「KIRIN BEER PRESENT’S オカダミノル ほろ酔いLive 2023 Autumn in C♭」開催決定!!! ★詳細は4/29のブログをご確認願います。
ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。
10 たかしの部屋
すき焼き鍋が音を立て、グツグツと煮えている。

たかし「佳代、すき焼きそろそろいいんじゃないか?」
佳 代「あらっ、そうねぇ」
ビールの栓が音を立て開き、グラスにビールが注がれる。

佳 代「退院おめでとう!
それと・・・今日からわたしお世話になります」
たかし「今更なに改まってんだ。
さあともかく、乾杯乾杯だ!
本当いろいろありがとう佳代。
そしてこれからもヨロシク!
じゃあ、乾杯~っ!」

佳 代「わたしの方こそ、ヨロシク。
じゃあ乾杯~っ!」
グラスが合わさり、喉を鳴らしながらビールを飲む二人。
たかし「あっ、そうそう。
競輪学校の先輩が、明日退院祝いをやってくれるって言うんだ。
もしかしたら二次会で、お前の店に顔だすかもしれないから」
佳 代「そう。
じゃあハリキッテ明日は唄わなきゃ。
あっ、そうそう。
昨日お店に、愛知プロダクションの社長さんが来てて、わたしの唄をすっご
く良かったって褒めてくれたの。
それでねぇ、社長さんの事務所でプロ歌手を目指さないかって・・・・・」
たかし「ゲッ!
すっげぇジャン、それって!」
佳 代「でねぇ、あんまりいきなりだったもんだから、『社長さん、酔っ払ってら
っしゃるんですか?』って聞いてみたのよ」
たかし「そしたら・・・?」
佳 代「そしたら『ぼくは本気だよ』って仰って・・・。
手帳を取り出してしばらく見つめてから、『明後日、ジャパンレコードのプ
ロデューサーと逢うことになってるから、食事の後で店に寄るよ』って言う
の」

たかし「それってチャンスだぜ!」
佳 代「・・・だと、いいんだけど・・・」
たかし「明後日って事は、明日だろう。
そうしたら俺たちもその場に居合わせる事になるかも知れないよなぁ」
このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。