『尾張名古屋の珈琲茶論(コーヒーサロン)』②

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市の雰囲気を歌い上げま~す!


「ちょうどガチャマン景気もピークを迎えた、昭和30年代前半の事。

写真は参考

機屋の事務所で商談をするにしても、機織り機の音がやかましく、話も出来ません。

そこで機屋の主人たちが、喫茶店を応接代わりに利用することに。

写真は参考

1日に4回も5回も通い詰めてくれるものだから、店主も朝のコーヒーに、ゆで卵やピーナツを付けて出すようになった。

写真は参考

それが今のモーニングサービスの原点だと言われています」。

そう教えてくれたのは豊島半七・一宮モーニング協議会会長。

それから約半世紀。

今ではボリュームは言うに及ばず、和食や中華のモーニングまでさまざま。

写真は参考

ならば食文化として定着したモーニングを、観光資源の目玉に出来ないものかと、豊島会長らが中心となり、一宮商工会議所と一宮市、市内の高校などと連携して、3年前に一宮モーニング協議会を発足した。

参考

協議会では、一宮モーニングプロジェクトと銘打ち、「モーニングマップ」の作成や、クーポン発行の他、PR活動を展開中だ。

写真は参考

中でも今年で7回目を数える「一宮モーニング博覧会」では、協議会加盟の104店舗から、自慢のモーニングセットの出品を募り、「モー1(ワン)(M1)グランプリ」を決定している。

写真は参考

※2013年3月20日発行の記事です。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

新シリーズ『尾張名古屋の珈琲茶論(コーヒーサロン)』①

今回からはしばらく、2013年3月20日発行の株式会社ウェッジの「ひととき4月号に掲載した、『尾張名古屋の珈琲茶論(コーヒーサロン)』にお付き合いいただきましょう。今から11年前の取材でした。

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市の雰囲気を歌い上げま~す!


いまでは全国的にも知られるようになった、コーヒー一杯に頼みもせぬのにパンや玉子にサラダまでが付いて供される、あのボリュームたっぷりのモーニングサービス。

写真は参考

その発祥こそが、愛知県一宮であると耳にした。

ならば尾張名古屋の喫茶事情をめぐる旅は、オラが発祥と譲らぬ一宮から始めるのが筋であろう。

一宮市は元々繊維産業で栄えた町である。

写真は参考

俗に言う「ガチャマン景気(繊維産業の好況)」には、大正時代末の第1期と、戦後の高度経済発展の始まる、昭和29年から30年代でピークを迎えた第2期とあり、全国各地の繊維産地で盛衰を繰り返した。

写真は参考

戦後の安寧な時代が訪れると、折からの衣料不足も手伝い、機屋は一たびガチャンと機を織れば、1万円札が舞い込むほど。

そんな背景から「ガチャマン景気」の俗語が誕生した。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「ちょいと寄り道」⑤(最終話)

ぼくの新曲、「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」です。ぜひ今日もお聴きください!

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市の雰囲気を歌い上げま~す!


「ゴメン!俺…」。

私の言葉を女将が遮る。

「暖簾潜ったらどんなに偉い人だろうが、重たい鎧兜も看板や肩書も、脱ぎ捨てるのがこの店の慣わしじゃんね。

写真は参考

あんたも、そんなもんとっとと脱ぎ捨てりん」。

女将は妻に目配せし、思わせぶりに笑った。

「たっくん、いいじゃない。

またあの日のようにゼロから始めれば」。

なんのことはない。先刻妻はお見通しだったのだ。

「そんなもん幸せなんて、腹八分がちょうどええ。

腹一杯になりゃ、後からやって来る幸せも食い損なってまうだで」。

写真は参考

どんな高級料亭よりも舌を巻く、豊橋駅前立ち飲みあさひの深情け。

(完)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「ちょいと寄り道」④

昨年7月4日から始まりましたFMわっちの「ボーッと黄昏れてんじゃねぇよ~っ!中高年癒しの楽園ラジオ」でございますが、3月26日の放送をもって、しばらくの間、お休みを頂戴することとなりました。

これまでの9ヵ月の間、お付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。

「えっ、何でお休みなんだよ!どこか具合でも悪くなったのか?」って、そんなお声が聞こえたような気がいたしますが、そんなこたぁございません。

ぼかぁ、すこぶる元気でございます。 しかし今年から来年にかけ、飛騨市制20周年のアニバーサリーイヤーと言うこともあり、飛騨市観光プロモーション大使といたしまして、いくつかのプロジェクトに参画させていただくこととなり、その活動にしばらく注力させていただくこととなった次第です。

3月26日まで残り2回の放送で、しばらくの間お休みをいただく格好とはなりますが、最終回の放送まで全力で愉しみながら務めさせていただこうと思っております。

どうかどうか、よろしくお願い申し上げます。


結婚から今日まで、丸30年仕事一筋だった。

写真は参考

家庭も顧みず、人より良い暮らしを与えれば、それが幸せだと信じて。

だがまさかこの歳で肩叩きにあおうとは。

写真は参考

とても妻には言い出せず、せめて真珠婚式を二人で祝ってから告白しようと、分不相応な料亭で最後の贅を尽くすつもりだった。

写真は参考

「あんたら昔も烏賊ぬた一皿を、一膳の箸で仲良う突ついちゃ、一つの猪口で冷や酒も分け合って。

写真は参考

でも夫婦はそれが一番じゃんね。

辛いことや苦しいことは、半分こに分け合えばええ。

その代り楽しいことや嬉しいことは、二人が仲良くさえいりゃ何倍にもなるだぁ」。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市へぜひお出掛けください!

