日本でたった二本しか製造されなかった、約40数年前製造 K.YAIRIオベーションモデルの1本。40数年前からのぼくの愛用の1本です。何度もボディーが割れたり、ブリッジが外れたり…。その都度修理を経たそんな痛々しい跡が、今も残っています。
オベーションのボディの裏側は、ヘリコプターの羽根に使われる、グラファイト製ですが、 K.YAIRIの裏側は、ローズウッドの木製です。
『五条川』
詩・曲・歌/オカダ ミノル
枯葉二枚重ねて君は 五条橋から流した
二人の恋を弔うように 軽く手を添え
その行方をしばらく見つめ 君は歩き始めた
川沿いに枯葉を追って 口数少なに
長者橋 舟入橋 想い出は拭い去るんだと
君の声はわずかに掠れた 折からの風のせいじゃなく
君よ許せ男はみな 少なからず旅人
果てしもない夢など追い 恋もろくに出来ず
不器用な男だったと 深く胸に刻んで
忘れるためにましな男と 恋をしてくれ
巡礼(じゅんれい)橋(ばし)の袂(たもと) サヨナラ本気だったわと
繰り返す君がいたいけなくて ぼくは返す言葉失った
五条川へ枯葉流し 一つの恋の終わりを告げた
風が落とした波紋の渦に 枯葉二枚巻き込まれただけ
この曲を最初に披露したのは、ぼくがアルバイトをしていた花屋のご夫婦の前でした。
当時21~22歳の頃だったでしょうか?
ぼくが第二の両親と慕った、花屋のご夫婦の花屋さんは、普通の店売りの切り花の店ではなく、葬儀のお宅の玄関にある、提灯の下に小さな庭飾りを施す仕事でした。
ぼくはその日の午前中、新川町の辺りのお宅に庭飾りを施し、それから午後1時の清州のお宅の出棺を待って、庭飾りを撤去してくる、そんなミッションでした。
新川町の飾りを終え、清州の五条川縁にトラックを止め、そこでささやかな昼食です。
今のようにあちこちにコンビニがある時代じゃないので、母が作ってくれた手弁当を、五条川の流れを眺めながら平らげ、出棺までの時間に鼻歌を口ずさみながら、この「五条川」を作ったものです。
ドライブマップを広げ、五条川に架かる橋の名前を一つずつ拾い出し、その橋の名の持つイメージを膨らませながら、2~3日で仕上げた気がいたします。
そしてその30数年後、たった中一日で、ご主人のコウチャの後を追うように他界した、奥さんのヤッチャンの前でこの歌を、弾き語りして聞いた頂いた記憶があります。
その後この曲を引っ下げ、文化放送主催の「ハッピーフォークフェスティバル」と言うコンテストで、中部北陸地区大会で優勝し、サンプラザ中野の決勝大会に出場したこともありました。
その時も、このK.YAIRIのギターと一緒に、サンプラザ中野のステージに立ったものです。
それから7~8年後くらいだったでしょうか?
NHKの「ナゴヤ・マイ・ソング」と言う曲の募集があり、この「五条川」を応募すると何と何と優秀曲となり、あの「青葉城恋歌」のさとう宗幸さんに歌っていただけたものです。
当時のパンフレットです。
ぼくには書けない、読めない五線譜です(汗)
その後もこのギターとは、各地の色んなステージを共にしたものです。
傷だらけのギターは、このギターと共に歩んだぼくの人生そのものです。
★Happy Birthday(ウメピョンさん、ほうずきさん、あいうえおばさん)
Happy Birthday Ms.Umepyon,Ms.Houzuki,Ms.aiueobasan
このバックのタペストリーは、ぼくがNZの絶滅に瀕した飛べない夜行性の鳥「カカポ」のプロジェクトに加わった、1989年の頃にオークランドのクィーンズストリートにあったマオリの伝統工芸品のお店で、特注して作っていただいた宝物です。
カカポのオリジナル・タペストリー
一応、ぼくの名入りです。
★ここで新企画のご提案です。深夜放送では、毎週特集のテーマを決めて、昔話の思い出話をメッセージとしてお書きいただき、リクエストいただいておりましたが、今ではそうはまいりません。
そこで毎週「昭和の懐かしいあの逸品」をテーマに、昭和の懐かしい小物なんぞを取り上げ、そんな小物に関する思い出話やらをコメント欄に掲示いただき、そのコメントに感じ入るものがあった皆々様からも、自由にコメントを掲示していただくと言うものです。残念ながらさすがに、リクエスト曲をお掛けすることはもう出来ませんが…(笑)
今週の「昭和の懐かしいあの逸品」は、デパートの食堂などのテーブルの上で見かけた、あの『卓上占い機』。10円玉を入れ、灰皿付きの卓上占い機の下部から、占いの書かれた巻紙を取り出すというもの。『卓上占い機』に関する皆様からの思い出話のコメント、お待ちしております。
このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。