「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」FM WATCH 78.5MHz 毎週火曜日15:00~16:00で始まりました‼(※詳しくは、6月19日のブログをご覧ください)※再放送は、毎週火曜日の19:00~20:00です!

home | みんなのラジオ局 FMわっち (fm-watch.jp)
次回の「オカダミノル ほろ酔いLive」は、来春の開催となります!
「転生の追憶」27話
「○○○…(俺が通訳するから、お前は適当に何か言えばいい。とりあえず握手してやれ)…○○」リーが龍之介の日本語を、広東語に訳しトンに伝えた。
「○○○…(リーさん、ちょっとネクタイが苦しくってかなわんよ)…○○○」トンのボヤキを、すかさずリーは別の日本語に約した。
「お楽しみのご旅行中に、お時間をいただき恐縮です。しかし今回こうしてお逢いしたことにより、私達の関係は非常に良好なものとなるでしょうと、そうおっしゃっておられます」
龍之介は握手を交し、トンを見つめた。

整髪剤でオールバックに撫で付けた髪、小さめの銀縁眼鏡、青々しい髭剃り痕。どれをとっても寸分の隙も無い、理知的な政庁エリート高官だと龍之介は思った。ただ一つ、理知的な表情を和らげているのが、鼻の右脇にあるホクロだ。

一見冷たそうに感じられる表情に、人間臭さを添えているようで、どことなく親しみが感じられる。
「ねぇ課長。あのトンって人、どっかで逢ったような気が…あのホクロ…」美恵は怪訝そうにつぶやいた。

リーは龍之介とトンをリムジンに乗せ、福臨門へと向った。
このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。