「転生の追憶」41話

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「転生の追憶」41話 

浜辺を見下ろす高台に、レパルスベイホテルのエントランスはあった。レンガ造りのショッピングモールはすべて閉まっている。

誰もいない真夜中の静寂。テラスのベンチに宮脇と美恵は並んで腰掛けた。

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「課長!覚えてますか?社員研修のこと。わたし、のんびりやのグズだったから、レポート書くのにてこずって、終電なくなっちゃったのも気付かなかった…。そしたら」

「俺がビールと牛丼、差し入れてやったんだっけ」

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「そうそう!あんなに美味しかった牛丼、あれが最初で最後!」

参考

「相当腹へってたみたいだもんな。俺もあんな風に女子大出たての女の子が、無我夢中で遮二無二に牛丼がっついて、ビールで流し込んでる姿なんて初めて見たもの。まるで獣のようだった」


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「転生の追憶」40話

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「転生の追憶」40話 

「結婚って言うブランド品があの時の私には必要だったの…きっと。両親から紹介された『幸せな結婚』という名のブランド品。

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ショーウィンドーの向こうで、絶妙のタイミングであの人が微笑みかけて来ただけ。最愛の人…、そう思わなきゃあって。何でそんな風に考えたんだろう。バッカみたい!

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でも良かった。ここへ来て。ちょっとショックだったけど、何か吹っ切れちゃったみたいだし。

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わたし小さな頃から、あんまり自我がなかったの。だから人一倍、何でも人と一緒じゃないと気が済まなくって。洋服だって、髪型だって、お化粧も…。中三の夏休み、みんなが恋人とAまでしたって盛り上がって。わたしだけ何だか取り残された気になっちゃった。

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本当はファーストキスって、せつなくって一生心に残るものでしょう。でもわたしはゼンゼン。相手のことなんて、もうすっかり忘れちゃってるし。でももういいの。なんか疲れちゃったもん。人にはその人その人のスピードがあるのよ。わたしにはわたしのスピードが…」

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美恵はまるで、芝居のクライマックスシーンを終えたかのように、大女優のような足取りで坂道を登って行く。

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「転生の追憶」39話

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「転生の追憶」39話 

◆   ◆   ◆

宮脇は美恵を連れ、レパルスベイホテルへと続く、坂の下でタクシーを降りた。緩やかな坂道を二人はゆっくりと登っていった。

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「ねぇ課長、結婚ってなんだろう。結婚って、それ程の意味があるのかしら。馬鹿よね。親の言うままに見合いして…、この辺がそろそろ潮時かなって。周りも皆片付いていくし…、この時期逃したら、私だけ取り残されそうで…本当言うとそれが訳も無く怖かった。ずっとそんなことばっかり考えてたんだわ。あの人と歩むはずの将来とかなんて、まったくそっちのけで…。だからバチが当ったのかな?」

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美恵は舞台女優のように、長台詞のモノローグを、月のスポットを浴びながら滔々(とうとう)と続けた。


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「転生の追憶」38話

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「転生の追憶」38話 

「だからか!俺が美恵ちゃんに電話しようとメモリー呼び出すと、三つも番号が出て来るから、どれが今使ってる番号だったかさっぱりわかんなくって」

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「それは課長が、前の番号を消去してないからでしょう。ちゃんと私、課内の人だけには、その都度番号が代わるたびにお知らせしてあるんだから、その時にデータを入れ替えてくれなきゃあ。課長みたいに前の番号に掛けてくる人もいるから、だから用心に二台も持ち歩くはめに」

「待てよ…ってことは、うちの課の誰かかもしれない可能性だってあるわけか」

参考

「ええっ、うちの課の…」

「いや、冗談だよ。そんな結婚間近の女性を、脅かすような悪趣味な人間、うちにはいないだろう」

「そうよね。…ただあの一十(いちじゅう)さんだったら、もしかして…」

参考

「何だよ。そのイチジュウって」

「ああ、一十って二之前(にのまえ)さんのこと。二の前だから一。ヤッツ、ココノツ、トウの(とう)にはツがつかない。だからツナシ。漢数字の一十って書いても、二之前綱士(つなし)。本当に四国の方の苗字にあるんだって」

