「盛岡と言えば、やっぱ盛岡冷麺」

昼間のうちに店を物色

せっかく盛岡まで足を延ばしたのですから、「わんこ蕎麦」か「盛岡冷麺」に「盛岡じゃじゃ麺」が王道でしょう。しかし一度にそんなに食べられっこはありません。

「わんこ蕎麦」は、以前の東北の旅で、本場盛岡ではないものの、平泉の駅前で食べたことがあります。ですから今回は「盛岡冷麺」か「盛岡じゃじゃ麺」のどちらかだよなと思いつつ、一旦ホテルに荷物を預けようと、ホテルに向かう途中で偶然見つけたのが、この「ぴょんぴょん舎」。洒落たレストラン風の店内で、熟成いわて牛の焼き肉と「盛岡冷麺」とあるではないですか!早速夜の予約を入れ、でんでんむしで町歩きと洒落込んでみた次第です。

まずは熟成いわて牛のハラミとホルモンをあてに、キリン一番搾りをたらふくいただき、締めはお待ちかねの「盛岡冷麺」です。

「盛岡冷麺」

韓国の本場さながら。冷たくあっさりとした冷麺は、歯ごたえも抜群で、チュルチュルッと食が進みます。冷麺の手前の、白い大根のような物は梨で、いささかビックリでしたが、その仄かな甘さがスープに絡んで美味しくいただけました。

「南部の烏帽子岩!」

あれぞ南部の烏帽子岩

石割桜を南に下ると直ぐに、南部盛岡城址のお堀の石垣が見えてまいります。

盛岡城の鬼門に当たる場所には、藩祖南部公が祀られる桜山神社があり、そこに南部盛岡藩の守り神と称えられる烏帽子岩がありました。

南部のご家紋「向い鶴」が!

もちろん桜山神社でまずはお詣り。

何とも立派な烏帽子岩です。

堂々と本丸を仰ぎ見るような烏帽子岩には、言葉を失う程圧倒されました。

岩の陰から

大人しい猫ちゃんがお出ましになり、次々とお詣りに来る参拝客に眺めておいででした。

「金糸雀」

弾き語り「金糸雀」

金糸雀(かなりあ)

詩・曲・歌/オカダ ミノル

枯葉の散る音に気付き 目覚めた朝は涙曇り

あなたはまだ夢の続きの中 こっそり抜け出すわたしを許してね

  わたしは金糸雀あなたの心の 隙間から今飛び立つの

   忘れないわあなたのこと もう誰をも愛さない

小さなクラブPianoにもたれ 唄うわたしを無理に連れ出し

「やめろ君にこんな暮らし 似合わない」といきなり抱き寄せた

  あなたはやすらぐ時を与えて かわりに唄を取り上げた

  わたしは金糸雀幸せな暮らしの 隙間から今飛び立つの

  わたしは金糸雀恋など語れぬ 小さく哀れな唄うたい

  愛されても応えることさえ 出来ないわたしは金糸雀

まずは、ぼくの拙い弾き語りの「金糸雀」をお聴きいただきました。

続いては、CDの「金糸雀」をお聴きいただければ幸です

上のPlayで再生できない場合は、青い文字の「金糸雀」をクリック願います。

昭和の昔のクラブやスナックには、店の中に白いグランドピアノとかが置かれ、先生と呼ばれるピアニストの方の演奏で、ジャズの歌姫とかが、気怠そうにグラスを片手に、歌ってくれていたものです。

そんなぼくにとっては憧れのような光景を、歌姫を主人公に描いた作品、それが「金糸雀」です。

あるプロダクションに籍を置いていた頃、この「金糸雀」のデモ・レコーディングをしたことがありました。

今を遡る40年ほど前の事です。

当時のレコーディング機材は、もちろんアナログ時代ですから、アンペックスの24chレコーダーに収録していただいた覚えがあります。とは言え、当時としては、アンペックスの24chレコーダーと言えば、ライブ・レコーディングなどでも使われるほど、高価なものでした。なんせ24chのテープの幅が、4.5cmくらいもあった気がしています。

