「転生の追憶」27話

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「転生の追憶」27話

「○○○…(俺が通訳するから、お前は適当に何か言えばいい。とりあえず握手してやれ)…○○」リーが龍之介の日本語を、広東語に訳しトンに伝えた。

「○○○…(リーさん、ちょっとネクタイが苦しくってかなわんよ)…○○○」トンのボヤキを、すかさずリーは別の日本語に約した。

「お楽しみのご旅行中に、お時間をいただき恐縮です。しかし今回こうしてお逢いしたことにより、私達の関係は非常に良好なものとなるでしょうと、そうおっしゃっておられます」

龍之介は握手を交し、トンを見つめた。

写真は参考

整髪剤でオールバックに撫で付けた髪、小さめの銀縁眼鏡、青々しい髭剃り痕。どれをとっても寸分の隙も無い、理知的な政庁エリート高官だと龍之介は思った。ただ一つ、理知的な表情を和らげているのが、鼻の右脇にあるホクロだ。

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一見冷たそうに感じられる表情に、人間臭さを添えているようで、どことなく親しみが感じられる。

「ねぇ課長。あのトンって人、どっかで逢ったような気が…あのホクロ…」美恵は怪訝(けげん)そうにつぶやいた。

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リーは龍之介とトンをリムジンに乗せ、福臨門へと向った。


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「転生の追憶」26話

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「転生の追憶」26話

◆   ◆   ◆

インターコンチネンタルホテルの一階ロビーに、スーツを着込んだ龍之介が姿を現した。チェックインカウンター脇の観葉植物の陰に、宮脇と美恵、そして志津絵の三人は潜んだ。

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ホテルの正面入口に、黒塗りの大型リムジンが横付けされ、二人の紳士がドアマンに(かしず)かれてロビーに入って来る。リーは予め写真で確認済みの、龍之介に声を掛けた。

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「これはこれは若社長様。私、香港電子有限公司社長のリーです。お父様には大変お世話になっています」

「どうもはじめまして、張畑龍之介です」

「折角の新婚旅行中に、本当に申し訳ありません。こちらは、香港政庁のトン・ウェン通商担当局長です」

「張畑龍之介です。どうぞ宜しくお願いいたします」

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龍之介は深々と一礼し、握手を求めた。


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「転生の追憶」25話

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「転生の追憶」25話

「ねぇ一体、何事なの?」既にベッドから抜け出し、黒のナイティー一枚の姿で、窓際のソファーで足を組んだ玲華が呟いた。

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薄手のナイティー越しには、ほど良い形の胸元が透けて見え、龍之介は今すぐにでも、再びベッドに押し倒したい衝動に駆られた。

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しかし龍之介の脳裏に、リーの言葉が駆け巡る。

次期社長の椅子は、生まれた時からのお約束だった。だからこれまで、人に負けても口惜しさすら感じたことがなかった。自分が腰掛ける社長の椅子は、自分から歩んでいかなくても、独りでに自分の行く前に用意されているものと、疑ったことなどなかった。しかし高度情報化の世となり、新しい価値観が生まれた。そして終身雇用制度も崩壊する時代となり、社員の会社に対する忠誠心は地に落ちてしまった。お家第一主義の家来という社員に(かしず)かれていた、世襲制の時代に対して、逆風が吹荒れる世と変わり果てようとしている。さすがの龍之介も、その変化は敏感に感じ取っていた。

参考

だからリーからの電話は、願っても無いチャンス、何よりのお祝いの品と受け取ってしまったのだ。リーが助言したように、香港政庁の高官と太いパイプを作っておくことに、何の遜色も無い。張畑通商にとってリーの会社が、どれほどの売上高を誇る企業であるかなど、もともと会社の営業に認識の乏しい龍之介には、想いを巡らす余裕などなかった。

