「金糸雀(かなりあ)」No.21

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 Autumn in C♭」開催決定!!! ★詳細は4/29のブログをご確認願います。

ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。

13 タクシーの中                                

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ナ レ「たかしと先輩高野の二人は、タクシーでホテル愛知へと向かっている。

   たかしは高野と店を出てから、ママからの言伝通り佳代の携帯に電話を入れ

   た。

   しかし電話はつながったものの、佳代の応答が無く、男たち二人の密談が聞

   こえた。

   たかしは直感で、二人が誰であるか、そして睡眠薬で眠らせた佳代に、忍び

   寄る危険を感じ取った。

   そして高野がママから、電話で聞きだしてくれたホテルへ乗り込もうとし

   ている」

高 野「相手は今シャワーを浴びてんだろぅ!」

たかし「ええっ」

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高 野「安部、絶対に電話を切るんじゃないぞ!

   運転手さん、頼むもっと急いでくれーっ!」

   こいつの彼女が一大事なんだよっ!」

  タイヤの軋む音。

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運転手「お客さん、次の角を回ったところですから!」

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「金糸雀(かなりあ)」No.20

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  シャワーの音。

  床に落ちた携帯電話から、たかしの声が聞こえ、だんだん大きくなって来る。

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たかし「(携帯電話)もしもーしっ!

   もしもーしっ!

   佳代―っ!

   おおーいっ、聞こえないのかよ!

   待ってろよ!

   今助けに行ってやるからなぁ!」

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「金糸雀(かなりあ)」No.19

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  佳代の携帯電話が鳴る。

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ナ レ「佳代はフラフラとした手付きで、バッグから携帯電話を取り出したものの

   、床に落として自分もその場に崩れこんでしまう」

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社 長「浅丘君!・・・おおい、浅丘君。

   どうやらスペシャル・カクテルの睡眠薬が、早くも効いて来た見たいですね

   ぇ」

若 山「いやぁ、しかしいつ見ても社長のお手並みは、たいしたもんだ」

社 長「じゃあ、そろそろ私はしばらく消えましょうかねぇ。

   先生のお愉しみの邪魔しても無粋でしょうから」

若 山「この前の娘のように、途中で目を覚まして、騒ぎ出したりしないだろう

   ね?」

社 長「そりゃあ心配無用ですわ!

   この前のアイドル系を目指してた、あの女子高生で失敗しましたから、今日

   は睡眠薬の量を増やすようにと、念を押して指示しておきましたから」

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若 山「しかし人に聞かれでもしたら、ヤバイ話だよなぁ。

   まぁ、しかし折角の上玉のお宝だし、先にシャワーでも浴びるとするか!」

社 長「じゃあ私はこの辺りで一旦消えますから、お済になられましたら、お手数

   ですが携帯までお電話をお願いいたします」

若 山「なにルームサービスみたいな台詞言ってんだよ!」

社 長「それじゃあ、ご・ゆ・っ・く・り!

   イヒヒヒヒ」

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「金糸雀(かなりあ)」No.18

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12 若山のホテルの部屋                             

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ボーイ「お待たせいたしました。

   ルームサービスでございます。

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   スコッチの水割りは、こちらお二方で宜しいでしょうか?

   そしてお嬢様には、こちらのスペシャル・カクテルを。

   ではお済になられましたら、お手数ではございますが、ダイヤル3番をお呼

   び願います。

   それではどうぞごゆっくりお愉しみください」

社 長「いやぁ、ご苦労様!」

佳 代「素敵な夜景だこと。

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   なんだか名古屋じゃないみたい!」

若 山「さぁ、君もこっちに座って。

   もう一度みんなで乾杯だ!」

社 長「ここ名古屋から、明日のスター誕生を祈って!」

若 山「乾杯~っ!」

佳 代「うわーっ、このカクテル口当たりも良くってとっても美味しい!」

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若 山「そうか!

   今日は特別な日だから、ジャンジャン飲んで飲んで!」

社 長「酔っ払っても、ちゃんと私が責任をもって送り届けるから、心配は無

   用!」

若 山「なんだかその方が、よっぽど危険な感じだよなぁ」

社 長「そ、そんな、人聞きの悪いご冗談を!

   私は大切な商品に、絶対手を出すような真似はいたしません!

