。

しかし全くどこも痛くありません。

まるで木の葉のベッドの上にでもいるようです。

写真は参考

ドスッ

「キャハッ!」。

「み…き?美希ちゃん?」。

「美希もお兄ちゃんと一緒がいいもん」。

美希ちゃんの柔らかな手が、しっかりと勇輔くんの手を握り締めました。

「あれっ、ケン兄は?」。

「ここだよ、ここ!真っ暗でなんにも見えやしねぇ」。

三人は寄り添い、この先どうしようかと話し合いました。

「ウワーッ!」。

突然、健一くんが叫びました。

「どうしたのケン兄」。

「なんかニュルニュルするものが、俺の足を今触ったんだよ」。

「それってもしかして、ヘビ?」。

写真は参考

「ヘッ、ヘビッ!と、とにかくここにこうしていてもどうしようもない。どこかに出口があるかもしれないから、それを探すんだ」。

健一くんの命令で、勇輔くんと美希ちゃんが先頭に立って歩き始めました。

「美希ちゃん、怖くないからね。お兄ちゃんがちゃんと守ってあげるから」。

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「美希、全然怖くないよ。だってお兄ちゃんと、ケン兄が一緒だもん」。

「ヘッ、強がりやがって。カマキリでさえ怖がってた奴が」。

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「マミーズ・フォレスト」④

完売間近!!!!       「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」開催決定!!! ~おつまみは各自1品持ち込み、みんなでシェアー~

●日 時:2023年 4月16日(日)

     14:00開場、14:30頃開演、16:00頃終了

●会 場:MUSIC & BAR 『C♭』

 岐阜市神田町7-7-3 神田セブンビル 2F 058-266-4477

●出 演:オカダミノル & ヤマもモ(友情出演)

●参加費:お一人様Live Charge \4,000-(「キリン・一番搾り」「キリン・氷結レモン」「キリン・ホワイトホースハイボール」「キリン・グリーンズフリー(ノンアルコールビルー)」の飲み放題)*感染症予防への取り組みで、缶商品でのご提供となります。

*ソフトドリンクをご希望の方は、「C♭」で1ドリンク500円でご注文いただくことも可能です。またソフトドリンクの持ち込みも可能です。

*おつまみは参加者各自1品持ち込みで、みんなで持ち寄ったおつまみをみんなでシェアーしていただきます。(おつまみは、自作自慢の1品でも、スーパーのお惣菜でも、市販のコンビニおつまみや、缶詰とかお菓子類でもOK)

*参加者全員に、KIRIN BEERさんからのお土産もご用意いただけます!

●定 員:30名(全席自由席)

●申込み:メールで、herakozu@yahoo.co.jp「オカダミノルほろ酔いLive 2023」係まで。*万が一キャンセルの場合は、必ず2023年 3月31日(金)17:00までにメールでご連絡願います。その時点を過ぎると、全額負担とさせていただきます。

●締 切: *先着順、定員となり次第締め切り

●問合せ:herakozu@yahoo.co.jp

●主 催:オカダミノルほろ酔いLive実行委員会

●協 賛:KIRIN BEER

*Live終了後はオカダミノルもご一緒させていただき、二次会打ち上げパーティーを開催いたします。(*二次会のご飲食代は、別途実費精算となります)ご希望の方は、お申し込み時に「二次会出席希望」とお書き添え願います。二次会参加者人数が確定した段階で、詳細の参加費が算出されるため、参加者人数確定後に参加費のご連絡を申し上げます。

「おおーい、勇輔!これだ、この石に違いない!早くこっちに来て手伝え」。

その石は、勇輔くんが躓いたものでした。

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マンホールの蓋ほどの大きさの石は、全体が苔生しているせいか石のようには見えません。

健一くんの命令に従って、勇輔くんも美希ちゃんも必死で石を押しました。

大きく平べったい石が、少しずつ少しずつ動き始めます。

石の下に真っ暗な穴が、ポッカリと口を開きました。

写真は参考

「きっとお宝が一杯だ」。

健一くんは身を乗り出し、大きく真っ暗な穴を覗き込んだのです。

すると風もないのに一番大きな楠の枝が、バザバサバサッと音をたてて揺れ始めました。

写真は参考

今度はそれに呼応するかのように、鎮守の森の木々が、一斉に揺れ始め出します。

「ウワーッ!」。

健一くんの覗き込んでいた穴が、木々の揺れに合せて一瞬歪みました。

まるで健一くんを飲み込むかのように。

「助けてくれー!勇輔!」。

穴の底から泣き叫ぶ声が聞こえました。

嵐のように揺れていた木々が、突然静まり返ったのです。

大きく歪んだ真っ暗な穴も、何事も無かったかのように、元のままポッカリと口を開けています。

「美希ちゃんは、ここから動いちゃだめだよ」。

「お兄ちゃんは?」。

「ケン兄を助けに行ってくるから」。

「いやだ、美希も行く!絶対行くもん!」。

「だって真っ暗な穴の中は、どうなってるかわからないし、何がいるかもわからないんだよ。だから美希ちゃんはいい子だから、ここで待っててね」。

勇輔くんは美希ちゃんに言い含め、穴の中へと足から飛びこみました。

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