「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 in C♭」2023.04.16開催
砦岬キャンプ場では、数組の家族連れが夕食も終わり、思い思いにくつろいでいた。
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どんよりとした雲が、湾内に突き出た岬の上空にゆっくりとかかり始めていた。
「おおいっ、裕也!ビールがねぇぞ、ビールが!」。
モッくんパパは、すっかりいい気分で酔っ払っていた。
「おおいっ、基喜!ビールがねぇぞ、ビールが!」。
虫篭のクワガタを眺めながら裕也が、基喜にむかってパパの台詞を真似た。
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「おおいっ、美代!ビールがねぇぞだってさ!」。
基喜も虫篭の中のカブト虫にスイカを与えながら、美代にむかって裕也の台詞を真似た。
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「おおいっ、ママ!ビールがねぇじょだって、モトキがいった!」。
キャンプ用の組み立て式テーブルで、デザートのワッフルにハチミツをたっぷりぬりながら、手と口の周りをハチミツでベトベトにした美代が、基喜の台詞を真似た。
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「裕也、基喜!何であんた達は、いっつもそうなのよ!パパに最初に頼まれたのは、いったい誰よ!」。
モッくんママの怒鳴り声が響き渡った。
「オレでーす!」。
裕也はふて腐れながらクーラーボックスからビールを取り出した。
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「あらっ、ねぇパパ、今パラッパラッと来なかった?」。
「ウィーツ。パラッとでもドサッとでも、こーなったら、ウイッ、何でも来て見やがれってんだよ」。
「まったくこの酔っ払いが・・・話になんないわ!あっそうだ、基喜っ!雨が降り出しそうな雲行きだから、マウンテンバイクはちゃんとシートの下に入れておきなさいよ。じゃあね。お先に、オヤスミ」。
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ママは酔っ払いのパパに愛想を付かして、さっさとテントの中に潜り込んで行った。
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