「金糸雀(かなりあ)」No.31

「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 Autumn in C♭」開催決定!!! ★詳細は4/29のブログをご確認願います。

ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。

17 たかしの部屋                                

ドアのチャイムが鳴る。

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佳 代「はーいっ」

  ドアロックが外され、ドアが開く。

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たかし「ただいまーっ」

佳 代「お帰りーっ。

   遠征、お疲れさまでした」

たかし「ほら、お土産!」

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佳 代「ええーっ、ねぇこれってカナリア?」

  カナリアの囀り。

たかし「ああ、駅前のペットショップで見かけて、佳代の話し相手にもちょうどい

   いかなって思って、つい買っちゃったんだ。

   小鳥嫌いか?」

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佳 代「ううん、そんなことない」

たかし「だったらよかった。

   カナリアって唄うって言うもんなぁ。

   佳代も唄が好きだから、結構気が合うかもなぁ」

佳 代「そうかなぁ?」

たかし「あー、腹減った!」

佳 代「疲れたでしょ。

   取り敢えずお風呂沸いてるから先に入って。

   すぐご飯の準備するから」

たかし「よーしっ、ひとっ風呂浴びるとするかぁ!」

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「金糸雀(かなりあ)」No.30

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   こう見えたって、こんな私でも、結構モテルのよ。

   今日もねぇ、これから同伴なの!

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   あんた何悩んで落ち込んでんだか知らないけど、初めてアンタを見た時の

   輝き、すっかりどっかに落っことして来ちゃったんじゃない?

   早く元気と輝き、取り戻しなさいよ!

   じゃあねぇ」

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佳 代「輝き・・・かぁ」

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「金糸雀(かなりあ)」No.29

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佳 代「悩みかぁ・・・」

マリー「私さぁ、小さな頃から姉のお下がりの洋服ばっかり着せられて育ったの。

   貧乏だったから、仕方なかったんだけどねぇ。

   中学入っても、下着はいっつも姉のお古。

   でも私抵抗なかったのよ。

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   むしろその方が落ち付いたくらい。

   同級生たちがみんな、憧れの女の子に夢中になってたのに、私は野球部の先

   輩の事で頭が一杯で。

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   今風に言えば、性同一性障害っていう、立派な心の病だったみたい。

   でも私が先輩のこと好きだってバレちゃったら、みんなの見る目が急に変わ

   っちゃって、あいつはおかしいって散々苛められたわ。

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   でも私の中では違ってた。

   私は姿形が男に生まれただけで、心は女なんだって、そん時思ったの。

   それから私の生き方が変わったの。

   とにかく自分に正直に生きてやろうって。

   たとえ人からどんな風に思われようと、別に世間様に迷惑掛けるわけじゃな

   いんだからって。

   でもやっぱり所詮は紛い物。

   偽物なのよ。

   最後まで、本物の女にはなれないわ。

   でも私、後悔なんてしてない!

   だってもしも中学の時、自分の中の女を押し殺して、いやいや無理して男で

   生きる辛さを考えたら、まっぴら御免。

   今の方がよっぽどましだわ」

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佳 代「自分の中の、もう一人の自分・・・かぁ」

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「金糸雀(かなりあ)」No.28

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佳 代「(鼻歌っぽく) You’d be so nice to come home to

   You’d be so nice by the fire

   While the breeze on high」

マリー「なぁ~んだ、あんた佳代ちゃんじゃない!」

ナ レ「マリーが佳代の隣に腰掛ける」

参考

佳 代「あっ、あの時の・・・マリー・・・さん」

マリー「あんた唄うまいのねーっ。

   あたし誰が唄ってんだろうって、向こうで聞いてたのよ。

   そりゃあそうよねぇ。

   だってあんた、クラブ歌手だったんだもんねーっ」

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佳 代「ええ、2ヶ月前まではね」

マリー「あらっ、お店やめちゃったの?」

佳 代「そうなの。

   ちょっと嫌なことがあったから」

マリー「あっ、わかった!

   たかしチャンが、お店で唄うの反対なんでしょ!