「へぇー。でもお前、それは良くないよ。いくらあいつが変わってるからって」

「そんなことがあってから、ちょっとノイローゼぎみになっちゃってたのかも知れないけど、いつもずっと誰かに付けられたり見られてる気がするの。そうそう、ここに来てからも時々…」美恵はそう言ったと同時に、キッと鋭い視線で後ろを振り返った。


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「転生の追憶」37話

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「転生の追憶」37話 

「結婚が決って、課長に辞表を出した日の夜、家に帰ったら切手もない封書が届いてたの。

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『結婚は破談にしろ。お前が不幸になる』とだけ、パソコンで書かれてた。もちろん差出人名もない、名無しの権兵衛さんから。

最初は誰かの悪戯だろうって思うようにしたわ。でもそれから自宅に無言電話が掛かるようになって…。お母さんが気味悪がってNTTに相談して、悪戯電話撃退サービスとかいうのを始めて、どうにか収まったようなの。

参考

やれやれって思ってたら、今度は私の携帯に。

しかも会社のビルを出た途端、直ぐに電話が鳴るわけ。ワンギリじゃないから、着信ボタン押すまで何回も何回も呼び出すし。非通知にしたりとか色々対策もしたけど、敵もさる者でプリペイドの携帯からかけて来たり、公衆電話からだったりと。

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それでここ半年で三回も携帯の番号変えたんだから」


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「転生の追憶」36話

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「転生の追憶」36話 

◆   ◆   ◆

香港島の南側に広がる海岸線。その中央にあるスタンレー・マーケット。

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ジャンクショップの一角は、観光客達の喧噪に包まれ、人いきれで気温まで吊り上げているようだ。

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宮脇は憔悴しきっている美恵を伴い、映画『慕情』の舞台となったスタンレー・ビーチを漫ろ歩いた。

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「あのメイファンって名のトランスジェンダーと、付き合ってたんだ…」美恵は自分の中で、一つ一つ区切りを付けるようにつぶやいた。

「『日本に一緒に帰ろう!そしてもう一度やりなおそう、二人で…』って…。じゃあやっぱり脅迫状や無言電話も、あのメイファンって男女(おとこおんな)の仕業?…」

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「なんだい、穏やかじゃないなあ」


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「転生の追憶」35話

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「転生の追憶」35話 

◆   ◆   ◆

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チムサッチャイの雑踏から車で十五分ほど。入り江の小さな漁港は、レイユームーンと呼ばれ、海鮮レストランと鮮魚店が居並び、香港人の食通で賑わっていた。

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宮脇とリーを先頭に、美恵と志津絵が後に続き、鮮魚店とレストランの家並を奥へと進んだ。

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リーは鮮魚店で大シャコや活海老、トコブシやロブスターを指差し、慣れた口調で調理方法をレストランのウエイターに告げた。

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レストランのテーブルに着くや否や、志津絵は顔色の悪い美恵を気遣う様子もなく、敵将の首を上げたかのような興奮振りで、宮脇とリーを労った。「まずは乾杯っ!ご協力に心より感謝しま~す」

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一方の美恵は、志津絵の話も上の空といった様子で項垂れてばかり。

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折角の海鮮料理に、箸を付ける気力さえ失っている。

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宮脇も志津絵の興奮振りに相槌こそは打つものの、何度も心配そうに美恵へと視線を投げかけた。

