今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

子どもの頃の事。いかにもお金持ちってな感じの、洋風なお家の友達の家に伺うと、これまた立派なソファーのあるリビングの壁に、こんな手の込んだ鳩時計なるものがございました。
ちょうど3時のおやつの時間になると、友達ん家のオバちゃんが紅茶とクッキーを出して下さり、普段の一文菓子屋のトシ君家のオバちゃん家で、なけなしの10円で買い求める駄菓子とは異なり、得も言われぬほど上品で高級なクッキーの味に酔いしれたものでした。
そうしていると壁の鳩時計がボーンボーンとなり始め、屋根の下の小窓が開き、白い鳩が顔を出すではないですか!

こんなお洒落な鳩時計なんて、それまで見たこともありませんでしたから、お伽の国でも覗き見たように大興奮したものです。
そうして家へ帰ると、ダメもとでお母ちゃんに鳩時計が欲しいと強請っては見たものの、鼻もひっかけてなんぞもらえっこありません。
まあ、どうせそんなことだろうと幼心にも分かっていましたから、それほど落胆するには至りませんでした。

ところが今にして思えば、六畳間の中央に卓袱台がデーンと居座るわが家の壁で、お洒落なヨーロピアン調の鳩時計がボーンボーンと鳴った方が、どうにもわが家の和風な六畳間では、不釣り合いそのものであったに違いありません。
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