「なごや『大須下町探偵社』」第75話

「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

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「なごや『大須下町探偵社』」第75話

70 イメージ映像                                

     ホテル風月館の保育ルーム。照明が消えて、架空の婦人と良介が子ども

     たちを寝かしつけている。

参考

拳 太 「(ナレーション)ご婦人といっても、既に60を回った方です。

     直接そのご婦人にあたって、問題のメモ用紙の経緯を確認しました。

     なんでもご主人は、子どもたちと過ごすのがお好きなようで、その日も

     保育ルームで子どもたちが眠りに就くまで一緒だったようです。

     ご主人も膝の上に、一人の子どもを抱いて寝かしつけていたそうです。

     するとすぐ隣で寝ていた子が急にぐずりだし、泣き出してしまったそう

     です。

     ご主人はどうしたものかと、戸惑っておられたようで、そこにあったホ

     テルのメモ用紙に咄嗟に『抱いてください』と書いてご主人に渡したん

     だそうです。

写真は参考

     ご主人がその子を抱き上げ、あやしてやると直ぐにまた寝入ったよう

     で、他の子どもたちを起こさずに済んで助かったとの事でした。

     そして再びメモ用紙に今度は『ありがとう』と書いて手渡されたんだそ

     うです。

     ご主人は、口の利けない障害のあるご婦人と、筆談という形で会話でき

     たことを非常に喜ばれ、そのメモ用紙を宝物のように持ち帰られたそう

     です」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第74話

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「なごや『大須下町探偵社』」第74話

拳 太 「でも、本当にそれで、奥さんは幸せになれますか?」

     急に涙ぐむ冬美。

参考

冬 美 「(涙ながらに)・・・本当は、・・・本当は、もしも浮気が事実だったと

     しても、やっぱり夫と別れるなんて考えられません!」

     しばらく見詰めあう、拳太とつぼみ。

参考

     拳太は目を見開き、姿勢を正し、冬美を見詰め、意を決したような表

     情。

拳 太 「それでは、ご報告いたします。

     ご主人のツアーを尾行し、調査いたしましたが、該当する女性の存在

     は、全く確認出来ませんでした」

     驚いて拳太を見詰めるつぼみ。

参考

冬 美 「・・・それじゃあ・・・あのメモ用紙は?」

拳 太 「ご主人の×1ツアーには、子連れの参加者も多く、子どもたちを預かるサ

     ービスがありました。

     その保育スタッフの中に、口の利けないご婦人がおられ、その方が問題

     のメモを書いた人物でした」

冬 美 「じゃあ、その方が怪しいのでは?」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第73話

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Emperor Tamarin(エンペラータマリン)

「なごや『大須下町探偵社』」第73話

69 「サンパウロ」店先のテーブル席                       

写真は参考

冬 美 「それで夫の事、何か判りましたか?」

つぼみ 「ハイッ。ここに・・・」

     鞄から報告書を取り出そうとするつぼみを制止する拳太。

参考

拳 太 「その前に、奥さんにご質問があります」

冬 美 「ええっ、私にですか?」

拳 太 「奥さんはこの報告をお聴きになって、どうされたいんですか?」

冬 美 「・・・どうしたいかって・・・そりゃあ・・・。

     もし本当に夫が浮気していたとしたら、断じて許せません!」

拳 太 「許せないとしたら、どうされますか?」

冬 美 「・・・どうって・・・だったら、夫の不貞の事実を掴んで、離婚を有利

     な展開に持ち込むわッ!」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第72話

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table trip

「なごや『大須下町探偵社』」第72話

カルロス「そしたらエミリーって書いてあったヨ!」

つぼみ 「えっ、エミリーって!」

カルロス「そう、家の奥さんの名前ネ。

     奥さんがわたしに送った、昔のラヴレターだったヨ!」

写真は参考

つぼみ 「でも、良かったじゃない!疑いが晴れて」

カルロス「それはそれで良かったけど、わたし痛いネ!」

     拳太、つぼみ、カルロスが爆笑。釣られて冬美も笑い出す。

     店内の奥から、エミリーがやって来る。

     エミリーは、カルロスの耳を摘まんで引っ張り上げながら。

参考

エミリー「ちょっとアンタ!

     またショチョーさんの話に入り込んで!」

     カルロスは、エミリーに耳を引っ張られながら、店の奥へと消え入る。

ふるなび

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「なごや『大須下町探偵社』」第70話

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ベルーナグルメ

「なごや『大須下町探偵社』」第70話

68 「サンパウロ」の店先                            

写真は参考

     店先のテーブルに腰掛ける拳太とつぼみ。

     その向かいに腰掛ける吉沢冬美。

     冬美は、猥雑な店の雰囲気に気を取られ、そわそわと落ち着かない様

     子。

     右目の周りに青あざを作ったカルロスが、注文を取りにやって来た。

参考

カルロス「ショチョーさん、いらっしゃい!