ところで今日は10月の8日。来週の15日は、岐阜県関市の「小瀬鵜飼い」の鵜飼い締めの日です。

小瀬鵜飼い「足立陽一郎鵜匠」

もう随分昔から、大変懇意にさせていただいている、岐阜県関市の小瀬鵜飼い、鵜匠の足立陽一郎さんと、そのお母様である「鵜の家 足立」の女将。

今年も天候不順の大雨もあり、小瀬の鵜飼いもさぞや大変だったのではないかと思います。

古の伝統漁法を今も連綿と守る鵜飼い。昭和の昔には、サバほどの大きさのある鮎も揚がったとか。岐阜には長良川の観光鵜飼いもありますが、ぼくは川の周りにネオンサインやビルやマンションの灯りが溢れる、長良川の観光鵜飼いよりも、漆黒の闇に鵜舟の篝火が川面に揺れる、幽玄とした小瀬鵜飼いの方が、断然に好きです。鵜匠も3人しかおらず、観覧船の数も少ないため、より時代絵巻の中から浮き出たような、風折烏帽子(かざおれえぼし)に腰蓑(こしみの)姿の鵜匠の姿に、瞬きすら忘れ食い入るように見入ってしまう程です。

間もなく鵜飼い締めを迎える10月中旬ともなれば、川面を渡る風もひんやりとして、観覧船の中で熱燗をゆっくりと傾けて見たいものです。

篝火に驚いた鮎を鵜が今まさに狙っています。

漆黒の闇の中、篝火に照らし出される鵜匠の手縄(たなわ)捌きには、目を見張るものがあります。

これは鵜籠です。

鵜匠が鳥屋(とや)から鵜舟まで、漁に連れ出す鵜をこの鵜籠に入れ、運んでゆくものです。

この鵜籠。良く見ると真ん中に間仕切りがされています。この間仕切りを境に、2羽ずつ計4羽が一度に運べるものです。ところがその2羽ずつのペアリングが、鵜匠の大切な大切な仕事でもあるのです。鵜を見誤ってうっかり別のペアを片側の間仕切りの中にいれてしまうと、鵜は鋭い嘴で突き合い殺してしまうこともあるそうです。ですから鵜匠は、何十羽もいる鵜の顔形を記憶し、さらにどの鵜とどの鵜をペアに組ませるかを、日頃から観察しなくてはならないのです。これは必ずしも雌雄と言う組み合わせだけではなく、共に行動させるに相応しい相方を選別するのです。鵜匠は、その鵜と鵜の相方を「ひと語らい」と呼びます。間仕切りの中に入れられた2羽の鵜は、まるで語らい合うかのように、互いに小声で鳴交わすからだそうです。

漁の後水浴びをして、羽繕いをする鵜。

鵜匠は、自らの漁の相方を務める鵜を、誰よりも知り尽くし、互いの信頼関係の上に、手縄を捌くものなのだと、ひどくその「ひと語らい」と言う、鵜匠ならではの呼び方に感心したものです。

またのんびりと小瀬鵜飼いに出向き、川面を揺蕩う船の上で、風流と洒落込んでみたいものです。

★Happy Birthday(まさこさん、豆キャットさん)

★ここで新企画のご提案です。深夜放送では、毎週特集のテーマを決めて、昔話の思い出話をメッセージとしてお書きいただき、リクエストいただいておりましたが、今ではそうはまいりません。

そこで毎週「昭和の懐かしいあの逸品」をテーマに、昭和の懐かしい小物なんぞを取り上げ、そんな小物に関する思い出話やらをコメント欄に掲示いただき、そのコメントに感じ入るものがあった皆々様からも、自由にコメントを掲示していただくと言うものです。残念ながらさすがに、リクエスト曲をお掛けすることはもう出来ませんが…(笑)

今週の「昭和の懐かしいあの逸品」は、「一升瓶入り濃縮ジュース」。台所の流し台の下の棚に、一升瓶に入った濃縮ジュースのアップルやオレンジなんてぇのがあったものです。ところがお母ちゃんが作ってくれると、シャビッシャビ。お母ちゃんの居ぬ間に、濃縮ジュースの原液を思いっきり濃くして、盗み呑んだ思い出があります。しかし敵もさるもの。どうも原液の減りが早いと感づいたのか、お母ちゃんはジュースを作った後、原液の残りの量が分かるように、一升瓶にマジックで線を引いていたものです。『一升瓶入り濃縮ジュース』に関する皆様からの思い出話のコメント、お待ちしております。

このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「残り物クッキング~焦がしチーズの網焼きどんこ椎茸 キャビア添え」

「焦がしチーズの網焼きどんこ椎茸 キャビア添え」

頂き物で、とうに賞味期限を切らしていた、瓶詰のキャビアがあり、それを何とかワインのあてにと考えたのが、この「焦がしチーズの網焼きどんこ椎茸 キャビア添え」でございます。

まずどんこ椎茸の石づきを切り取り、そのままオーブントースターでどんこ椎茸本体と、切り取った石づきも焼き上げます。

その間に、小さめの鉄板プレートにとろけるチーズをたっぷり投入し、少し白ワインを加え直火で焦がしておきます。

しいたけが焼き上がれば、焦がしチーズの中に埋め込み、あとは空いたスペースにキャビアを添え、彩でパセリのみじん切りを振り掛ければ完了。

塩コショウも全くしませんでしたが、チーズとキャビアの塩味とが染み出て、丁度良い塩梅でこれまたNZマールボロ産のソービニヨンブランが、グビグビと進んだものです。

「ついに石割桜が!」

これが裁判所と岩手県庁前の「石割桜」

「壬生義士伝」の中で、遠い故郷を主人公の吉村貫一郎が偲ぶシーンで、何度となく登場する「石割桜」。南部の武士は、石を割って咲く石割桜の様であれと、藩校の助教を務めながら、子どもたちに教え諭したものです。

ついに、ついに、南部盛岡の石割桜が目の前に!何ものにも屈することも無く、己が信念を貫き通す南部武士のような、気高いその姿に、心が震え出し感極まってしまったものです。

巨大な花崗岩を割って枝を伸ばす石割桜

観光パンフレットによれば、樹齢360年以上と言われるエドヒガンザクラで、毎年4月中旬にきれいな花を咲かせるそうです。一度は満開の石割桜に、お目に掛かりたいものです。

石を割ってまでも枝を伸ばし咲く石割桜に、ぼくもあやかりたいものです。とは言え、生来の怠け者ですから、これがいささか困った点ですが・・・。

石割桜に逢えただけでも、今回の『穢れ落としの旅』の大いなる意味があったのだと痛感したものです。

どこから眺めても、石割桜の不屈さが感じられます。

南部盛岡の皆さんにとって、この「石割桜」は、故郷の魂なのかもしれないとさえ思えたものです。

お陰様でぼくも、石割桜から不屈の魂の欠片を、頂戴できたようなそんな気がいたします。

「残念無念!返す返す悔やまれる蓑虫くん」

7日15:49には、既に蓑虫くんはどこへやら・・・。

夕方になって時間が出来たため、どうにも気になって仕方なかった、ビルの入り口につり下がっていた蓑虫くんを探しに出かけました。

一応、家に連れ帰ることも想定し、ビニール袋にティッシュをクッション代わりに敷き詰めたものまで持って行っては見たものの・・・。

隅から隅まで、隣の建物も見て回ったものの、蓑虫くんはどこへやら。

やっぱりあの時すぐに引き返し、ちゃんと家に連れ帰ってやらなかったのだろうと、返す返す悔いが残ってしまいました。

元気でいてくれよ~っ!蓑虫くんよ!

「小さな冬支度」

こんなビルの入り口の天井から・・・。

今朝ウォーキングで歩いていると、こんな不思議な光景に出くわしました。

ビルの入り口の天井から糸が垂れ下がり、何やら焦げ茶色した細長いものが風に揺れ、ブラブラしてるじゃありませんか!

やや、奇妙な蜘蛛かな?と、近付いて見ると、なんと蓑虫じゃないですか!

体長2cmほどの蓑虫

ウォーキングの途中でしたので、スマホに収めいつもとは違うコースをひと歩き。

家に戻ってシャワーを浴びながら、もし誰かが蜘蛛と間違えて、箒で叩いてしまったりしないだろうか?