レイユームーンでの食事を終えると、リーは宮脇と美恵に気遣い、浮かれ調子のままの志津絵を伴って、チムサッチャイのスコティッシュバーで呑み直そうと連れ出していった。

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別れ際、宮脇に意味深なウィンクを一つ送りながら。

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「転生の追憶」34話

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「転生の追憶」34話 

スゥィート・ルームの入口に立って成り行きを(うかが)っていた美恵は、廊下を駆けてくる足音に気付いた。ドアはロック出来ないように、ドアガードを外して施錠しない状態で、薄っすらと開かれている。

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「もう最低!すっかり萎えちゃったわ!」四つん這いの龍之介に覆いかぶさったまま、バリトン女が振り向き、くずおれたままの玲華に吐き捨てた。美恵の網膜にくっきりと、色香を放つ妖艶な女の顔が焼きついた。

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「メイファン!」

ドアの開かれる音と同時に声がし、一人の男が飛び込んで来た。擦れ違い様に男の前髪が、後部に流れた。

一瞬、額の際に楕円形の痣が見えた。

参考

美恵は呆気にとられたまま金縛り状態に陥った。

「メイファン、何をしてる!」

『ヨッ、ヨッチャン・・・』

参考

美恵は飛び込んで来た男の、後姿を見つめた。美恵の脳裏の回路が、爆発寸前に(きし)み出した。

「日本に一緒に帰ろう!そしてもう一度やりなおそう、二人で…」男がメイファンをソファーから引き摺り下ろしながら叫んだ。

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美恵の意識は、そのまま遠のいてしまった。


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「転生の追憶」33話

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「転生の追憶」33話 

◆   ◆   ◆

スゥイート・ルームの鍵は、オートロックされている。

「奥様、どうぞこれをお使いください」美恵がカードキーを手渡した。

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「龍之介さん!」そう大声で夫の名を呼ぶと、玲華は部屋の中へと駆け込んだ。

一瞬何がどうなったのか、玲華は訳がわからないまま、リビングの入口に立ち尽くした。

「うるさいわねぇ、今いいところなのよ。見ればそれくらいわかるでしょうが!」バリトンの太く低い声が、ソファーから響いた。ソファーでは、女同士があられもない下着姿のまま絡み合っている。ソファーで四つん這いになっている女は、既に恍惚として陶酔し切っているようだ。

参考

(なぜ、なぜ私たちの部屋で、こんなことが・・・)

眼の前で繰り広げられる光景は、玲華の理解を遥かに超えていた。四つん這いの女の尻に被さるような格好で、ロングヘアーの女が言い放った。

「見世物じゃないんだよ!あんた一体誰なのよ。なによいきなり勝手に人の部屋に入ってきといて」

玲華は『レズビアンの人達の部屋に、間違って入ってしまったんだわ』と、そう思い込むことで、何とか自分を踏みとどまらせようと必死だった。陶酔し切っている四つん這いの女が、僅かに喘ぎ声を上げ顔を反らせる。

横顔に見覚えがあった。

参考

新婚初夜の甘いひととき。情事の後そのまま目を閉じ、玲華の胸に顔を埋めていた龍之介の顔と重なった。茶髪のウィッグと、濃い目の化粧だけが昨夜の夫と違っているだけだ。

「りゅう…、龍之介さん」玲華はそのまま気を失った。

時折りサイドボートの影から、デジカメのシャッター音だけが断続的に聞こえていた。


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「転生の追憶」32話

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「転生の追憶」32話 

◆   ◆   ◆

玲華はすっかり、身も心もリラクゼーションした様子だ。エステティックサロンのラウンジで、ハーブティーの入ったティーカップをゆったりと傾ける。

写真は参考

ホテルのスタッフになりすました美恵が、すっかりくつろいでいる玲華の傍らに(ひざまず)き、耳元で一言囁いた。

「先程お部屋に内線電話を入れましたが、まったく応答されません。フロントによれば、ご主人様は一時間ほど前にお戻りになられたようで、お部屋にいらっしゃるのではと申すのですが…」

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玲華の表情が、不安そうに翳った。


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