「昭和Nostalgia」(474)

https://youtu.be/3CeTEMdXC7I

※遅まきながら、ぼくもフェイスブックとやらを始めました!まだまだ充実しておりませんが、ぜひ一度お越しください!Facebook

P20kotonohaのコピー

フルサイズの長文は、こちらから!

飛騨びと言の葉綴り~古川町・谷口充希子さん – 飛騨市公式ウェブサイト


今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

写真は参考

お父ちゃんは日曜日になると、朝早くから布団を抜け出し、台所で何やらゴソゴソ!

写真は参考

「あっ、鮒釣り用の餌の準備だぁ!」と、ぼくも布団を抜け出し、置いてけぼりを喰らわないよう、お父ちゃんの元へ!

写真は参考

するとお父ちゃんは、ボールにマッシュポテトの粉と水を入れ、粘り気が出るまで手で捏ねながら、鼻歌なんぞを歌っていたものです。

そしてお母ちゃんを起さぬよう、鳴りを潜めるようにして、自転車に二人乗りして近くの川へと向かったものでした。

写真は参考

河原に陣取ると、釣り道具箱を店開き。

お父ちゃんは慣れた手つきで、竹竿に釣り糸や浮に錘、そして釣り針を取り付けてくれたものです。

写真は参考

あとはマッシュポテトを、パチンコ玉程度の大きさに指先で丸め、釣り針をそれで隠すように包み込み、ビュ~ンと竹竿をしならせ、川の中心部辺りへと釣り糸を投げ込む!

でもぼくの釣り糸は、お父ちゃんのように上手くは投げられず、手前の川面にポチャリ!

見るに見かねたお父ちゃんが、ぼくの竿とお父ちゃんの竿とを交換してくれたものでした。

後は朝ご飯のアンパンに噛り付き、牛乳をゴクリと煽りながら、それでも片時も浮の動きから目が離せなかったものです。

根気の良いお父ちゃんとは違い、何事にも直ぐ飽いてしまうぼくは、小一時間もしない内に鮒釣りから離脱。

草むらの中に寝転がったり、草笛を拵えたり、小さな虫を追い駆けたり。

お昼ご飯の時間が近付く頃まで、お父ちゃんの周りを退屈そうにウロウロしたものです。

「ほな、ボチボチ帰ろかぁ?」と、お父ちゃん。

お父ちゃんがぶら提げるバケツの中には、その日の釣果であるヘラブナが数匹。

写真は参考

そう言えば真冬のある日、火鉢に鍋を掛け、お父ちゃんがコトコトコトコトと、鮒味噌を作ってくれたことがありました。

写真は参考

骨ごと食べられるほどに煮込まれた鮒味噌は、炊きたての温かご飯に相性抜群で、お母ちゃんと一緒に「美味しい美味しい」と平らげたものです。

もう二度と味わう事の出来ぬ、お父ちゃんお手製の「鮒味噌」。


このブログのコメント欄には、皆様に開示しても良いコメントをドンドンご掲示いただき、またその他のメッセージにつきましては、minoruokadahitoristudio@gmail.comへメールをいただければ幸いです。

投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です