   ワッハッハッハ」

若 山「ところで君は、ポップス系の楽曲に興味はないの?」

佳 代「いいぇ、・・・フッゥア~ッ。

   あっ、ゴメンナサイ。

   なんだか・・・急に眠くなってきちゃって・・・」

若 山「おいおい、大丈夫かい?」

社 長「今日は、大プロデューサーのお目に掛れるってんで、緊張のあまりちょっ

   と疲れちゃったのかなぁ?」

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佳 代「・・・ゴメンナサイ。

   ・・・私、ポップスも・・・もちろん好き・・・です・・・が、・・・じっ

   くり聞かせる・・・バ・・・ラー・・・ドの・・・方が、・・・どちらか・

   ・・って言うと・・・好き・・・」

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「金糸雀(かなりあ)」No.17

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  ホステスたちと酔っ払い客の、賑やかな話声やら笑い声。

マ マ「どうもありがとうございました。

   社長さん、どうか佳代ちゃんのこと、宜しくお願いしますね」

社 長「ああ、任せておきなさい。

   若山さんと私の手で、この店の大事な歌姫を、必ずや近い将来の大スターに

   して見せますから!」

佳 代「ママ、すいません。

   お先に上がらせていただきます。

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   (小声で)たかしに、後で携帯に電話掛けてと、そう言っといて下さい。

   心配するといけないから・・・」

社 長「浅丘君、さあ早く早く!」

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  街の雑踏と車のクラクション。

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「金糸雀(かなりあ)」No.16

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  ホステスたちと酔っ払い客の、賑やかな話声やら笑い声。

社 長「若山さん。

   浅丘君の事を、気に入っていただけたみたいですねぇ」

若 山「ああ。

   でもねぇ、もう少し将来の話なんか、聞いておきたいしなぁ・・・。

   そうだ!

   私のホテルの部屋で河岸を代えて、飲み直しながらリラックスして、君の将

   来の音楽に対する夢を、語ってもらうなんてぇのはどうだろう?」

ナ レ「プロデューサーの若山は、プロダクションの社長に目配せをしている」

社 長「そうだ浅丘君!

   それがいいよ!

   ここじゃあちょっと騒がしくって、君の将来について相談するにゃあふさわ

   しくないし。

   そうと決まれば、早速ママと交渉してこよう!」

ナ レ「社長はママを捕まえ、佳代を連れ出す許可を取り付け戻って来た」

社 長「ママがどうぞって言ってくれたから、早速浅丘君も用意して店を出よ

   う!」

佳 代「じゃあ、ちょっと失礼して準備してきます」

若 山「社長!

   ありゃあなかなかの上玉じゃない!」

社 長「そうでしょ、そうでしょ。

   私の眼に狂いはありませんって!

   ワッハッハッハ」

若 山「じゃあいつものように、最初は3人で軽く飲みながら・・・」

社 長「そうです、そうです。

   しばらくすれば彼女は、スペシャル・カクテルが効いて来て眠り込んでしま

   いますから。

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   そうしたら後は・・・プロデューサーの想いのままに・・・」

若 山「後で面倒な事にならないように、その辺の事は、宜しく頼みますよ!」

社 長「もちろんですとも!

   最近の若い娘たちは、みーんな割り切って、サバサバしてますからねぇ。

   その代わりデビュー時の宣伝費のバックアップは、どうか宜しくお願いし

   ますよ!」

若 山「ああっ、分かってるって、分かってるよ」

佳 代「お待たせしました」

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若 山「私服もなかなか若々しくっていいねぇ!」

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「金糸雀(かなりあ)」No.15

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マ マ「本当に先日はありがとうございました。

   もうお怪我の方は、よろしいんですか?」

たかし「この通り、お陰様でもうすっかり良くなりました。

   (小声で)佳代が付きっ切りで、ず~っと面倒見てくれたからです」

マ マ「(小声で)佳代ちゃんの事、これからもヨロシクねぇ」

参考

たかし「ええっ、勿論です!

   あっ、そうそうママさん。

   こちらぼくの競輪学校時代の高野先輩です」

高 野「どうもはじめまして。高野です」

マ マ「それじゃあ、お二人ともごゆっくり」

高 野「おいっ、安部。

   あれが、あの美人さんが、お前の彼女ってか?」

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たかし「シッ!

   先輩、駄目ですって!

   そんな大きな声で!

   周りに聞こえちゃうじゃあないですか!

   佳代は今日、特別に大切な日なんですから!」

高 野「そりゃあお前から聞いて、分かっちゃいるけどさぁ。

   あんまりにも美人だったから・・・」

たかし「そ、そう言われたら、自分も嬉しいっすけど・・・」

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「金糸雀(かなりあ)」No.14

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11 クラブ叶の店内                               

  クラブ叶の店内。

  ホステスたちと酔っ払い客の、賑やかな話声やら笑い声。

社 長「いかがですか、この娘?