   あんた悔しいけど可愛らしいから、店の客に奪われはしないかって・・・。

   たかしチャン、あれで随分焼餅焼きだから」

佳 代「そればっかりじゃないんだけど」

マリー「でもいいわよねぇ。

   唄が上手いって。

   ・・・唄ってさぁ、正直者よねぇ」

佳 代「えっ、どうして?」

マリー「あんた唄上手いけどさぁ、さっきの唄、何だか泣いてるみたいだった!

   なんかとっても辛そうだったもの。

   まぁ私は唄のこと、素人だからその理由なんてわかんないけど」

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佳 代「唄が・・・な・い・て・い・た・・・」

マリー「あんた何か悩んでんでしょう。

   だってちゃんと顔に書いてあるんだもん」

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「金糸雀(かなりあ)」No.27

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  ラジオのスイッチを切る佳代。

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佳 代「(独り言)オーディションかぁ・・・。

   ビッグチャンスかぁ・・・。

   はぁ~あ」

16 夕暮れの公園                                

  

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  カラスの鳴き声。

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  子供たちのはしゃぎ声。

  子供の名を呼ぶ母親の声。

  「リナちゃーん。

   もう日が暮れるから、お家に帰るわよーっ」

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  「りょう!

   晩御飯よ!

   早く帰ってらっしゃい!」

  子供たちの声。

  「じゃあねーっ。

   バイビー」

  「ケンちゃん、また明日―っ!」

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ナ レ「買い物袋を抱えたまま、公園のベンチに佳代が座って口ずさんでいる」

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「金糸雀(かなりあ)」No.26

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  マンションのドアが閉まる。

  ラジオから流れていた「You’d be so nice to come home to」が終わる。

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ラジオ「西区の36歳主婦。

   キャサリンのママさんからのリクエスト「You’d be so nice to come home

   to」でした。

   お便りには『私も若い頃、ジャズシンガーを目指して、この曲をよく弾き語

   りで唄ったものです。

   でも今はその時のピアノで、だんご三兄弟を毎日子供相手に弾いては唄って

   います。

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   あの時、もしも主人と一緒にならずに、ずーっと唄っていたら・・・今頃ど

   うなってたのかなぁって、この曲を聴くたびに思い出してしまいます』っ

   て。

   なんとも素敵なお便りありがとうございました。

   そんな風に思い出に浸れるのは、きっと今がとってもお幸せだからじゃない

   のかなぁ?

   みなさんも思い出のエピソードを添え、どんどんリクエストをお寄せくださ

   い。

   さて、ここで番組からのお知らせでーす!

   この番組『ドリーム・カフェ』では、アーバンレコードとタイアップして、

   本格派の新人シンガー発掘を目指して公開オーディションを、明後日日曜日

   午後1時から、渋谷のスタジオ・センチュリーで開催します。

写真は参考

   事前の面倒な応募は、一切必要ありません。

   当日の明後日、午後1時に、東京渋谷のスタジオ・センチュリーへお越しい

   ただければOK!

   ジャンルはポップスやジャズのカヴァーから、オリジナルまで何でもあり!

   とにかく本格派シンガーを大募集!

   ソロでもユニットでも、とにかく何でもOK!

   最終審査でグランプリに輝くと、もちろんアーバンレコードからメジャーデ

   ビューの権利をゲット!

   とにかくビッグなこのチャンス!

   さあ、あなたはどうする!(エコーがかかり、「どうする!どうする!ど

   うする!」とゆっくりフェードアウト)

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「金糸雀(かなりあ)」No.25

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15 たかしの部屋                                

  ジャズのスタンダートナンバーが、ラジオから流れている。

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ナ レ「あれから2ヶ月が過ぎ、佳代とたかしの同棲生活もすっかり落ち着いた。

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   たかしの足の麻痺も取れ、自主トレの調整も終わり、いよいよレース出場の

   ため遠征が始まる。

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   佳代はあの事件をきっかけに、たかしも望んでいるように、プロ・シンガー

   への道を断念しようと、必死に自らに言い聞かせていた。

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   たかしとの愛に全てを賭ける。

   それが一番の幸せなんだと。

   しかし佳代は気付いていた。

   唄うことを取れ上げられ、抜け殻のようになってゆく、もう一人の自分の

   存在に」

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たかし「それじゃあ、行ってくるから」

佳 代「・・・うん。

   ・・・気を付けて」

たかし「何だか最近元気がないんだよなぁ。

   やっとレースに復帰できるんだ、もう少し元気よく送り出してくれよっ!」

佳 代「だって、・・・。

   今まで毎日毎日、朝から晩までずーっと一緒だったから・・・。

   レースに復帰できて、本当は喜ばなきゃいけないの分かってるけ

   ど、・・・。

   今日からしばらく帰って来ないんだって思ったら・・・。

   素直に喜べなくって・・・ゴメン」

たかし「よしっ!

