「昭和Nostalgia」(429)

https://youtu.be/3CeTEMdXC7I

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今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

写真は参考

滅多に来客も無かったわが家でしたが、こんな干菓子と言うか落雁を詰め合わせた折り詰めの手土産を、子どもの頃に頂戴したことがありました。

と言っても、幼いぼくが戴いたものなどではなく、お父ちゃんかお母ちゃんの客人が携えられた品に違いありません。

しかし、果たしてどなたがお持ちになられたのか、どのような理由でこのように高価な品がわが家にもたらされたものなのか?

もう記憶を手繰り寄せる術もありません。

その客人が帰ってから折り詰めを開けてビックリ!

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とても色鮮やかな、干菓子やら落雁が、きれいに並べられているじゃありませんか!

なんせそれまで干菓子や落雁と言っても、駄菓子に毛の生えた程度の紛い物しか、目にも口にもした試しがありませんでしたから、両親共々おっかなびっくりで手を伸ばしたことを覚えています。

本格的な干菓子や落雁に違いないのでしょうが、子どものぼくにはどうにもこうにも、甘みもにっすく(名古屋弁で「弱い」の意)どっちつかずではっきりせず、見た目の興奮とは裏腹にガッカリしたものです。

まぁ、本格的なお抹茶でも立ててくれたらまだしも、出涸らしの番茶じゃあ、せっかくの銘菓も台無しだったものです。

「落雁」の由来とやらは、唐の菓子「南落甘(なんらくかん)」が転じたとされるようで、いつしか「南」が略され、「落甘」となったとか。

琵琶湖の浮御堂に舞い降りる、雁の情景を描いた千菓子が、そもそも「落雁」の始まりともいわれているようです。

参考

近江八景の一つ堅田落雁。

黒胡麻を雁の行列に見立て、水面に舞い降りる雁の群れを擬したとも。

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高山市の下二之町にある「分隣堂」さんには、こんな塩落雁があります!

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いつの日か機会があれば、静謐とした茶室の躙り口を潜り、和三盆の落雁をいただきつつ、お点前のご相伴をさせていただきたいものです。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「昭和Nostalgia」(429)」への4件のフィードバック

  1. 今日も苦手なお菓子
    口の中の水分をもっていかれるし
    歯が浮くような食感がどうも好きになれない・・
    あまり好き嫌いはない方なんですが

    1. 干菓子も落雁も、芋栗南京も水分をすべて持って行かれてしまい、口の中がカラッカラのパッサパサになっちゃいますから、ぼくも正直苦手です!

  2. 干菓子の上品な甘みが好きです。時々、家でも抹茶で頂きますよ─!

    1. ご自宅で奥様のお点前なんて、なんとハイソなご家庭でしょうか?
      今度高木家の茶室にお招きいただきましょうか!
      もちろん正客として!

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