   ねぇ、若山さん?」

若 山「いやぁ、こんな場末にしちゃあ・・・」

マ マ「(若山の言葉を遮るように)えぇえぇ、どうせうちなんて、場末のクラブで

   ございますぅ。

   それとも掃き溜めに鶴とでも仰るおつもりかしら?

   ワッハッハッハ」

社 長「ママ、何もそんな言い方しなくたって。

   若山プロデューサーは、ジャパンレコードのチーフプロデューサーなんです

   よ!

   それは言葉の綾、言葉の綾じゃない!

   ママも人が悪いんだから!

   ワッハッハッハ」

若 山「いやぁ、すいません。

   彼女、浅丘佳代ちゃんの唄が、いやルックスもかなりなものだったから、つ

   い誇張して場末なんて言ってしまいました。

   いや、本当に申し訳ない」

マ マ「嫌ですよ!

   そんな真顔で謝らないで下さいよ。

   場末のクラブって、だって本当のことなんですから。

   でも佳代ちゃん、良かったわねぇ。

   こんな偉い先生方に、そんな風に言っていただけるなんて」

佳 代「わたしなんかが、本当にプロになれるんでしょうか?」

若 山「そりゃあ大丈夫だよ。

   プロになる事なんて、実に簡単!

   周りの大人たちの言うことを、ちゃんと素直に聞いていればねぇ・・・」

佳 代「ハ、ハィ・・・」

ナ レ「ドアが開き、たかし達が先輩選手と一緒に連れ立ってやって来た」

マ マ「あらまぁ、いらっしゃいませ~っ」

ナ レ「ママは席を立ってたかしを迎え入れ、カウンター席に案内している。

   たかしは、チラリチラリと佳代が座るボックス席を気にしている」

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「金糸雀(かなりあ)」No.13

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10 たかしの部屋                                

  すき焼き鍋が音を立て、グツグツと煮えている。

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たかし「佳代、すき焼きそろそろいいんじゃないか?」

佳 代「あらっ、そうねぇ」

  ビールの栓が音を立て開き、グラスにビールが注がれる。

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佳 代「退院おめでとう!

   それと・・・今日からわたしお世話になります」

たかし「今更なに改まってんだ。

   さあともかく、乾杯乾杯だ!

   本当いろいろありがとう佳代。

   そしてこれからもヨロシク!

   じゃあ、乾杯~っ!」

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佳 代「わたしの方こそ、ヨロシク。

   じゃあ乾杯~っ!」

  グラスが合わさり、喉を鳴らしながらビールを飲む二人。

たかし「あっ、そうそう。

   競輪学校の先輩が、明日退院祝いをやってくれるって言うんだ。

   もしかしたら二次会で、お前の店に顔だすかもしれないから」

佳 代「そう。

   じゃあハリキッテ明日は唄わなきゃ。

   あっ、そうそう。

   昨日お店に、愛知プロダクションの社長さんが来てて、わたしの唄をすっご

   く良かったって褒めてくれたの。

   それでねぇ、社長さんの事務所でプロ歌手を目指さないかって・・・・・」

たかし「ゲッ!

   すっげぇジャン、それって!」

佳 代「でねぇ、あんまりいきなりだったもんだから、『社長さん、酔っ払ってら

   っしゃるんですか?』って聞いてみたのよ」

たかし「そしたら・・・?」

佳 代「そしたら『ぼくは本気だよ』って仰って・・・。

   手帳を取り出してしばらく見つめてから、『明後日、ジャパンレコードのプ

   ロデューサーと逢うことになってるから、食事の後で店に寄るよ』って言う

   の」

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たかし「それってチャンスだぜ!」

佳 代「・・・だと、いいんだけど・・・」

たかし「明後日って事は、明日だろう。

   そうしたら俺たちもその場に居合わせる事になるかも知れないよなぁ」

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「金糸雀(かなりあ)」No.12

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9 病院中庭の池の辺                               

ナ レ「病院の池の辺。

   二人がベンチに仲良く腰かけている」

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佳 代「さっき先生がね、来週には退院できそうだって」

たかし「そうか!」

佳 代「ねぇ、退院したらまず一番に何が食べたい?」

たかし「そうだなぁ・・・。

   血の滴るような極上松阪牛のステーキ。

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   それに刺身に天婦羅・・・。

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   でもやっぱり一番は、佳代の活け造りだよなーっ!」

佳 代「なに馬鹿な事言ってんのよ。

   このス・ケ・ベ!」

ナ レ「翌週には、たかしの松葉杖も取れ、退院となった。

   退院と同時に、佳代がアパートを引き払い、たかしのマンションに移り住む

   事となった」

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