   じゃあ遠征から戻って来る時には、佳代がひっくり返るくらい一杯お土産買

   い込んで来よう!

   だからさぁ、もう機嫌直して見送ってくれよ!」

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佳 代「うっ、うん。

   お土産なんてどうだっていいんだ。

   それよりも早く帰って来てね!」

たかし「ああ、分かった。

   じゃあ行ってくるよ」

佳 代「うん。

   レース頑張ってね!

   いってらっしゃい」

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「金糸雀(かなりあ)」No.24

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ナ レ「たかしが若山に殴り掛かる」

高 野「よせ、よせって安部!」

ナ レ「高野が必死で止めに入った」

佳 代「たかしーっ!

   わたし、わたし・・・(泣き崩れる)」

たかし「佳代、もう大丈夫だ!」

ナ レ「たかしが佳代を優しく抱きしめる」

高 野「お前らの悪巧みは、みんなこの電話から丸聞こえだったんだよ!

   いい年して、恥ずかしくねぇのかよ!

   オイッ、ボーイ!

   さっさと警察に通報しろっ!」

ボーイ「ハッ、ハイ。ただちに」

たかし「(ボーイに向かって)おい、待て!

   先輩、もういいっすよ。

   何とか佳代も無事だったんだし、それにこれ以上大事にしたら、こいつらだ

   ってただじゃあ済まないだろうし。

   もういいよなぁ、・・・佳代。

   さぁ、家に帰ろう!」

佳 代「ゴメンネ・・・たかし。

   ゴメンネーッ(泣き崩れる)」

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「金糸雀(かなりあ)」No.23

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佳 代「うっ、うう・・・。

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   ああっー、キャーッ、なっ、何をなさるんですか!」

若 山「何でいいところで目を覚ますんだよ!」

ナ レ「若山は力尽くで佳代を押し倒し、強引に下着を剝ぎ取ろうとしている」

  佳代の嫌がる悲鳴と、若山の荒い息遣い。

  突然ドアを激しく叩く音が聞こえる。

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佳 代「あっ、た・か・し・・・。

   たかしーっ、助けてーっ!」

  鍵が開けられ、ドアが激しい勢いで開く。

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たかし「オッサン!何やってんだよ!」

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「金糸雀(かなりあ)」No.22

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14 若山のホテルの部屋                             

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ナ レ「若山のホテルの部屋。

   佳代はソファーの下で崩れる様に寝込んでいる」

  シャワールームの扉が開き、若山が出て来る。

若 山「さてと、(冷蔵庫を開け缶ビールを取り出し、プルトップを開ける)プッハ

   ァ~ッ!

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   お姫様はまだ夢の中のようだな」

ナ レ「若山は缶ビールをテーブルに置き、佳代を抱きかかえる」

若 山「よっこらしょっと!」

ナ レ「若山は佳代を軽々と抱き上げ、ベッドへと運んでゆく」

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若 山「なかなかいい身体してるじゃないか・・・。

   こうして一枚一枚、着ている服を脱がせていくところが、一番男心を掻き立

   てるんだよなぁ!」

ナ レ「若山は、独り言を呟きながら、佳代のセーターを脱がそうとしている」

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佳 代「うっ、・・・うう・・・」

ナ レ「無意識に佳代は抵抗するかのように、寝返りを打った」

若 山「どうせ薬で眠ってるんだから、何も優しく扱わなくたって、大丈夫なんだ

   よなぁ」

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ナ レ「もどかしくなってきた若山は、力尽くで佳代のジーンズを脱がせようとし

   ている」

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