恐れ多くも、こんなぼくではありますが、飛騨市観光プロモーション大使の大役を拝命させていただいておりますので、少しでも飛騨市の祭りや文化伝統、そして何より飛騨びとの温もりと心意気を歌い上げたいと、「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」を作りました。

まだまだ完成版ではない、パイロット版ですが、クラウドファンディングででも予算が確保出来たら、この曲のバックとなる動画を、飛騨市民の皆様にご参加いただきながら撮影できればなぁと考えております。

「SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ」のフレーズを飛騨市民の皆さんにも合唱していただいたり、飛騨市の四季の祭りや、四季の風景、飛騨びとの暮らしぶりなどを映像化し、最終的なアレンジを行い、レコーディングを完結させていた考えております。

押しも押されもせぬ、昭和半ば生まれ。66歳になる昭和のオジイが唄う、昭和チックな「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」、どうぞお聴きください!

作詞・作曲・歌 オカダ ミノル

編曲 ケージ・東

そやさそやさと 冬やわい 朝も早よから 雪またじ

とんでもねぇ 飛騨のよさりは 凍みるんやさ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

暖簾潜って めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 春やわい 起こし太鼓に 付け太鼓

とんでもねぇ 飛騨の祭りは だてこいてよー

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

起こし太鼓が 腹に沁みたら ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 夏やわい 猫も杓子も 鮎掛(あいか)けに

とんでもねぇ 宮川鮎(あい)は うんめぇんやさ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

塩をパッと振り 炭で焼いたら ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 秋やわい おコン姉さの 嫁入りや

白壁土蔵 松明掲げ そろそ~ろり

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

白い髭描いて めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

そやさそやさと 冬やわい 雪も深々降る宵は

瀬戸川沿いに 燈明灯し 手を合わせ

老いも若きも やんちゃ男も 姉さーも

三寺参って めでた唄えば ささ一献

SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ SOYASOYASOYAな SOYASOYAさ

「ちょいと寄り道」③


妻が女将を呼び止めた。

「お母さん、わたしたちを覚えてる?」。

「そりゃあよう忘れんわ。こんな店でプロポーズしたの、あんたら以外におらんだで」。

写真は参考

女将は紙ナプキンを紙縒って差し出した。

「これをあんたが奥さんの薬指に巻き付けただ。『こんな指輪でゴメン。でも必ず幸せにする』って。ひどう酔っ払っとっただもんね」。

写真は参考

まさにその通りだ。

「貧しかった。でもあの頃が一番幸せだったかな」。

写真は参考

妻の他愛ない一言が胸を(えぐ)った。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「ちょいと寄り道」②


昭和半ばの面影を残す、立ち飲みあさひ。

「ねぇ、この店覚えてる?」。

妻が暖簾を分け入る。

写真は参考

「わたし赤半と烏賊ぬた。たっくん、ねぇ、あなたは?」。

写真は参考

ちょっと待て?

妻がいきなり学生時代の渾名で私をそう呼んだ。

暖簾一枚を潜った瞬間。

二人で夢を語り、互いの恋心を確かめ合ったあの日の記憶が、堰を切ったように押し寄せる。

「じゃあ俺は、まず乳一を」。

写真は参考

今更、品書きを見るまでもない。

トマトジュース割りの焼酎が赤、牛乳割りが乳。

一が焼酎200mlで半はその半分。

「ねぇ、次は冷や酒を半分こしようか」。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

新シリーズ「ちょいと寄り道」①


「ねぇ、豊橋へ寄ってかない」。

車内誌を閉じ、妻が突然つぶやいた。

東京へと向かうのぞみが、名古屋駅に滑り込む直前に。

写真は参考

「豊橋か…」。

共に学生時代を過ごした町だ。

豊橋駅へ降り立つと、日本橋の料亭に電話を入れ、急遽予約を取り消した。

「せっかくの記念日なのに…。本当にいいのか?」。

写真は参考

妻は駅前大通りの路面電車を、嬉々として眺めている。

「よく乗ったね。チンチン電車」。

写真は参考

妻の声が弾む。

共に貧乏学生だったあの頃。

抱えきれぬほどの夢以外、何も持ち合わせてはいなかった。

「あっ、確かあそこ。まだやってるかしら?」。

妻はどんどん記憶の彼方の、洞窟の奥へと潜り込んでゆく。

「あなた!開いてるわ!」。

写真は参考

妻が爪先立ちで振り向き、店先で大きく私を手招いた。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「14通のラブレター」⑪最終話


コーヒーカップの上澄みに、思い思いの図柄を浮かべ、やがて儚く溶け行く粉末クリーム。

写真は参考

母はどこで覚えたのか、或いは自分だけの(げん)(かつ)ぎのつもりだったのか、粉末クリームが描く図柄に、ささやかな愉しみを見出していたに違いない。

そして繰り返し押し寄せる、背中合わせの吉凶さえも、一杯のコーヒーと共に呑み込んでいたのだろう。

参考

「なんか母ちゃんのコーヒーの甘さとは、ちょっと一味違うな?」

弟が昔のように妹を茶化す。

写真は参考

だがぼくには、砂糖たっぷりで堪らなく甘いはずのコーヒーが、どうにもほろ苦く感じられてならなかった。(完)

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

「14通のラブレター」⑩


夕日が傾きかけた頃、母の遺骨を抱え、みんなで暮らした実家へと引き揚げた。

参考

「とりあえずコーヒーでも入れるわ」

誰もが項垂れたままの姿を見かね、妹が湯を沸かし始めた。

「じゃあ、母ちゃんを偲んで、砂糖とクリープをたっぷり入れて、コーヒー占いでもするか?」

写真は参考

心にすっぽりと空いてしまった穴ぼこを埋めるように、ぼくは長男らしく空元気を出してそう叫んでいた。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

【蓬莱本館】2人セット
価格:3,280円(税込、送料別) (2024/2/11時点)


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。