写真は参考

龍之介は渋る玲華を説き伏せ、ポットから二杯目のコーヒーを注いだ。


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「転生の追憶」24話

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「転生の追憶」24話

◆   ◆   ◆

濃厚な香港での初夜の名残か、スゥイートルームの電話は、七回目のコール音を数えながら鳴り響く。ベッドの中から手を伸ばし、龍之介が受話器を上げた。

参考

「おはようございます。張畑龍之介様ですか」宮脇が手配した、香港電子有限公司の社長になりすました、リー・キムホンからの電話だった。

リーは、日本の大事な取引先である張畑通商の次期社長が、新婚旅行で香港に立ち寄ったことを祝し、香港政庁の通商担当局長と共に、普林門でのささやかな昼食を用意していると告げた。また社長である父上は、新婚旅行中にも関わらず、政府要人との懇親を深めようとする姿に、社業第一と励まれる次期社長の献身振りを、きっと評価されるでしょうと、言葉巧みに誘った。

写真は参考

「それでも奥様一人ぼっちが心配ネ。私、考えがあります。インターコンチネンタルホテルのエステティックサロンは、とっても豪華と世界中でも大変有名ヨ。だから私、奥様にエステをプレゼントしますネ。何も心配ない。だから安心」リーは寝惚け眼の龍之介を、ものの見事に丸め込んだ。


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「転生の追憶」23話

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「転生の追憶」23話

宮脇に促され、リーは今回の仕置きプランを手短に語った。

参考

「ヘェー」美恵は感心しきった表情で、リーを見つめた。

「でもそんなにうまくいくかしら?」志津絵は不安げに宮脇を見つめる。

「大丈夫、何も心配無い」リーは志津絵を見つめ、満面の笑みを浮かべた。

参考

「この程度の懲らしめ方ならば、犯罪行為にはなりえない。君が味わった屈辱を思えば、何万分の一程度のささやかな仕返しさ」宮脇は右手を握り締め、親指だけを上に持ち上げ、志津絵に向かって突き出した。

四人は階段を上り、仕置きの舞台となる早朝のインターコンチネンタルホテルへと向った。

リーは最後の準備に取り掛かるべく、足早にチムサッチャイの雑踏へと紛れて行った。


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「転生の追憶」22話

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「転生の追憶」22話

「さあ、まずは腹ごしらえでもしますか」

そう言うとリーは、粥専門店のテーブル席に三人を案内し、広東語で注文を終えた。

写真は参考

「やっぱり香港の朝は、これに限るよ」宮脇は海鮮粥を啜りながらつぶやいた。

写真は参考

「今日は土曜日だからビジネスマンが少ないネ。だけど、ウィークデーのこの時間帯は、東京のラッシュアワーみたいヨ」リーは向かい合って座る、美恵と志津絵にそう告げた。

「課長、リーさんは何をなさっている方なんですか?」美恵はリーに微笑を返しながら、宮脇に尋ねた。

「一言じゃあとても言い表せないよな」

「私、仕事は何でもしますです」

参考

「リーさんは、とにかくもの凄い人脈の持ち主で、何でも相談すれば大抵の事はコーディネートしてくれる。勿論ちゃんとしたビジネスから、果ては、我々が今回依頼したような、ちょっとダーティーな仕置きまで」


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「転生の追憶」21話

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「転生の追憶」21話

宮脇と志津絵が地下道を出ると、美恵は両手で自分の身体を抱え脅えていた。

参考

「彼は足が不自由なんじゃなくって、足を不自由に見せることで商いを成立させているのさ。それが証拠に、夕方になると歩いて帰っていく姿が見られるから」宮脇は脅える美恵に愛おしさを感じた。

美恵は志津絵に腕を絡め、どうにか歩き始めた。宮脇は二人を従え、インターコンチネンタルの東隣りに建つテナントビルに入り、地階へと階段を降りていった。

「やあ、宮脇さん。おはようございます」

夏物のスーツに品の良いネクタイを締めた、小柄の男が三人を迎えた。満面に、にこやかな笑みをたたえながら。

参考

「紹介するよ。ぼくの古くからの友人で、今回の仕掛けを全面的にプロデュースしてもらったリー・キムホンさんだ」

参考

美恵と志津絵は、宮脇に紹介されリーと握手を交した。

table trip

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「転生の追憶」20話

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「転生の追憶」20話

◆   ◆   ◆

翌朝、宮脇はペニンシュラホテルのロビーで美恵と志津絵を迎えた。

「よく休めた?」

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「お陰様で、胸のうちにしこってたものを、昨日吐き出しちゃったからスッキリ。俄然お腹が空いちゃった」

