甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市へぜひお出掛けください!

恐れ多くも、こんなぼくではありますが、飛騨市観光プロモーション大使の大役を拝命させていただいておりますので、少しでも飛騨市の祭りや文化伝統、そして何より飛騨びとの温もりと心意気を歌い上げたいと、「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」を作りました。

まだまだ完成版ではない、パイロット版ですが、クラウドファンディングででも予算が確保出来たら、この曲のバックとなる動画を、飛騨市民の皆様にご参加いただきながら撮影できればなぁと考えております。

「SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ」のフレーズを飛騨市民の皆さんにも合唱していただいたり、飛騨市の四季の祭りや、四季の風景、飛騨びとの暮らしぶりなどを映像化し、最終的なアレンジを行い、レコーディングを完結させていた考えております。

押しも押されもせぬ、昭和半ば生まれ。66歳になる昭和のオジイが唄う、昭和チックな「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」、どうぞお聴きください!

作詞・作曲・歌 オカダ ミノル

編曲 ケージ・東

そやさそやさと 冬やわい 朝も早よから 雪またじ

とんでもねぇ 飛騨のよさりは 凍みるんやさ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

暖簾潜って めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 春やわい 起こし太鼓に 付け太鼓

とんでもねぇ 飛騨の祭りは だてこいてよー

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

起こし太鼓が 腹に沁みたら ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 夏やわい 猫も杓子も 鮎掛(あいか)けに

とんでもねぇ 宮川鮎(あい)は うんめぇんやさ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

塩をパッと振り 炭で焼いたら ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 秋やわい おコン姉さの 嫁入りや

白壁土蔵 松明掲げ そろそ~ろり

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

白い髭描いて めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 冬やわい 雪も深々降る宵は

瀬戸川沿いに 燈明灯し 手を合わせ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

三寺参って めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

「ちょいと寄り道」③


妻が女将を呼び止めた。

「お母さん、わたしたちを覚えてる?」。

「そりゃあよう忘れんわ。こんな店でプロポーズしたの、あんたら以外におらんだで」。

写真は参考

女将は紙ナプキンを紙縒って差し出した。

「これをあんたが奥さんの薬指に巻き付けただ。『こんな指輪でゴメン。でも必ず幸せにする』って。ひどう酔っ払っとっただもんね」。

写真は参考

まさにその通りだ。

「貧しかった。でもあの頃が一番幸せだったかな」。

写真は参考

妻の他愛ない一言が胸を(えぐ)った。

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「ちょいと寄り道」②


昭和半ばの面影を残す、立ち飲みあさひ。

「ねぇ、この店覚えてる?」。

妻が暖簾を分け入る。

写真は参考

「わたし赤半と烏賊ぬた。たっくん、ねぇ、あなたは?」。

写真は参考

ちょっと待て?

