「昭和Nostalgia」(520)

https://youtu.be/3CeTEMdXC7I

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飛騨びと言の葉綴り~神岡町・山口正一さん – 飛騨市公式ウェブサイト


今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

写真は参考

小学校の2~3年生になった頃のこと。

こんな俗に言う、シークレットブーツとやらを、わが家の玄関の三和土で初めて目にしたものです。

明らかにいつも見慣れた、お父ちゃんの通勤用の革靴とは異なるものです。

その日のそれより少し前の事。

学校からの帰り道、わが家が目前に迫った頃、見覚えのない背広姿のオジサンに声を掛けられました。

「おお~いっ、もしかしてミノ君やないか?」

そう親し気に名を呼ばれたものの、ぼくには誰なのかチンプンカンプン。

背がとても高くスラッとした、背広姿のオジサンはぼくを伴いわが家へ。

玄関の引き戸を開けながら、オジサンが「Nです、すっかりご無沙汰しちゃって!」と声を掛けると、慌ててお母ちゃんが飛び出してまいりました。

そしてお母ちゃんは玄関の三和土へと降り、下駄を履いてオジサンを出迎えたのです。

「N君かいな。ちょっと見ん間に、背も伸びて、えろう立派になって!お父ちゃんも直に帰って来るやろで、まあ上がって上がって」と、お母ちゃんがオジサンを見上げた。

写真は参考

ところが茶の間に入ると、アレレッ?

さっき玄関では、お母ちゃんが見上げるほど、お母ちゃんより頭一つ分も背が高かったオジサンのはずが・・・。

お母ちゃんはオジサンを見上げるどころか、オジサンの目の高さはお母ちゃんの目の高さとほぼ同等。

「あれっ、さっきは見上げるほど背が伸びたと思ったのに・・・?」と首をかしげるお母ちゃん。

オジサンは照れ臭そうな顔で、「あの革靴なぁ、あれ底上げやねん」と。

そんなペテンのような履物がこの世に存在していることを、ぼくは初めて知ったものでした。

でもまぁ、それは何もオジサンだけではなく、何でも古くはあのナポレオンも履いていたとか、近代ではスターリンやヒトラーなど、事の真偽の程は別として、古今東西数多の権力者や著名人が、上げ底靴を履いていたとする説もあるそうな?

いつの世も、男は見てくれを気にする生き物なんでしょうかねぇ?


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

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