せっかく蓑を纏って、冬支度を終えたばかりだと言うのに・・・。

家に持ち帰って、観葉植物の枝に引っ付けてやればよかったろうか?と、そんなことばかりを考えてしまいました。

後でもう一度見に行って見て、まだビルの入り口にぶら下がっていたら、ビルの方に声をお掛けして、持ち帰ってこようかとも思っております。

そう言えば子供の頃、よく仲間たちと蓑虫の蓑を剥いで、幼虫を剥き出しにして色とりどりの毛糸を細かく切り、段ボールの菓子箱に入れ、カラフルな蓑を纏わせて遊んだことを、懐かしく思い出したりもしました。

でも家に持ち帰って同居するのは、餌もやらなくていいし、散歩に連れ出さなくてもいいし、下の世話の必要がないのはよいものの、ついつい蓑虫が同居していることを忘れ果て、来春になっていきなり蛾の成虫になって飛び回られるのもいかがなものか・・・。嗚呼、悩ましや!

「県庁前の栃の木の並木」

県庁前の歩道の看板!

観光パンフレットを眺めながら、石割桜を探していると、奇妙な看板が!

よく見ると、「注意!栃の実が落ちます!」とあるじゃないですか!

栃の木と言えば、ついつい飛騨の山を思い出してしまうせいか、なにゆえこんな町の中にといささかビックリ。

しかしよくよく考えれば、盛岡市内の標高は124m程度のようですが、やはりそこは東北!そもそも緯度が高いわけですから、栃の木が並木になっていたとしても、それはそれ!

話によれば盛岡市では、盛岡広域振興局が2008年から毎年設置している看板とのこと。トチの実は固くて、落ちた実が体に当たったりすることもあり、歩行者や車への注意喚起のためのものだそうです。

看板は一部の市民の間で、盛岡の秋の風物詩の一つとして親しまれ、スマホで看板の写真を撮影する様子も見られるとかで、まさにお上りさん状態のぼくもその一人でした(爆笑)

「鬼の手形の三ツ石神社詣で」

鬼の手形があると言う三ツ石(この右奥にもう一つの巨岩があります)

大きな大きな岩が、神社の境内に!これが鬼の手形が刻まれた三ツ石とか。残念ながら鬼の手形をぼくは見つけられませんでしたが・・・。

注連縄から紙垂が垂れ下がり、結解も張り巡らされているところを見ると、ここが神域であることを実感させられます。

何でも観光案内のパンフレットによれば、この巨岩は花崗岩で、伝説があるそうです。その伝説とは、「もう二度と悪さをしない」と鬼が誓い、巨岩に手形を押したというもので、これが「岩手」の由来とも。またなんとここが、盛岡が誇るあの「さんさ踊り」の発祥の地とも言われているそうなんです。

ぼくがこの三ツ石神社を詣でたのは、午後3時前頃でしたが、それにしてもシーンと静まり返り、誰一人参拝客も観光客もおられませんでした。

盛岡の由来を描いたPOP

ここにも信長の影響が及んでいたのかと、いささかビックリでした!

この三ツ石神社の周りは、穏やかな平地が拓けており、この三つの巨岩がどこから来たのやらと、不思議でなりません。

これが三ツ石神社のご本殿です。

巨岩が大きすぎて、ご本殿がこじんまりと見えてしまう程です。

このアングルからだと、三ツ石が見られます。

「でんでんむしで町巡り」

岩手銀行赤レンガ館

まずは町中巡りをと、観光案内所でパンフレットを物色していると、盛岡都心循環バス「でんでんむし」なるものを発見。

しかも1日フリー乗車券300円を購入すれば、その日の内なら何度乗り降りしても、乗り放題です!旅人にはなんともやさしい交通機関じゃないですか!

ぼくは盛岡駅前から、左回りのでんでんむしに乗車し、南部のお殿様の居城、盛岡城址公園を車窓から眺め、石割桜と県庁、そして市役所をバスの乗って巡り、お目当ての岩手銀行赤レンガ館(中ノ橋支店)で下車いたしました。

すると文明開化の香りがするような、瀟洒な赤レンガ造りの洋館がデーン!

まったく圧倒されました!

何だかシルクハットにステッキでも衝いて漫ろ歩きたいほどです。

街灯が電灯ではなく、ガス灯だったら、これまた黄昏時はきっと素敵に違いありません。

まるで盛岡の銀座通りです。

レンガ館のシックな内装です。

これまた重厚感のあるシックでモダンな造りです。

こんな場所のサロンコンサートで、弦楽四重奏の調べに耳を傾け、うっとりするのも良さそうです。