     今日もグッド・ウェザーね。

     何飲むか?」

つぼみ 「マスター、その目の痣、一体どうしちゃったのよ?」

拳 太 「またどうせ、ママと派手に夫婦喧嘩でもやらかしちゃったんだろう?」

ふるなび

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「なごや『大須下町探偵社』」第69話

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「なごや『大須下町探偵社』」第69話

拳 太 「・・・。しかしこの報告書を、夫人に渡さなきゃ、金は一銭ももらえな

     いしなぁ・・・。

     つぼみ、お前はどっちの味方なんだ?」

参考

つぼみ 「どっ、どっちつて・・・言われたって・・・」

     インターホンが鳴る。

     インターホンに応答するつぼみ。

参考

つぼみ 「ハイッ」

     拳太に向かって。

つぼみ 「吉沢夫人がお見えになりました」

拳 太 「ここじゃあ、ちょっとなぁ・・・。

     そうだ!カルロスの店へ行こう!」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第68話

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ふるなび

「なごや『大須下町探偵社』」第68話

67 なごや「大須下町探偵社」事務所内                      

     机に背を向け、窓枠に足を乗せ、報告書に目を通している拳太。

     拳太の机の前に立ち、反応を気にするつぼみ。

     報告書を閉じて、机の方に向き直り、つぼみを正面に見据える拳太。

参考

拳 太 「報告書、なかなか良く出来ているじゃないか!

     しかしこのままじゃあ、吉沢と北里の純愛が浮かばれないんだよな

     ぁ・・・」

つぼみ 「・・・で・・・も・・・」

拳 太 「この報告書だけを読めば、あの二人の切ないまでの純愛が、吉沢夫人に

     とっちゃあどう映るかなぁ。

     単に、夫の浮気心に灯が燈りかけたものの、あわやの所で夫が目を覚ま

     し、万事メデタシメデタシと、そんな風に読み取られかねないよなぁ」

参考

つぼみ 「じゃあ所長は、虚位の報告でもしろと仰るおつもりですか!」

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「なごや『大須下町探偵社』」第67話

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ベルーナグルメ

「なごや『大須下町探偵社』」第67話

66 小料理屋店内                                

テーブルを両手で軽く叩くつぼみ。

参考

つぼみ 「そんなの詭弁です!

     女に抱いてくださいとまで言わせた気持ちが、あなたには判らないんだ

     わ!」

     話し終えても怒り冷めやらずで、プイッと横を向く。

参考

良 介 「奥様の仰る通りかも知れません。

     しかし彼女にも、私にも家族があります。

     いくら妻以上に、どれほど彼女を愛しているとしても、もし私が彼女を

     抱いてしまったら、何の罪も無い両方の家族が傷付くだけです。

     彼女は、きっとそんな私の気持ちも判っていて、もう一枚のメモ用紙に

     『ありがとう』とだけ綴ったのです」

     腕組みをしたまま、一言一言、言葉を選ぶように話し出す拳太。

参考

拳 太 「彼女は、あなたに対する自分の気持ちを、自分の言葉で、自分の声で表

     現できず、さぞかしもどかしかったのでしょう。

     そしてあなたに抱いた、真実の愛を伝えたくて『抱いてください』と、

     綴ったのではないでしょうか?

     そしてきっとあなたが、決して彼女を抱いたりはしないと、自ら感じ取

     っていたのかも知れませんね」

良 介 「そう・・・かも知れません。

     でも、これで良かったんだと、・・・きっとこれからも、誰にも迷惑を

     掛けず、誰も傷付けず、そっと私の心の中だけで、永遠に彼女を愛し続

     けられると。

     初恋の相手が、・・・20年後に、・・・最後の恋の相手になるなん

     て・・・。

     ハハハ。・・・でも今は、そう信じようと思っています」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第66話

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セカンドストリート(買取)

「なごや『大須下町探偵社』」第66話

65 イメージ描写                                

     ホテル風月館裏、夕暮れの河原の土手。

写真は参考

     良介と久美が手話を交え、愉しそうに過ごしている。

良 介 「(ナレーション)彼女の事が、誰よりも何よりも大切だから・・・だから

     抱かないでおこう。

     安物の恋愛小説みたいですが、心からそう思ってしまったのです。

     彼女は言葉を失ってまだ半年あまりのため、思うように手話が使いこな

     せません。

     私だって、本当に簡単な事でなければ、手話を読み取ることなど出来ま

     せん。

     だから重要な事は、いつもメモ用紙を使っての筆談でした」

参考

拳 太 「(ナレーション)なるほど、・・・筆談・・・ですか」

良 介 「(ナレーション)ある日。彼女から、『抱いてください』と書かれたメモ

     用紙を手渡されたことがありました。

     正直、嬉しかったものです。

写真は参考

     しかしやっぱり、抱くことなんて出来ませんでした。

     もしも彼女を抱いいしまったとしたなら、何もかもを無くしてしま

     う、・・・そんな気がしたのです・

     幼い日のあの甘酸っぱい記憶さえも、そしてこんなにまで彼女の事を、

     心から愛している気持ちさえも。ありふれた薄っぺらなものに成り果て

     る気がしまして・・・」

table trip

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「なごや『大須下町探偵社』」第65話

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table trip

「なごや『大須下町探偵社』」第65話

つぼみ 「彼女は、吉沢さんの事を、一体どんな風に思っていらっしゃるんでしょ

     うか?」

拳 太 「まさか!吉沢さんの独りよがりじゃないでしょう!」

良 介 「きつと彼女も、同じように苦しんだはずです」

つぼみ 「じゃあ、お二人は既に・・・一線を・・・?」

参考

良 介 「そりゃあ私だって男の端くれです!

     正直、彼女を抱きたいって思ったことも、何度となくありました」

つぼみ 「ありました・・・って事は?

     今はそうじゃあないんですか?」

スミフル

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