「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)

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まずはぼくの楽曲「花筏」をお聴きいただきつつ、物語の世界をお訪ねいただければこの上なく幸せです。
「ギヤマンの欠片(かけら)」No.43
◆
三峰川の桜が川面に映り、まるで花筏を浮かべているようだ。

「殿、まずは一献」
駒ケ岳に陰り入ろうとする西日が、酒壺を照らし出した。

この世のものとは思えぬ、馨しい屈折する様々な光が、川床に設けた宴の席に飛び交う。

「今宵はそちも一緒に、ささ、嗜むが良いではないか」
美しい光を放つ酒壺から、殿が切子の盃に酒を満たした。

「いえ殿、わたくしは…」
「お方様、殿もそうおっしゃっておられますので、どうか今宵だけは」
「ご家老殿。そなたまで、そのように」
家老は酒壺を殿から受け取り、酒席の客人に注いで回った。

「何を仰せになられますか。今宵は、亡き殿の七回忌にござりまするぞ。上様の特別なお許しを得て、こうしてお方様も我が領地への出府をお許しいただいたのですから。さあ、三峰川の桜を、こよなく愛でられた亡き殿を、皆でゆるりと忍びましょうぞ。ささ、先代の殿がお亡くなりになられ、若殿が晴れて元服されるのを待ち、出家されたとはいえ、高翔院殿今宵だけは先代の殿を偲び、ささ一献。そしてお方様のお父上お母上殿も」
「これこれ定安よ。そちの父、惣兵衛を忘るるではないぞ」

「いやいや殿、この老いぼれ爺には、もったいのうござりまする」
宴の席の一堂が、晴れやかな顔で笑った。
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