妻がいきなり学生時代の渾名で私をそう呼んだ。

暖簾一枚を潜った瞬間。

二人で夢を語り、互いの恋心を確かめ合ったあの日の記憶が、堰を切ったように押し寄せる。

「じゃあ俺は、まず乳一を」。

写真は参考

今更、品書きを見るまでもない。

トマトジュース割りの焼酎が赤、牛乳割りが乳。

一が焼酎200mlで半はその半分。

「ねぇ、次は冷や酒を半分こしようか」。

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新シリーズ「ちょいと寄り道」①


「ねぇ、豊橋へ寄ってかない」。

車内誌を閉じ、妻が突然つぶやいた。

東京へと向かうのぞみが、名古屋駅に滑り込む直前に。

写真は参考

「豊橋か…」。

共に学生時代を過ごした町だ。

豊橋駅へ降り立つと、日本橋の料亭に電話を入れ、急遽予約を取り消した。

「せっかくの記念日なのに…。本当にいいのか?」。

写真は参考

妻は駅前大通りの路面電車を、嬉々として眺めている。

「よく乗ったね。チンチン電車」。

写真は参考

妻の声が弾む。

共に貧乏学生だったあの頃。

抱えきれぬほどの夢以外、何も持ち合わせてはいなかった。

「あっ、確かあそこ。まだやってるかしら?」。

妻はどんどん記憶の彼方の、洞窟の奥へと潜り込んでゆく。

「あなた!開いてるわ!」。

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妻が爪先立ちで振り向き、店先で大きく私を手招いた。

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「14通のラブレター」⑪最終話


コーヒーカップの上澄みに、思い思いの図柄を浮かべ、やがて儚く溶け行く粉末クリーム。

写真は参考

母はどこで覚えたのか、或いは自分だけの(げん)(かつ)ぎのつもりだったのか、粉末クリームが描く図柄に、ささやかな愉しみを見出していたに違いない。

そして繰り返し押し寄せる、背中合わせの吉凶さえも、一杯のコーヒーと共に呑み込んでいたのだろう。

参考

「なんか母ちゃんのコーヒーの甘さとは、ちょっと一味違うな?」

弟が昔のように妹を茶化す。

写真は参考

だがぼくには、砂糖たっぷりで堪らなく甘いはずのコーヒーが、どうにもほろ苦く感じられてならなかった。(完)

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「14通のラブレター」⑩


夕日が傾きかけた頃、母の遺骨を抱え、みんなで暮らした実家へと引き揚げた。

参考

「とりあえずコーヒーでも入れるわ」

誰もが項垂れたままの姿を見かね、妹が湯を沸かし始めた。

「じゃあ、母ちゃんを偲んで、砂糖とクリープをたっぷり入れて、コーヒー占いでもするか?」

写真は参考

心にすっぽりと空いてしまった穴ぼこを埋めるように、ぼくは長男らしく空元気を出してそう叫んでいた。

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「14通のラブレター」⑨


「ご焼香の途中ではございますが、ここで今は亡き奈々子さんへ、夫の秋月さんが毎朝綴り、病室の枕元で読み上げられた『14通のラヴレター』を朗読させていただきます」

参考

葬儀場の女性司会者が、突然父の手紙を読み始めた。

参考

(『奈々ちゃんへ。

今朝もまた………

奈々ちゃん、覚えてるか?

まだ子どもたちが小さかったころ………

また明日、必ず来るでな。

秋月』

これが、命を削るかのように秋月さんが綴られた、故奈々子さんへの14通のラヴレターです。)

会場のあちこちから、堪らずすすり泣く声が上がる。

参考

父は車椅子に座し、流れ落ちる涙を拭おうともせず、呆然と母の遺影を見つめ続けていた。

写真は参考

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「14通のラブレター」⑧


母の野辺送りには、多くの老若男女が駆け付けた。

参考

母との別れを惜しみ、喪主を務めたぼくに対し、代わる代わる悔やみの言葉を添え、色とりどりの花を手向ける。

参考

「おばちゃん、いっつも明るかったから、色花の方がええよねぇ」

参考

父が震える指先で描いた母の遺影に、涙ながらで婦人が話しかけた。

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「14通のラブレター」⑦


父は戦後間も無く、人に頼まれては遺影の写真代わりに似顔絵を描いていたようで、そんな頃から一端に「秋月」と雅号を名乗っていたそうだ。

参考

母はベッドで力なく目を見開くと、じっとコーヒー占いの絵と父の顔を見つめ続けた。

そしてまるで何かを悟ったように、そっと目を閉じた。

参考

その夜、ついに母は帰らぬ人となった。

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「14通のラブレター」⑥


あの頃は貧しかったけど、毎日毎日家族みんなで腹抱えて笑ったもんやね。

参考

小さな卓袱台囲んで、喜びも哀しみも全部、家族みんなで分け合って。

それからこれが、今日のコーヒー占いの結果や。

参考

なんかいつもより手が震うて、ぐずぐずしとったでか、クリームが吸い込まれるように沈んでまって、表面が真っ黒やったわ。

また明日、必ず来るでな。

秋月」

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