「転生の追憶」27話

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「転生の追憶」27話

「○○○…(俺が通訳するから、お前は適当に何か言えばいい。とりあえず握手してやれ)…○○」リーが龍之介の日本語を、広東語に訳しトンに伝えた。

「○○○…(リーさん、ちょっとネクタイが苦しくってかなわんよ)…○○○」トンのボヤキを、すかさずリーは別の日本語に約した。

「お楽しみのご旅行中に、お時間をいただき恐縮です。しかし今回こうしてお逢いしたことにより、私達の関係は非常に良好なものとなるでしょうと、そうおっしゃっておられます」

龍之介は握手を交し、トンを見つめた。

写真は参考

整髪剤でオールバックに撫で付けた髪、小さめの銀縁眼鏡、青々しい髭剃り痕。どれをとっても寸分の隙も無い、理知的な政庁エリート高官だと龍之介は思った。ただ一つ、理知的な表情を和らげているのが、鼻の右脇にあるホクロだ。

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一見冷たそうに感じられる表情に、人間臭さを添えているようで、どことなく親しみが感じられる。

「ねぇ課長。あのトンって人、どっかで逢ったような気が…あのホクロ…」美恵は怪訝(けげん)そうにつぶやいた。

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リーは龍之介とトンをリムジンに乗せ、福臨門へと向った。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「転生の追憶」27話」への2件のフィードバック

  1. 昨日、毎年恒例の
    本巣市にあります道の駅「織部の里」へ
    目的は、今の時期外せない「富有柿」を買い求めに
    ギフトに使われる商品ではないので、
    大きさにはばらつきがありますが
    どちらかと言えば、小ぶり・・
    以前は、ワンコイン(500円以内)で買えましたが
    値段も昨年より2割程高くなってました。

    1. 何でもかでも諸物価高騰ですねぇ。
      でも季節の旬は今だけですものねぇ。

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