最近鼻歌交じりで曲作りをしている。
いずれも駄作だが、それでも今年に入って、既に10曲も作った。
そのきっかけは、今年1月(2012年)から始まった、ラジオの深夜放送で、昔風のDJを始めたことだ。
概ねリスナーは、30代以上の中高年世代。
ラジオで流れる曲も、7~80年代のフォークやニューミュージックが中心。
一昔も二昔も前の、フォークシンガーのDJたちがそうだったように、ぼくも番組の中で、下手糞なギターを爪弾いている。
こうして発表の機会を得たことで、眠っていた創作意欲に火が燈った。
先月末、下駄を鳴らし浴衣姿で、郡上八幡を漫ろ歩く機会を得た。

軒先の打ち水に、火照ったアスファルトも鎮まり、吉田川を渡る風が心地よい。

夏の八幡ほど下駄の似合う町は、県内でも見当たらない。
それが忘れられず「八幡様のお百度」なる新曲を作った。

まずはぼくのオリジナル曲、「八幡様のお百度」をお聴きください。
桐の柾目の相目取り。

この世に一つきりの揃いの下駄を鳴らし、来年こそは願いが叶い、二人結ばれ並んで踊れるようにと、そんな切ない女心を唄った歌。
「昔の粋人は『これは相か?』って、まず店へ入って来るなり、必ず聞いたもんや」と、以前取材で訪ねた下駄屋の主の言葉だ。
「下駄なんて浴衣の柄と違うで、パッと見には、相目取りの揃いかなんて分からん。でも恋仲の二人には、相の揃いがええ。粋やで」。
高砂神社が相老の松なら、郡上八幡は、相縁奇縁の相目取り。

桐下駄鳴らして、春駒春駒。
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