「昭和Nostalgia」(287)

「広報ひだ」の『飛騨びと 言の葉綴り』がこちらのP20kotonohaのコピー(city.hida.gifu.jp)

残念ながら広報ひだの本誌は、紙面のスペースに限りがあり、掲載文は抜粋版となっております。文字数制限のないweb版も柿下 剛さん(神岡町) – 飛騨市公式ウェブサイト (city.hida.gifu.jp)併せてご覧いただければなによりです。

甚だ勝手な㊗飛騨市制20周年記念song「飛騨びと達の、SOYAな SOYAさ」をyoutubeにアップしました~っ!記念ムードで盛り上がる、飛騨市の雰囲気を歌い上げま~す!


今日の「昭和Nostalgia」はコチラ!

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昨日の「マル專手形」の続きのようですが、昭和半ばの時代には、高額品の「月賦販売」なるものがございました。

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何でも即現金でお支払いになれる裕福な家庭に育ったわけじゃありませんでしたから、子供の頃から「月賦」と言う言葉には慣れ親しんだものでした。

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小学校の低学年の頃、玄関先でお母ちゃんとお向かいのサッチャンのおばちゃんが、井戸端会議の様に世間話をしている声を、何とはなしに聞いていた時でした。

「カラーテレビ買ったんだって?今度見せて貰いに行くわ」とお母ちゃん。

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「そうなんだわ!新し物の好きな旦那が、とうとう月賦で買っちゃってねぇ。これから毎月『月賦』を返してかないかんで、どうやって遣り繰りしようかって、もう頭が痛いわ!」と、サッチャンのおばちゃん。

「?????」

ぼくは不思議でなりませんでした。

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「ええっ、ゲップすればカラーテレビが買えちゃうの?だったらぼく、毎月一度じゃなくたって、毎日でもへっちゃらでゲップしてあげられるのに?」

ぼくは自慢じゃありませんが、子どもの頃ひょんなことから、連続してゲップをする技(何の役にも立ちませんでしたけど)を会得していたのです。

その奥義とは、空気を口の中一杯に吸い込み、それをゴクッと何度も何度も丸呑みすると、たちまち連続してゲップが現れい出ると言うもの。

まぁ今じゃあ、そんなことしなくたって、大好きなキリン一番搾りや晴風、それに毎晩お世話になっているキリン淡麗グリーンをゴクゴク飲むだけで、次から次へとゲップが湧きだしますけどねぇ。

そんなことはともかく、井戸端会議が終わってお母ちゃんが玄関を開けた途端!

「お母ちゃん、家もカラーテレビ買ってよ!ぼくが毎日毎日ゲップするから!」とぼく。

するとお母ちゃんはしばらく「?????」。

そして次の瞬間「たぁーけーっ!月賦は月賦でも、そのゲップとはちゃうわぁ!」と、一括された切ない記憶があります。

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かく言うわが家も、随分月賦販売にはお世話になったものでした。

それこそ今の人に「月賦」と言うと、やっぱりぼくのように「ゲップ」と勘違いする方も多いかも知れませんねぇ。


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投稿者: okadaminoru

1957年名古屋市生まれ。名古屋在住。 岐阜県飛騨市観光プロモーション大使、しがない物書き、時代遅れのシンガーソングライター。趣味は、冷蔵庫の残り物で編み出す、究極のエコ「残り物クッキング」。 <著書> 「カカポのてがみ(毎日新聞社刊)」「百人の天職一芸(風媒社刊)」「東海の天職一芸(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸2(ゆいぽおと刊)」「東海の天職一芸3(ゆいぽおと刊)」「長良川鉄道ゆるり旅(ゆいぽおと刊)」

「「昭和Nostalgia」(287)」への4件のフィードバック

  1. 月賦、死語でしょうね。ロ─ンもそれに近いかな? 所で、連続ゲップ自慢するヒト、居たなぁ。わざわざ女子のトコロへ行って顔に向かって連続ゲップしてたわぁ~!

    1. 昭和と共にこの世を去ってゆく運命の言葉って、結構ありますねぇ。
      やっぱりいましたか!
      連続ゲップをやらかす奴がぁ!

  2. ブログを読み始めた時点では ピンとこなかったけど すぐ把握しましたよ。
    私にとっては 分割…のほうが 聞き馴染みがありますね。
    ブログを読み終わって思った事は 両親は きっといろんな場面で苦労しながらも 私と妹を育ててくれたんだろうなぁ〜という事です。日々の生活は勿論だけど 双子の私達を育てていくのは 並大抵な事じゃなかったと…。
    まだ子育て中の私も 当時の母の大変さを実感してる最中です。

    1. いつの時代でも、母は偉大過ぎます!
      母がいたからこそ、今こうしてこの場にぼくが存在しているのですから!
      夢ちゃんのお母さまも、苦労を苦労とは思わず、双子のお嬢様方と一緒に、目の前の人生を楽しまれたことでしょう!

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