「やだ、志津絵先輩」

「ぼくもきっとそうだろうと思って、朝食は香港の朝に相応しい、お粥の専門店に案内しようと」

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宮脇は二人を従えて、敵が寝首を欠かれるとも知らず、ぐっすりと休んでいるはずの、インターコンチネンタルホテルを正面に見ながらペニンシュラを後にして歩き出した。

写真は参考

ペニンシュラとインターコンチネンタルホテルの間を東西に走る道路を潜るように、地下に歩道が敷設されている。

写真は参考

地下道の入り口から、カンカンカーンとコンクリートに金属を打ち付ける音がする。三人はインターコンチネンタルホテル前の歩道に通じる、地下道を進んだ。

「あれって、もしかして乞食?」美恵が出口を指して小声で尋ねた。

写真は参考

「ああ、あの場所でよく見かけるG.Iジョーさ」

「なんなのそれ?」志津絵が怪訝そうな顔で宮脇を振り返った。

「いや、彼は陸軍の兵士がほふく前進するような恰好で、いつも通行者ににじり寄り空き缶をコンクリートの地面に打ち鳴らして物乞いをするから。それでいつの間にかみんなから、アメリカンコミック誌に登場するG.Iジョーって呼ばれるようになったとか」

参考

「足が不自由なのかしら」G.Iジョーの脇を通りながら、美恵は気の毒そうに呟いた。

突然G.Iジョーは、ラベルが真っ黒に変色した、空き缶を激しく打ち鳴らし、美恵の足元に向ってほふく前進を開始した。

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そして美恵に向って「マネーマネー」とだけ言葉を発した。垢で黒ずんだ顔を、覆い尽くすような無精髭。いかつい形相とは裏腹に、鼻の右脇にある大きなホクロが、妙に愛嬌を漂わせる。

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慌てて美恵は駆け出した。

参考
table trip

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「転生の追憶」19話

「あいつなんです!あいつが私を突き落として、赤ちゃんの命を奪ったんです!」

「で、警察は何と?」宮脇が尋ねた。

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「警察は酔っていた事もあり、本人が足を踏み外して転倒したのだろうと…」美恵が志津絵の代わりに答えた。

「違う!私は確かにあの時、あいつのコロンの香を嗅いだんだから。日本では発売されていない、ドルチェ&ガッバーナのザ・ワン・フォー・メンだった。だから、絶対に間違えたりしない!」美恵の胸元で志津絵は擦れた声を上げた。

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散策路のフェンスに両肘を付いたまま、揺れる明かりをぼんやりと見つめながら宮脇がつぶやいた。

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「男と女の美しいはずの恋愛が、瞬時に醜い結末を迎えることなんて、その辺にゴロゴロしているだろう。でも罪も無い小さな命を奪ってまで、自らの保身に走るような卑劣な男は断じて許せない」会社では一度も見せたことのない、宮脇の毅然とした表情は、まるで名立たる名刀の抜き身が月の薄明かりを浴び、怪しげな光を夜空に放つような鋭さを秘めていた。

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宮脇の引き締まった横顔を見つめる美恵は、身体を貫く何か得体の知れぬ予感のような衝撃を感じ取っていた。「課長…」

「いい考えがある。俺に任せてくれ」宮脇が毅然として二人に言い放った。


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「転生の追憶」18話

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「転生の追憶」18話

「彼には産む決心が付いてから話したの。そしたら『嘘だ!嘘に決ってる。ぼくを陥れようとするのか!』だって。それ聞いたら、今まで一人で何を空回りしてたんだろうって、馬鹿らしく思えちゃって」志津絵は歩道に落ちた煙草の吸殻を、ハイヒールの爪先で蹴飛ばした。

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「でもそれで終わらなかったんです。先輩は…」

「美恵ちゃん、いいの。私の口から言うわ。辞表を出した日の夜、むしゃくしゃして美恵ちゃんと二人で散々呑んで荒れ狂ってやったの。終電が近付いて地下鉄の改札へと階段を降りてたら、後ろからいきなり背中を突き飛ばされて…。気が付いたら病院のベッドに横たわってたわ。私は身体中の打撲と捻挫で済んだのに…」

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美恵は志津絵を抱きしめながら言葉を引き取った。「でも残念ながらお腹の赤ちゃんは…」

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