「金糸雀(かなりあ)」No.33

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ぼくの「金糸雀」をぜひともお聴きいただきながら、シナリオをご覧ください。

  箪笥の開け閉めの軋みと、ボストンバックの開く音。

写真は参考

  たかしのいびき。

  窓を開ける音。

  風の音に交じって枯葉が舞う音。

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  鳥たちの囀る声。

  たかしのいびき。

  便箋にボールペンを走らせる音。

写真は参考

  ペンがテーブルに置かれる音。

ナ レ「明け方。

   佳代は、『ゴメンネたかし。わたしは所詮カナリア。

   あなたとの幸せの隙間から、今飛び立ちます』と書いた一枚の便箋を、たか

   しの枕元に置き、ボストンバックを手に佇んでいる」

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佳 代「(小さな涙声)たかし。

   ・・・幸せ、ありがとう。

   わたしの身勝手、どうか許して。

   さ・よ・な・ら・・・」

ナ レ「佳代は窓際にカナリアの鳥籠を寄せ、籠の扉を開けた」

写真は参考

佳 代「さあ、もうお前は自由よ!

   どこへでも好きな場所へ行って、好きなだけ唄いなさい!」

  静かにドアが開きそして閉まり、鍵が掛かる。

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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「金糸雀(かなりあ)」No.33」への8件のフィードバック

  1. いびき・・
    私は寝ている時に、呼吸が止まるらしく(自分では分かりませんでした)
    病院へ行ったら
    「睡眠時無呼吸障害」と診断されました。
    眠る際に、鼻にだけにマスクをして人工呼吸器みたいな器具を使って
    眠るんですが、最初は中々マスクに馴れなくて寝不足でしたが
    今は大分馴れたのか寝られるようにはなったけど・・
    まぁ⤴気になりますけどねぇ ❢
    私の行っている病院は、99%近い割合でおじさんです。
    これも、中高年特有の病気かも?知れませんねぇ ❢

    1. ぼなくんてもう10年以上前から、睡眠時無呼吸症で鼻マスクのシーパップのお世話になってますよーっ。
      今じゃあ当たり前のように、何の苦も無くシーパップを着用しています。

  2. 「号泣」しましたけど オカダさんの「宵火垂る」で元気を取り戻しましたから安心してくださいね。

  3. 一日に何度かボールペンを持ち 字を書いてはいるけど 手紙を書く機会って 最近めっきり少なくなりました。
    最後に書いたのが 今年の三月。
    息子達が通ってた養護学校の先生で 長男が小学部に入学した時からお世話になり この三月に校長先生として定年退職をされると聞き 感謝の気持ちを込めて手紙を書きました。
    下書きを書いてる途中 いろんな思い出が浮かんできて 書きたい事が増えてしまい 困ってしまいました。清書する時の緊張感は 書道の時みたいに息を呑む感じで 途中 手を休めたりして(笑)。
    コロナ禍で なかなか会えなかったので 贈り物に手紙を添えて学校に出向き 直接先生にお礼を言う事に…。先生も私も よく喋りよく笑い また素敵な思い出が出来ました♡

    1. 素晴らしい真の教育者だったんですねぇ。
      そんな出逢いも息子さんたちが紡いでくれた縁に他なりませんよねぇ。

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