「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

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次回の「オカダミノル ほろ酔いLive」は、来春の開催となります!
「なごや『大須下町探偵社』」第67話
66 小料理屋店内
テーブルを両手で軽く叩くつぼみ。

つぼみ 「そんなの詭弁です!
女に抱いてくださいとまで言わせた気持ちが、あなたには判らないんだ
わ!」
話し終えても怒り冷めやらずで、プイッと横を向く。

良 介 「奥様の仰る通りかも知れません。
しかし彼女にも、私にも家族があります。
いくら妻以上に、どれほど彼女を愛しているとしても、もし私が彼女を
抱いてしまったら、何の罪も無い両方の家族が傷付くだけです。
彼女は、きっとそんな私の気持ちも判っていて、もう一枚のメモ用紙に
『ありがとう』とだけ綴ったのです」
腕組みをしたまま、一言一言、言葉を選ぶように話し出す拳太。

拳 太 「彼女は、あなたに対する自分の気持ちを、自分の言葉で、自分の声で表
現できず、さぞかしもどかしかったのでしょう。
そしてあなたに抱いた、真実の愛を伝えたくて『抱いてください』と、
綴ったのではないでしょうか?
そしてきっとあなたが、決して彼女を抱いたりはしないと、自ら感じ取
っていたのかも知れませんね」
良 介 「そう・・・かも知れません。
でも、これで良かったんだと、・・・きっとこれからも、誰にも迷惑を
掛けず、誰も傷付けず、そっと私の心の中だけで、永遠に彼女を愛し続
けられると。
初恋の相手が、・・・20年後に、・・・最後の恋の相手になるなん
て・・・。
ハハハ。・・・でも今は、そう信じようと思っています」
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